決まるのは、商談の後です
法人営業のロープレが違う点
法人営業のロープレは、個人のお客様を相手にする営業のロープレとは、練習で再現すべきものが異なります。個人向けの商談であれば、目の前の相手が納得すれば、その場で話が前に進みます。一方、法人営業では、担当者が納得したところから、上長への報告、稟議、購買部門や情報システム部門の確認という長い検討が始まります。担当者は社内で説明する側に回り、営業担当者はその場に同席できません。そのため法人営業のロープレで本来鍛えるべきなのは、目の前の相手を納得させる話し方だけでなく、担当者が社内で使える材料をその場で渡す進め方です。ただしこの進め方は、これまでのロープレの延長線上では扱いにくいものです。
誰も練習していない社内説明
法人営業のロープレでは、初回訪問やヒアリング、提案の場面が中心に置かれます。しかし商談が止まるのは、たいていその後です。「社内で検討します」と言われた時点で、会話の主役は担当者に移り、担当者は上長や他部門に向けて自分の言葉で説明することになります。このとき担当者が使う言葉を営業側が用意できているかどうかで、検討の進み方は変わります。従来のロープレは、この社内説明の場面をほとんど扱ってきませんでした。そして、これを練習に落とし込むところに、法人営業ならではの難しさがあるのです。
練習設計でつまずく3つの点
ロープレの相手役は、たいてい同僚が一人で務めます。しかし実際の提案の場には、運用の手間を心配する現場、費用対効果を見る購買部門、セキュリティを確認する情報システム部門が並びます。評価軸の異なる相手が同席する場面を、一人の相手役では再現しにくいのが現実です。
練習が目の前の一人との会話で完結するため、その先の場面が抜け落ちます。「社内で検討します」と言われた後、担当者が上長や購買部門にどう説明するかを想定した会話は、ほとんど練習されません。その結果、稟議の段階で商談が長期化してしまうのです。
そのため、マネージャーは誰がどの相手に弱いのかを把握できません。同行できる商談は限られ、報告と印象をもとに指導することになります。チーム全体のどこを底上げすべきかは、数字としては見えにくいと言えます。
評価軸の違う相手を、一通り練習できます
部門別に設定するAI顧客ロール
現場、購買、情報システムと、立場の違う相手に何から話すべきかを、商談の前につかめます。UMU AIロープレでは、役職や性格、話し方の異なる顧客ロールを複数設定でき、同じ提案を相手ごとに言い換える練習を一通り重ねられます。担当者は、どの相手に何を先に伝えるかを事前に整理できるようになります。
社内説明の場面まで、練習に含められます
社内検討を想定した異議シナリオ
「予算は来期です」「他部署の合意が要ります」といった、検討の途中で出てくる言葉への切り返し方を、事前に用意できます。UMU AIロープレでは、自社の商談で実際に出た異議をシナリオに組み込み、AIが会話の適切な場面でその異議を投げかけます。担当者が社内で使える説明を、その場で渡せるようになります。
誰がどの場面で詰まるか、数字で分かります
段階別に見えるチームの課題
チームのどこを底上げすべきかを、印象ではなくデータで確かめられます。UMU AIロープレでは、導入トークやヒアリング、異議対応といった段階ごとにスコアが残り、個人別の推移をマネージャー向けの画面で確認できます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までで、目標設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割です。
複数部門が関わる商談での活用
医療機器の営業組織
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者を担っており、能力認定は四半期に1回の集合ロープレに限られていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、企業が定めた5つの訪問プロセスに沿って、準備ができた担当者から随時認定を受けられる体制を整えました。
その結果、認定が日程待ちから随時実施へ変わり、現場に出るまでの待ち時間がなくなったことで、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
代理店と直販の組織
営業チーム800名超のバイオ医薬品企業では、販売代理店と社内営業が併存し、本部が用意した研修資料だけでは同じ水準の商談を再現しにくい状況でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、所属を問わず800名が同じ訪問シナリオと同じ評価基準で練習できる環境を整えました。
その結果、練習の基準が組織全体でそろい、新任営業が独り立ちするまでの期間は60日から30日に短縮され、新任担当者への顧客満足度も23.5%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。