医療機器の販売を担う営業が、院内で採用まで進めない理由
医療機器の販売を担う営業が、医師との面談で手応えを得ても、院内の採用審査に進まないまま止まってしまうことがあります。育成を預かる立場で、そうした報告を受けた経験のある方は少なくないはずです。原因は製品知識の量ではなく、医師以外の関係者と交わす対話の設計にあるのです。
採用は一度の面談では決まりません
1件の採用が決まるまでの流れ
医療機器の販売営業では、1件の採用が決まるまでに複数の対話を重ねます。最初は医師との面談で、症例や手技への適合、既存機器との違いを説明します。次に、実際に機器を扱う看護師や臨床工学技士から、操作手順や日々の運用、トラブル時の対応について質問を受けます。さらに購買部門や事務部門からは、保守の体制、消耗品の費用、既存の取引先との関係について確認が入ります。そのうえで院内の採用審査にかけられ、部門をまたいだ合意を経て採用が決まります。ただし、この流れのどの段階でつまずくかには、担当者ごとの偏りがあると言えます。
山場は製品説明の後にあります
多くの育成計画は、製品知識の習得と医師への説明に時間を割いています。ところが、話が止まりやすいのは医師との面談ではなく、その後に続く段階です。臨床工学技士から運用の細部を尋ねられたとき、購買部門から保守費用の根拠を求められたとき、担当者は答えを持ち合わせないまま持ち帰ることになります。持ち帰りが重なるほど、院内の検討は先送りされていきます。つまり、練習しておくべきなのは、製品説明そのものよりも、立場の異なる相手からの質問に答える場面なのです。
対話の練習を設計するときの難所
用意される演習シナリオは、医師への製品説明に集中しがちです。看護師や臨床工学技士、購買担当者が投げる運用や費用の質問は、練習の場に出てきません。そのため、こうした質問を初めて受けるのが本番の訪問先になってしまいます。
医師以外との対話を練習しようとすると、先輩との同行に頼るほかありません。だからこそ、同行の日程が埋まれば、その週の練習はそのまま消えてしまいます。入社から数カ月経っても、声に出して説明を組み立てた回数は限られたままです。
振り返りは同行した上司の口頭で終わり、記録には残りません。その結果、どの質問に詰まったのか、次に何を練習すればよいのかが担当者の手元に残らないのが現実です。研修責任者の側にも、課題を比べられる材料がそろいません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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医師以外の関係者との対話も練習できます
院内の関係者を再現するAI顧客
医師への説明だけを繰り返しても、院内の他の関係者から出る疑問には備えられません。UMU AIロープレでは、看護師や臨床工学技士、購買担当者といった、役職も性格も話し方も異なるAI顧客を設定できます。担当者は現場に出る前に、関心の置きどころが違う相手との対話を一巡して試せます。
同行を待たずに練習を積み重ねられます
移動時間に重ねる練習の回数
練習の回数が、先輩の同行予定に左右されなくなります。UMU AIロープレを活用することで、スマートフォンから時間や場所を選ばずに練習でき、回数にも制限がありません。移動の合間や訪問の待ち時間に短い練習を重ねられるため、現場に出るまでに声に出して話した回数そのものが増えていきます。
どこを直すべきか、その場で分かります
対話直後に確認できる評価レポート
同行した上司の印象に頼らず、どこを直せばよいかを担当者自身が把握できます。対話が終わった直後に、プロセスごとの点数と改善が必要なポイントが並んだレポートを確認できるためです。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一という部分で、目標設定や動機づけは引き続き研修責任者の役割です。
医療機器の営業組織が先に始めています
体外診断分野の大手企業
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者の能力認定を担い、認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と即時のスコア評価に、人による模擬認定の一部を置き換えました。
その結果、認定は日程を待つものから準備ができ次第受けられるものへ変わり、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
体外診断領域の医療機器企業
体外診断領域の医療機器企業では、2名の研修担当者が営業110名の育成を担い、対面での1対1のコーチングに頼らざるを得ない状況でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、営業110名全員が同じシナリオで模擬練習に取り組める体制を整えました。
その結果、対象となる営業110名の全員が練習に参加し、参加率100%に到達しました(出典:導入企業へのヒアリング)。続いて同社の判断で、実際の訪問対応力を高める対話型トレーニングへ進んでいます。