若手管理職研修、現場を抱えたまま学べる形へ
若手管理職研修の多くは、管理に専念できる受講者を想定して組み立てられています。昇格して間もない時期は、担当業務を抱えたまま管理の役割が加わります。学んだ進め方を試す時間の確保が、社内講師に問われるのです。
兼務を前提にした研修の設計とは何か
受講者の稼働条件から決まる設計
昇格して間もない管理職に向けた研修で最初に確かめるのは、受講者が研修にどれだけ時間を使えるかです。管理に専念できる前提で組んだ内容は、担当業務を持ったままの受講者には最後まで進みません。半日続けて座る形を想定すれば、受講の予定そのものが日々の業務に押し出されてしまうのです。一度に長く座らせず、短い単位で扱う形にすれば、業務の区切りごとに受講を進められます。扱う内容を決める前に確かめるべきは、受講者の稼働条件です。
担当業務と並行して試せる内容へ
次に決めるのは、扱う内容の順序です。部下の育成や目標の配分は管理の仕事の中心ですが、着任した直後にまとまった時間を取れるとは限りません。そこで手がかりになるのが、今の担当業務と並行して試せる内容から順に置く組み立て。研修で扱った進め方を、その週のうちに一度使ってみる機会が生まれます。この往復が続く形になっているかどうかが、兼務を前提にした設計の判断基準と言えます。
現場を抱えたまま設計するときの課題
自部門の業務基準や面談の記録は、社内講師の手元にそろっています。ただ、それを学習の順序に並べ直し、確認の設問まで用意する作業には、学習設計の経験が要ります。本業を持ちながら進めるため研修部門の制作予定を待つことになり、自部門への展開が遅れてしまうのです。
受講中は説明に納得していても、現場に戻れば手が回らず、これまでのやり方が続きます。一方向の説明を聞くだけの受講では、学んだ内容を自分の言葉で言い直したり、判断を試したりする機会がありません。納得が途切れるのは、実務に戻った最初の週と言えます。
どの内容でつまずいたのかは、受講者が相談に来て初めて分かります。社内講師も本業を抱えているため、一人ひとりに聞き取る時間は限られます。結果として、対応はいつも問題が起きた後。同じ内容でつまずく人が続き、研修を組み替える手がかりも残りません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
学習設計を学ばずにコースを作る方法
対話で引き出す現場の知識
兼務のまま進める形を支えるのが、UMU AGL(AI Generated Learning)です。AIを使って社内文書をインタラクティブなコースに変換し、コースの作成と受講者の学習体験を支えます。社内講師は白紙の資料に向き合う代わりに、各ステップの質問に答えていく形になるのです。UMU AGLはその回答から要点を抽出し、コース案として組み直します。学習設計の理論を別に学ばなくても、自部門の基準を扱える形になり、作成の手間が軽くなります。
聞く受講から、答える受講へ
受講の中で判断を試す機会
コースができても、読むだけの受講に戻れば、実務との往復は生まれません。UMU AGLは、ナレッジカードやクイズ、状況を想定した設問を、説明の区切りに合わせて配置します。受講者は要点に答え、学んだ内容を自分の言葉で説明し、判断が割れる状況では選んだ理由まで示すことになるのです。説明の途中で疑問が出れば、その場で質問でき、回答を受けた後は元の説明に戻れます。担当業務を抱えたままでも、受講の中で一度試してから現場に戻れると言えます。
学習の記録は何を示すのか
誤りが重なる学習ポイント
作る側と受ける側が整っても、どの内容でつまずいたのかは見えません。UMU AGLは学習ポイント単位で、閲覧の時間、読み飛ばし、設問への回答状況、追加の質問、再テストの正答率を記録します。社内講師は誰がどの内容で誤ったのかを、聞き取らずに確かめられるのです。ただし読み取れるのは学習の状況までであり、マネジメントの行動が変わったことを示すものではありません。作る、試す、確かめるがつながることで、兼務を前提にした研修を続けられると言えます。
手元の社内文書から組む二つの研修
管理職研修
昇格後に扱う承認の基準や、面談で確かめる項目をまとめた社内資料を、UMU AGLがコースへ変換します。受講者は担当業務を進めながら短い単位で読み、その場で設問に答えられます。
回答が分かれた設問から、説明の足りていない箇所を見つけられます。実際のマネジメントが変わったかどうかは、ここからは判断できません。
セールスイネーブルメント
新製品の資料や、想定される質問への回答を、UMU AGLが営業担当者向けのコースに構成します。社内講師は説明会の準備と並行して、理解を確かめる設問まで用意できます。
誰がどの訴求点で回答を誤ったかを、顧客と話す前に確かめられます。ここで分かるのは学習の状況までであり、商談の成果を示すものではありません。