医療営業を3つの軸で捉える
医療営業とは何をする仕事か
医療営業とは、医療機関や調剤薬局に対し、自社が扱う医薬品や医療機器の情報を承認された範囲で提供し、適正な使用につなげる対話を重ねる仕事です。医薬品を担当するMR(医薬情報担当者)は、効能効果や用法用量、安全性情報を、社内審査を通った資材に沿って説明します。医療機器の営業担当者は、機器の操作や手技の支援、院内での運用や保守、購買の手続きまで話す範囲が広がります。相手も医師にとどまらず、看護師や臨床工学技士、購買部門にまで及びます。同じ医療分野でも、扱う製品によって求められる説明は違います。ここに、もう一つの前提が重なります。
試されるのは、その場の判断です
育成の中心は、社内審査を通った資材を正確に覚えることに置かれがちです。ただ、医療関係者の前で試されるのは、覚えた内容をそのまま並べる力ではありません。診察の合間に数分だけ時間をもらえたとき、相手が薬剤部の責任者か診療科の医師かによって、先に話す内容を組み替えられるかどうかが問われます。そのうえで、資材に書かれていない質問を受けた場面では、その場で答えられる範囲と、持ち帰って回答すべき範囲を切り分けなければなりません。この2つの判断を鍛える場は、これまでの育成設計にはほとんど用意されてこなかったのです。
医療営業の育成が難しい理由
同僚を相手にした練習では、薬剤部の責任者、診療科の医師、看護師、購買担当者の関心の違いまでは再現しにくいものです。そのため若手MRは、話しやすい相手像だけを想定したまま面談の日を迎えてしまいます。
医療関係者との面談は、診察や処置の合間に数分だけ確保されることが多くあります。だからこそ、30分の説明を前提にした練習をいくら重ねても、最初の一言で関心を持ってもらう力までは身につかないのが現実です。
面談後の振り返りは、同行した先輩の印象に頼りがちです。そのため、答えられる範囲を越えていなかったか、資材に沿って説明できていたかが、曖昧なまま残ってしまいます。若手MRは不安を残したまま次の訪問に向かいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
相手ごとに、説明の順番を組み替えられます
職種ごとに設定できるAI顧客役
相手の職種ごとに、どこから話し始めるべきかを事前に確かめられます。UMU AIロープレでは、役職や関心事を細かく設定したAI顧客役を複数用意でき、薬剤部の責任者、診療科の医師、購買担当者といった異なる立場を一巡して練習できます。同じ製品説明でも、相手によって最初に触れる論点は変わります。
数分の面談を、同じ緊張感で練習できます
制限時間を設けた訪問練習
限られた時間の中で何を先に伝えるかを、繰り返し試せます。UMU AIロープレでは、1回の練習に制限時間を設定でき、時間になると対話が終了します。3分で切り上げられる面談を想定して話す順番を絞り込むことで、導入の一言に何を置くかの判断が速くなります。
どこを直すべきか、練習の直後に分かります
対話直後に届く個別の改善提案
振り返りが、同行した先輩の印象だけに頼らなくなります。練習が終わると、UMU AIロープレが導入、ヒアリング、情報提供、質問への応答といったプロセスごとに評価と改善点を示します。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一であり、面談方針の判断や動機づけは、引き続き研修責任者やマネージャーの役割です。
同じ制約を抱えた組織の実践
日本市場の製薬企業
日本市場で事業を展開する製薬企業では、若手MRの育成が同行訪問に頼り、実践に近い練習機会が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、訪問シーンを安全な環境で繰り返し練習できる体制を整えました。
その結果、受講後7〜9カ月で医師との双方向面談の回数が受講前の約2倍に増えました(出典:導入企業へのヒアリング)。練習量の増加が、若手が自ら面談を取りに行く行動につながったのです。
通信キャリア系の店舗運営企業
全国に店舗を展開する通信キャリア系の企業では、出店の加速で新人が増え、接客スキルと法令順守を短期間で身につけてもらう必要がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこで接客とコンプライアンスを一つのシナリオにまとめたAI対話練習を導入しました。
その結果、新入社員が独り立ちするまでの期間は1カ月未満に短縮され、コンプライアンス研修サイクルも2カ月から1カ月に縮まりました(出典:導入企業へのヒアリング)。話してよい範囲を練習で確かめられることが、現場の不安の軽減につながったと言えます。