新人研修の注意点、責任者が動かせるのはどこか
新人研修の注意点として並ぶ項目の多くは、当日その場に立つ担当者の振る舞いに関するものです。事業部門の責任者は、その場にいません。残るのは、誰に任せるか、いつ時間を取るか、当日までに何を用意するかという三つの判断なのです。
動かせる注意点と、動かせない注意点
注意点の一覧に共通する前提
新人研修の注意点を調べると、一方的に話しすぎない、相手の理解度に合わせる、質問しやすい雰囲気をつくる、といった項目が並びます。どれも当日その場に立つ人に向けた助言であり、内容としては妥当です。ただ、その場に事業部門の責任者はいないのです。報告を受ける立場のまま一覧を受け取ると、自分では動かせない項目に目が向き、結局は担当者に気をつけてもらうという依頼で終わります。担当者の力量の問題ではなく、責任者の位置からは手が届かないというだけの話です。
責任者の手元に残る三つの判断
動かせるものだけを取り出すと、責任者の手元に残るのは三つです。誰に担当してもらうか、いつどれだけの時間を確保するか、そして当日までに何を用意しておくか。前の二つは人員の配置や業務の繁忙に左右され、部門の都合だけでは決めにくい面があります。三つ目は、当日を迎える前に部門の中で決められる範囲が広く、最も手をつけやすいと言えます。用意するものの中身が変われば、当日の進め方に任せていた部分を、事前に引き受けられる余地が出てきます。
用意する段階に残る不足
手順や判断の基準は、社内文書として部門の中に残っています。ただ、それを研修で使える形に組み直す手段を部門が持たないため、研修部門の制作日程を待つことになります。運用が変わる時期と、用意が整う時期がずれ、現場への展開も後ろにずれていくのです。
部門から配る資料が扱えるのは、標準的なケースまでです。個別の疑問は当日その場に集まり、担当者は自分の業務を抱えたまま、その場で答えることになります。対応できる範囲は、担当者がその日に使える時間に左右され、疑問を残したまま配属を迎える人も出てくると言えます。
責任者が受け取る報告は、受講の完了率や最終テストの点数といった、終わった後の指標が中心です。どの内容で理解が揃っていないのかは表れにくく、顧客からの申し出や案件の取りこぼしが起きて、はじめて不足のありかが分かり、その時点では打てる手も限られます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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質問への対応を、コースの側へ
つまずいた場所で戻れる説明
用意する中身が変われば、当日の進め方に任せていた部分にも手が届きます。UMU AGLは、説明のときはトレーナー、質問に答えるときはチューター、練習のときはコーチとして、受講者一人ひとりに応じます。疑問が出た時点で質問でき、答えを得た後は元の説明に戻れるのです。当日の担当者に質問が集中する状態が変わり、担当者は現場に固有の判断や、資料に書ききれない背景を伝えることに時間を使えます。現場での指導がなくなるわけではありません。
用意したコースの中に残る手がかり
答えが揃わない内容の把握
最後は、用意したコースの中に何が残るのかという点です。UMU AGLは、読み飛ばしの有無、設問への回答、追加で出た質問、期間を置いた再テストの正答率を学習ポイント単位で記録し、チーム単位のレポートにまとめます。事業部門の責任者は、配属後の結果を待たずに、どの内容で答えが揃っていないのかを確かめられるのです。読み取れるのは学習の状況までで、業務を任せられるかどうかは現場での確認を通じて判断します。用意から確認までが一続きになります。
社内文書を起点にする二つの研修
配属前に渡す資料を使う新入社員研修
配属先で使う製品知識や業務プロセスの資料を、UMU AGLがコースの形に組み直します。新入社員は学習の流れの中で要点に答え、具体的な状況では判断の理由まで示し、返ってきた説明で理解を直せます。
責任者は、配属前に、学習アクティビティごとの進み方と回答の状況を確認できます。読み取れるのは学習の状況までで、現場での指導はこれまで通り必要です。
新製品の説明会に先立つ営業研修
新製品の資料や販売上の注意事項を、UMU AGLがコースとして構成します。営業担当者は学習の中で訴求点を自分の言葉で説明し、顧客からよく出る問いに答え、迷った箇所はその場で確かめられます。
責任者は、説明が揺れやすい論点を、顧客と話す前の段階で把握できます。受注の可否や売上そのものまでを、この記録から読み取ることはできません。