新人研修のコミュニケーションゲーム、現場の会話へ
新人研修にコミュニケーションゲームを取り入れると、その場のやり取りは活発になります。ただ、配属後に上司や顧客から想定外の問いかけを受けたとき、その場で言葉を選べるかどうかは、現場に立つ日まで見えないままなのです。
コミュニケーションゲームは何を担うのか
題材になる現場のやり取り
1つ目は、ゲームの題材をどこから持ってくるかです。名刺交換や自己紹介の練習であれば、市販の研修コンテンツでも進められます。一方、配属先の新入社員が実際に受ける問いかけ、たとえば先輩への報告、他部署への依頼、顧客からの確認の連絡は、一般的な進行台本には含まれていないのです。どのやり取りを取り上げ、その場で何を伝えられればよいのかを先に決めておくと、ゲームの時間と配属後の業務がようやく重なります。題材を決めないまま進行だけを増やすと、その日の手応えだけが残ります。
ゲームの後に何が残るか
2つ目は、進め方を見比べるときに何を確かめるかです。終わったあとに残るのが参加者の名簿と感想だけであれば、次にどの新入社員へ何を補えばよいかを判断できるでしょうか。実際のやり取りに近い状況で答える機会が組み込まれているか、答えた内容が後から確認できる形で残るか。この2点も、所要時間や準備の手間と並ぶ判断材料になります。用意する側の負担だけで選ぶと、配属後に確かめる手立てが残らないと言えます。
用意した練習が現場で活きない理由
現場の会話の勘所は、日々の業務の中で身につけたもので、手順書には残りません。ゲームの形に組み立てようとすると、どのやり取りを取り上げ、どの順番で問いかけ、何をよい返し方とするかを一から決めることになります。研修部門に依頼すれば、制作の順番待ちも生じるのです。
説明を聞き、資料に目を通すところまでは、全員が同じ時間で進められます。ただ、自分で言葉を選んで話し、相手の反応に合わせて言い直す時間までは、日程の都合で確保しにくいのが実情です。知識として頭に残っても、配属先でとっさに口に出せない状態が続きやすいと言えます。
研修が終わって手元に集まるのは、参加者の名簿と当日のアンケートです。誰がどのやり取りで言葉に詰まったのか、配属までに何を補えばよいのか。どちらも、集まった記録からは読み取れません。指導する側は、現場での様子を見てから手を打つことになります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
聞く時間から、答える時間へ
やり取りを重ねる学習の流れ
題材がそろっても、読んで終わる進め方のままでは、配属後に言葉が出てきません。UMU AGLは、ナレッジカードやクイズ、実際の状況を再現した演習を解説の合間に配置するため、受講者は説明を受けたその場で返し方を考え、学んだ内容を自分の言葉で言い直せるのです。途中で疑問がわいたときはその場で質問でき、AIが答えたあとは元の説明に戻ります。集合研修のゲームで生まれるやり取りの回数を、一人で学ぶ時間の中にも持ち込めます。
つまずいた箇所が見える状態
回答の傾向から分かること
答える回数を増やしても、どのやり取りで詰まったのかが分からなければ、次に補う内容を選べません。UMU AGLは、設問への回答の傾向や追加の質問、再確認の結果を学習ポイント単位で数値化し、チームごとのレポートにします。分かるのは理解の状況までで、会話をこなす力を示すものではないと言えます。現場のやり取りを題材にすること、答える回数を確保すること、つまずいた箇所を確かめること。この3つがそろって、練習は配属後の業務とつながります。
UMU AGLで進めるコミュニケーションの練習
新入社員が学ぶ報告と相談
配属前に渡していた業務プロセスの資料や職務の手引きをUMU AGLでコースに構成すると、新入社員は説明を読んだうえで報告の言葉を選び、相手の反応に合わせた言い直し方を一つずつ確かめられます。
指導する側が確認できるのは、各アクティビティでの回答の傾向です。理解の状況は分かりますが、単独で業務を任せられるかどうかまで示すものではありません。
営業担当者が学ぶ製品の説明
新製品の資料とよくある質問をUMU AGLでコースに変換すると、営業担当者は製品の価値を自分の言葉で説明し、顧客から細かな確認を受けたときの答え方を練習したうえで商談の場に臨めます。
顧客と話す前に、説明の足りていない製品や機能を把握できます。ここで分かるのは学習の状況であり、商談の結果を約束するものではないと言えます。