ルート営業のスキルアップは、新規開拓とどこが違うか
ルート営業のスキルアップでつまずくのは、どこを直せばよいのかが手元に残らないことです。新規開拓であれば、断られる、次の約束が取れないという形で、うまくいかなかったことが返ってきます。ところが既存顧客への定期訪問では、話がかみ合わなかった日でも、お客様は最後まで穏やかに応じてくださいます。発注も前月と同じように入ります。今日の訪問が十分だったのかを教えてくれるものが、どこにもないのです。
スキルアップは、どこから始まるのか
伸びる起点は一点の特定
営業のスキルアップは、練習の量よりも先に、次に直す1点を絞り込めているかどうかで決まります。たとえば、価格の話に入る前にお客様の関心が離れていたのか、それとも社内の稟議の事情を聞き出せていなかったのか。どちらだったのかが特定できていれば、次の訪問までに用意するものは自然に決まります。逆にここが曖昧なままだと、時間を確保して練習の場に臨んでも、何を試せばよいのかが決まりません。研修も同行も資料の読み込みも、この1点を浮かび上がらせるために置かれているものです。そのため、現場の担当者がまず確かめたいのは、その1点を教えてくれる出来事が、日々の仕事のなかで起きているかどうかになります。
振り返る機会が生まれません
ここで、ルート営業に固有の事情が表に出ます。新規開拓では、断られた、次の約束が取れなかったという出来事が、その日のうちに振り返りを促します。一方、既存顧客への定期訪問では、踏み込めた訪問も、近況を伺って終えた訪問も、同じように穏やかに終わります。発注は前月と同じ数量で入り、次回の訪問日も決まります。振り返りが感覚的になるという以前に、振り返るきっかけそのものが発生しません。本当に難しいのは、直すべき1点に自分で気づくことなのです。
上達の起点が生まれない3つの場面
定期訪問では、深く踏み込めた日も、近況を伺って終えた日も、その場の空気は大きく変わりません。発注量も次回の訪問日も、これまでどおりに決まります。そのため、今日の進め方を判断する材料が、手元に残りません。
上長との同行や朝礼での共有でも、目立った問題が起きていない取引先は話題に上がりにくいものです。その結果、気になる点があっても言葉にする場がなく、次の訪問も前回と同じ組み立てのまま迎えることになります。
集合研修やロープレの機会があっても、自分のどこを直すのかが決まっていないため、汎用的な進め方をなぞる練習になりがちです。だからこそ、時間を使って回数を重ねても、訪問での手ごたえは変わりにくいのが現実です。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
練習では、一回ごとの差が数字で残ります
どこで下がったかが残る
UMU AIロープレを活用することで、対話を終えた直後に、導入トーク、ヒアリング、情報提供、異議対応といった段階ごとの評価と、どこで点が下がったのかを確認できます。穏やかに終わった訪問と、踏み込めた訪問の違いが、感覚ではなく項目として手元に残ります。営業チームの一人ひとりが、その日のうちに次の一手を決められるようになります。
同じお客様でも、練習では展開が変わります
自分の型の偏りが出ます
AIのお客様役は、決まった順番で同じ返答を繰り返しません。説明が的を射ていれば話は先に進み、踏み込みが浅ければ反応は鈍くなります。同じ設定で何度か試すうちに、いつも同じ順番で話していることや、聞かずに済ませている論点が浮かび上がります。同じ相手を想定していても、毎回同じ道筋にはならないと言えます。
次に何を練習するかが、具体的に決まります
同じ文面は返りません
評価は全員に同じ文面が返るものではありません。その回の対話をもとに、つまずいた箇所と、次に練習すべきことを個別に確認できます。AIが担うのは反復練習と評価の標準化という部分であり、目標の置き方や意欲の支え方は、引き続き上長やチームの役割になります。
自分の型を確かめた2社
大手生命保険会社
全国3,000拠点に5万人の営業担当者が分散する日本最大級の生命保険会社では、紙媒体や集合研修を中心とした知識インプット型の学習が主流で、練習の成果を一人ひとりに返す手段が限られていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、知識を入れる研修から、実際に声に出して評価を受けるアウトプット型の練習へと転換を進めました。
その結果、AIによる即時フィードバックを受けながら自分のペースで練習し、そのアウトプットを上長や同僚に提出して評価を受ける流れが生まれました。安全に試行錯誤できる環境が、自信と行動の変化につながったと担当者は振り返ります(出典:導入企業へのヒアリング)。
全国展開の眼鏡チェーン
全国に店舗を展開する眼鏡チェーンでは、次世代のエリアマネージャー候補の育成において、傾聴力や伝達力を座学だけで身につけることが難しいという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、5カ月にわたり、時間や場所を問わずコーチング力とプレゼンテーション力を反復練習できる環境を構築しました。
その結果、対話型なので話す練習になり実際の接客にも活かせている、感覚的な指導から言葉と図解で論理的に伝えられるようになった、という声が寄せられました。経験のなかで身につけた進め方を、自分の言葉として確かめられるようになりました(出典:導入企業へのヒアリング)。