新入社員の電話応対ロープレが、想定外の用件で止まる理由
新入社員研修の電話応対ロープレでは、担当者への取次という決まった用件を、決まった順番で練習することが多くなります。ところが実際の電話は、相手が何の用でかけてきたのかが読めず、社名も担当者名も一度では聞き取れません。研修と本番を隔てているのは練習の回数ではなく、相手と用件の幅なのです。
なぜ、練習した順番が本番で使えないのか
想定内の用件しか練習しません
研修で用意する電話応対の場面は、担当者への取次に集中しがちです。相手が社名と名前を名乗り、用件をひと言で伝え、新入社員が復唱して取り次ぐという流れ。答えやすい速さで進めてくれる先輩社員が相手役なら、ここまでは想定どおりに運びます。では、実際にかかってくる電話はどうでしょうか。名乗らないまま話し始める相手もいますし、用件が二つ三つ重なっていることもあります。担当者の名前があいまいなまま、部署から探すことになる電話も届きます。要領を得ない話を聞きながらどこへつなぐべきかを判断する場面では、覚えた順番がそのまま使えないのです。新入社員研修を設計する立場から見ると、ここに一つのずれが生まれていると言えます。用意できる場面の数には限りがあるため、選ぶ段階でどうしても教えやすい形が残り、外れた電話は練習から抜け落ちていきます。
不足しているのは相手の幅です
相手の幅が足りないという課題は、電話に限りません。国内外に店舗を展開する高級レディースアパレルグループでも、新人の販売スタッフに不足していたのは接客の量ではなく、会ったことのない顧客層との対話経験でした(出典:導入企業へのヒアリング)。相手が変わると、覚えた手順はそのままでは通用しなくなるのです。
電話応対の力が育つ条件と、足りないもの
電話応対の力は、手順を覚えた回数よりも、どれだけ違う相手と話したかで育ちます。急いでいる相手に確認を挟めた経験、要領を得ない話から用件を取り出せた経験。この二つが、初めての相手にも落ち着いて向き合う土台になります。
研修の場面は、用件が決まっているところから始まります。そのため、何の電話かを聞き取る手前が練習に入りません。新入社員がつまずくのは、この入口なのです。
問いたいのは、相手の急ぎ具合や伏せる前提情報を研修担当者の手元で組み替えられるかどうかです。組み替えられるなら、場面を増やさずに幅を広げられると言えます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
相手の出方を、先に決められます
複数のAI顧客タイプ
UMU AIロープレでは、急いでいる相手や迷っている相手など、複数のAI顧客タイプを設定できます。同じ取次の場面でも相手によって話の切り出し方や速さが変わるため、研修担当者は自社に実際にかかってくる電話に近い相手を選んで並べられます。
用件を聞き出す場面が作れます
隠れた前提情報の設定
顧客役のAIには、問いかけないと出てこない前提情報を設定できます。用件をひと言では言わない相手に、何を確かめれば取り次げるのかを新入社員が自分で組み立てます。スマートフォン1台で完結するため、人目を気にせず何度でも試せるのです。
相手を増やしても評価はぶれません
工程別のスコアカード
セッションが終わると、工程ごとの評価が並んだスコアカードを受け取れます。項目と重みづけは自社の基準に合わせられるため、相手を増やしても見る観点は変わりません。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までで、用件の重さの判断は先輩社員の役割になります。
顧客対応の練習に取り入れた例です
食品スーパー・全社員対象
日本の大手食品スーパーでは、全社員3,300名の顧客対応に練習の場がありませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこで集合研修とUMU AIロープレを併用しました。
その結果、厳しい用件に事前に触れられ、心理的な負担が和らいでいます(出典:導入企業へのヒアリング)。
バイオ医薬品・営業800名超
バイオ医薬品企業では、代理店と社内営業800名超で実行にばらつきがありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、800名が同じ基準で練習しました。
その結果、同じ基準での反復により、新任営業の戦力化が60日から30日に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。