MR研修内容、資料の順から面談の順へ
MR研修内容を見直すとき、まず議論になるのは製品情報をどこまで載せるかです。ただ、面談の時間は限られています。資料に並ぶ順番と、MR(医薬情報担当者)が医療従事者から実際に問われる順番は、同じとは限らないのです。
MR研修内容を決める2つの基準
何を入れるかより、どの順か
MR研修内容を決める作業は、製品情報の範囲を決める作業として扱われがちです。ただ、面談の冒頭で問われるのは、資料の先頭に置かれた内容とは限りません。社内の資料は体系の順に整理されますが、面談は相手の関心の順に進むのです。医療従事者から最初に出るのが、日々の診療でどう使い分けるのかという問いであれば、資料の後半に置かれた内容から答えることになります。内容を決める最初の基準は、何を載せるかではなく、どの順に置くかです。
配布の完了と、答えられる状態
もう一つは、内容が整った時点をどこで判断するかという基準です。多くの現場では、資料の配布と受講の完了をもって内容が整ったと判断していると言えます。ただ、面談の場で問われるのは、読んだ量ではありません。その場で要点を自分の言葉で説明し、続けて出てくる質問に答えられるかどうかです。担当者が答える機会が内容の中にどれだけ含まれているか。ここが、内容の完成を判断するもう一つの基準になります。
現場の面談と、研修内容の間のずれ
面談で何を問われるかを最もよく知っているのは、現場に出ている担当者です。ただ、その知識を学習の形に組み立てるには、別の進め方が必要になります。手元にある内容は、研修部門の制作予定に載るまで動かないのです。
配布した資料や動画は、読み終えた時点で完了として記録されます。ただ、読む時間の中に、思い出して答える機会が置かれていることはあまりないと言えます。理解した内容を面談で使えるかどうかは、読んだ量からは見えにくいものです。
どの担当者がどの内容に答えられるかは、面談の後の報告や結果からしか見えてきません。理解が分かれている箇所を面談の前に確かめる手立てがないため、補足が必要だと分かるのは、商談の機会を逃した後になります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
読んだ内容は、面談で使えるか
思い出して答える時間の置き方
組み立てた内容も、読まれるだけでは面談の場に出てこないのです。UMU AGLは、学習の途中に学習カードや選択問題、状況を想定した設問を置き、受講者が答え、要点を自分の言葉でまとめ、具体的な状況に当てはめる時間をつくります。分からない箇所があれば、説明の途中で質問を挟むこともでき、回答の後は元の説明に戻れます。読む時間が、思い出して使う時間に変わっていくと言えます。
面談の前に、理解が分かれる箇所へ
学習ポイント単位で見える回答の傾向
残るのは、面談の前に誰がどの内容に答えられるかを確かめる手立てです。UMU AGLは、設問への回答や追加の質問の頻度、一定期間後の再テストの正答率を学習ポイント単位で記録し、チームの傾向としてまとめます。内容を現場で組み立て、答える時間を挟み、面談の前に確かめるところまでがそろって、MR研修内容の組み立て方になるのです。ただし、オンラインでの学習だけでは、実技の確認、資格の認定、専門的な判断、コンプライアンス上の責任を代替できません。
同じ進め方を当てはめる、2つの研修
更新された製品情報の学習
製品情報が更新されたとき、その資料をそのままコースへ組み替え、担当者が内容を読み、問いに答え、面談で想定される状況に当てはめるところまでを、一続きの学習として用意できます。
学習ポイントごとの回答の傾向が記録に残るため、チームのどこに補足が必要かを、次の面談に出る前の段階で見当をつけられます。
配属までに整える土台
配属前の担当者が読むことになる業務の進め方や基礎知識の資料を、質問と回答を挟んだコースへ組み替え、先輩社員が同じ説明を繰り返す前に、一人で理解を進められる形にできます。
基礎の内容をどこまで理解できたかが学習の記録に残るため、先輩社員は繰り返しの説明ではなく、個別の疑問に時間を充てられるのです。