印刷の営業戦略を立てても、商談が単価の話に戻る理由
「企画から提案したいのに、話がいつのまにか部数と単価に戻ってしまう」。既存のお客様を回るルート営業のなかで、そう感じたことはありませんか。印刷の営業戦略を描いても、商談の場で提案の会話に持ち込めないのには、はっきりとした理由があります。原因は商材の幅や価格の水準よりも、打ち合わせの最初の数分に潜んでいます。
戦略は入口の会話で決まります
戦略の成否を決めるのは商談の入口
印刷の営業戦略で最初に決まるのは、商材の幅でも価格表でもありません。商談の入口で、顧客がその印刷物に何を期待しているかをどこまで引き出せるかです。部数と仕様、納期の確認から会話を始めると、その先の話題は自然と見積の条件に集まります。反対に、その販促物で誰に何を届けたいのかを先に聞けていれば、用紙や加工、後工程の提案も、費用ではなく販促の効果として説明できます。扱える商材や生産設備といった条件は、この入口の会話があって初めて提案の材料として働きます。戦略という言葉で語られる内容の多くは、最初の数分に集約されると言えます。ただし、この数分については、これまでほとんど誰も触れてきませんでした。
戦略は最初の5分で試される
成果が伸びない原因を、商材の幅や価格の水準に求めてしまうことはありませんか。しかし現場で起きているのは、もっと手前のできごとです。顧客の販促担当者が最初に口にするのは、たいてい部数と予算です。そこから提案の話へ切り替える数分間は、社内の資料にも手順書にも書かれていません。書かれていない以上、練習の対象にもなってきませんでした。印刷営業の戦略で最も実行が難しいのは、この切り替えの会話なのです。
提案の力が伸び悩む3つの場面
顧客の販促目的を引き出す質問は、社内の打ち合わせで話題に上っても、実際に口に出して試す場がありません。次はカタログの改訂意図から聞き取ろうと決めていても、先方が部数と納期の話から入れば、用意した質問の順番はそのまま流れてしまいます。だからこそ、聞き方は担当者の場数だけに委ねられてしまうのが現実です。
相見積(複数社の見積を並べた比較)を前提に値下げを求められたとき、その場で提案の価値へ話を戻す切り返しは、経験のなかでしか身につきません。そのため、経験の浅い担当者ほど、単価を下げる以外の答えを持たないまま商談を終えてしまいます。持ち帰って上長に相談する頃には、価格の条件だけが論点として残っています。
うまく決まった商談ほど、進め方は担当者の記憶のなかにとどまります。日報に残るのは受注金額と納期であり、どの質問が効いたのかまでは書かれません。その結果、隣の担当者が同じ業種の販促案件に向かうときも、また一から会話を組み立て直すことになってしまいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
適切な質問でしか、目的は引き出せません
質問して初めて分かる顧客の目的
商談の入口で何を聞けばよかったのかは、その場を終えてから気づくことがほとんどです。UMU AIロープレを活用することで、AI顧客の側に販促の予算や社内の事情といった条件をあらかじめ隠しておけます。適切な質問を投げたときだけ情報が出てくるため、聞き出す順番を何度でも試せます。相手の答えに応じて会話の流れも変わるため、質問の組み立て方そのものを現場に出る前に確かめられます。
値下げの前に、提案の価値へ話を戻せます
その場で組み立てる切り返し
相見積を持ち出された瞬間に何を話すかは、事前に確かめておくほど落ち着いて対応できます。UMU AIロープレを活用することで、価格交渉や他社との比較といった押し返しを、あらかじめシナリオに組み込めます。AIが会話の途中で自然に切り出すため、単価の話へ流れかけた場面から提案へ引き戻す言い方を、安全な場で繰り返し確かめられます。
決まった商談の進め方を基準にできます
基準に組み込むトップ営業の型
成果の出た提案の進め方を、チーム全員が同じ基準で練習できます。UMU AIロープレを活用することで、トップ営業のキーメッセージや押し返しへの応じ方を、AIの評価基準に組み込めます。担当者ごとの記憶にとどまっていた型が、誰でも練習して確かめられる共通の基準に変わります。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までであり、顧客ごとの見極めや関係づくりは、これまでどおり担当者と上長の役割です。
提案の質を標準化した営業組織
値引きに頼らない提案へ
国内外に500店舗超を展開する高級レディースアパレルグループでは、値引きをきっかけに購買を促す接客が定着しており、価格以外の理由で選ばれる提案への転換が課題でした(出典:導入企業へのヒアリング)。価格の話に流れやすいという点で、印刷営業の商談と共通する構造です。
そこでUMU AIロープレを活用し、こだわりが強く業界知見を持つバイヤーや、細部に敏感な顧客など、複数のAI顧客タイプを相手に、地域や店舗をまたいで同じシナリオで練習できる体制を整えました。
その結果、導入当年の大型セールにおける自社チャネル経由の売上が前年比90%以上増加し、会員獲得率も前年比42%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。値引きに頼らない提案へ切り替えたことが、そのまま売上の伸びとして表れています。
拠点ごとの差をなくす
日本で事業を展開する大手外資系の生命保険会社では、新人営業の育成が支社主導で行われ、指導方法や基準が拠点ごとに異なっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。担当者ごとに提案の進め方が変わってしまう点は、印刷営業の現場とも重なります。
そこでUMU AIロープレが現場指導の一部を担い、成約に結びついた練習記録をそのまま学習コンテンツに組み込むことで、後から入った担当者も同じ基準で練習できるようにしました。
その結果、3カ月後にはUMUを使ったグループの顧客向け提案数が30%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。育成の基準がそろったことで、提案の場そのものが増えたのです。