新人研修で、できた人に手を上げさせる確認の限界
新人研修の途中で、できた人に手を上げさせる確認は、その場で全員の状況を知る数少ない手段です。ただし手が上がる数は、理解の広がりよりも周りの様子に左右されます。事業部門の責任者が見直せるのは、確認の手段そのものなのです。
手が上がった数から、一人ずつの回答へ
挙手は何を示しているか
手が上がった数が示すのは、いま手を上げてもよいと判断した人の数であり、理解の度合いがそのまま表れるわけではありません。分かっていないと言い出しにくい状況は誰にでも起こりますし、周りが何人上げているかを見てから決める人もいます。挙手で集まるのは、確かめたかった一人ひとりの理解ではなく、その場で示された反応なのです。
一人ずつの回答が残る形
置き換える先は、全員が同じ問いに自分の答えを出し、その回答がその場に残る形です。条件は3つあります。まず、周りの様子を見なくても答えられること。次に、答えが本人と管理する側の双方に記録として残ること。そして、答えた直後に正しい理解へ戻れることです。この3つがそろえば、確認の回数を増やさなくても、どの内容で誰が止まっているかを後から読み取れると言えます。挙手の代わりに一人を指名して発言を求める方法は、受講者の負担が増えるだけで、3つのどれも満たしません。
挙手に頼る確認、3つの課題
説明を聞く時間が中心の構成では、受講者が自分の理解を試す機会はほとんどありません。分かったつもりのまま次の内容へ進むため、配属後に同じ説明をもう一度繰り返すことになりがちです。受け取った側の理解は、実務で使うときまで表に出てこないのです。
問いと回答を含む形に研修を組み替えるには、手元の資料を作り直す作業が必要になります。作り直す手段を事業部門が持っているとは限らず、研修部門の日程を待つうちに当日が近づき、例年どおりの進め方に落ち着きます。
事業部門の手元に届くのは、受講の実績と最終テストの点数という、研修が終わったあとの結果です。途中でどの内容が伝わらなかったかまでは分からないため、顧客対応の遅れや問い合わせの増加という形で、不足があとから表面化します。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
全員の理解は、どこで分かるのか
説明の途中に置かれた問い
分かるのは、説明の途中に置かれた問いへの回答です。ここで使えるのが、UMU AGL(AI Generated Learning)です。AIが社内文書を読み取り、解説と問いを含むインタラクティブなコースに組み立て、研修コースの作成と、受講者ごとの学習の進み方の両方を支援するのです。コースには学習カードや選択問題、実際の状況をもとにした課題が置かれ、受講者は周りを見ずに自分の答えを入力します。
現場の資料から、確認まで備えたコース
対話に答えて整えるコース構成
もっとも、この形の確認は、コースを用意できてはじめて成り立つのです。UMU AGLは、事業部門の担当者が持つ手順や判断の勘所を、対話形式の質問で引き出しながら構成にまとめます。新入社員の受け入れや新製品の説明といった、研修でよく扱うシーンのテンプレートと、学習の科学に基づく設計を備えているため、学習設計を学び直さなくても、問いとフィードバックを含む形に整えられます。必要になった時点で、事業部門の側から準備を始められると言えます。
受講率では見えない、つまずきの所在
設問ごとに残る回答の記録
残った回答は、そのままチームの状況として読み取れます。UMU AGLは学習ポイント単位で習熟の度合いを数値にし、設問への回答に加えて、閲覧の時間や読み飛ばした箇所、期間を空けた再テストの正答率、追加の質問の数まで記録します。事業部門の責任者は、問題が表面化する前に、どの内容で回答が分かれているかをレポートで確認できるのです。分かるのは学習の状況までであり、業務の遂行そのものを示すものではありません。
確認の形を置き換える2つの研修
配属前の職務知識を確かめる新入社員研修
UMU AGLは、配属先の手順書や職務ごとの資料をインタラクティブなコースにまとめ直します。新入社員は説明を読んだあとに要点へ答え、判断が必要な箇所では自分の選んだ対応を示します。
どの内容で回答が分かれたかを、受け入れ先の部門が確認できます。任せてよい業務の範囲は、現場の上司が判断します。
リリース直後に確かめる営業研修
UMU AGLは、製品部門がまとめた新製品の資料から営業担当者向けのコースを組み立てます。担当者は要点を確かめながら、顧客からよく出る質問への答え方を自分の言葉で入力します。
説明の分かれやすい箇所を、顧客との面談の前に把握できます。示しているのは学習の記録であり、商談の結果を予測するものではありません。