記録に残るのは、結果だけです
金融の営業支援システムが担う範囲
金融機関で使われる営業支援システムは、大きく分けて4つの領域を扱っています。顧客情報の管理では、家族構成や資産の状況、これまでの契約内容を1カ所にまとめます。活動の管理では、訪問と面談の履歴、次回の予定を追います。記録の保存では、意向把握や重要事項説明を、後から確認できる形で残します。進捗の管理では、支店単位と担当者単位の数字を見比べられるようにします。顧客を知り、動きを追い、説明した事実を残し、結果を数えます。この4つがそろって、営業活動は管理できる状態になります。ただしこの並びには一つだけ、性質の違うものが混じっています。
対話の中身だけが残りません
記録の対象になっているのは、いずれも面談が終わったあとに確定する事実です。何を説明したか、どの商品を提案したか、次はいつ会うか。一方で、面談の最中にお客様が何を気にして黙り込んだのか、その沈黙にどう応じたのかは、どの欄にも入りません。営業支援システムをどれだけ整えても、対話の質は記録に残せないままだと言えます。支店ごとの成果の差が縮まらない原因は、多くの場合ここに残っています。
育成にばらつきが出る理由
面談の日付、提案した商品、意向確認の結果。営業支援システムに残るのはこうした事実で、担当者がお客様の迷いにどう応じたかは残りません。そのため、決まらなかった面談を後から見返しても、どの一言でお客様が引いたのかを特定しにくいのが現実です。
だからこそ、指導の中身は支店長や上席の経験に委ねられます。若手の同行後の振り返りで、ある支店ではリスク説明の順序を直し、別の支店では最初の切り出し方を直します。同じ会社でも見ている観点が異なり、育成品質にばらつきが出てしまいます。
その結果、人事異動や担当交代が起きるたびに、それまでの指導は引き継がれません。前任者がどこまで鍛えたのかを示す材料が残っていないため、後任のマネージャーは数字から推測しながら、また最初の同行訪問からやり直すことになります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
どこでつまずいたか、その場で分かります
対話直後に受け取る項目別の評価
マネージャーは、担当者が意向把握から説明の場面までのどこで言葉に詰まったのかを、練習が終わった直後に確認できます。UMU AIロープレでは、対話が終わった時点でプロセス別のスコアと改善点が出ます。「もう少し丁寧に」という感想ではなく、どの質問が足りなかったのかが記録として残るのです。
支店が違っても、同じ基準で見られます
全支店に展開する統一の評価基準
支店ごとに分かれていた指導の観点を、共通のシナリオと評価基準にまとめ直せます。UMU AIロープレでは、成果を上げている担当者の話の進め方や、本部が定めた説明の順序を、そのままAIの採点基準に組み込めます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までであり、目標設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割です。
異動しても、練習の履歴は残ります
一人ひとりに残る練習の履歴
後任のマネージャーは、引き継いだ担当者がどのプロセスを何回練習し、スコアがどう変わったのかを最初から確認できます。UMU AIロープレでは、初回スコアから最高スコアまでの推移が一人ひとりに残ります。外訪の合間にスマートフォンで練習した記録もそのまま残るため、次の同行訪問で見るべき点が決まります。
金融機関の営業組織での実践例
本部と支社をつないだ事例
全国3,000拠点に5万人規模の営業担当者を抱える日本の大手生命保険会社では、紙媒体と集合研修が中心で、全員に同じ頻度の実践練習を提供できない状況が続いていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、知識のインプット中心の研修から、対話をアウトプットする練習へ切り替える体制を構築しました。
その結果、動画の視聴数は100倍、学習コンテンツの量は10倍に増加し、本部が各拠点の朝礼に関与しながら、AIの評価に加えてマネージャーからの助言も現場に届けられるようになりました(出典:導入企業へのヒアリング)。
支社間の育成差を埋めた事例
日本で事業を展開する外資系の大手生命保険会社では、新人育成が各支社主導で行われ、支社ごとに指導の方法と基準が異なっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレでOJTの一部を置き換え、成約に至った受講者の練習記録を教材に組み込みながら、育成プロセスの標準化を進めました。
その結果、3カ月後には顧客への提案数が30%増加し、標準化された育成の利用が支社をまたいで広がったことで、対象アカウント数も2,000から7,000超へ増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。