営業ロープレの方法を、お題の粒度から見直せていますか
営業ロープレの方法を見直そうとして、進め方や回数から手をつける組織が多くあります。ところが「商品説明のロープレ」「初回訪問のロープレ」という粗い括りのままでは、何を練習しているのかが曖昧なままです。振り返りが印象論で終わる原因は、お題の粒度にあるのです。
その振り返り、なぜ焦点が定まらないのか
粗いお題では改善点が絞れません
営業ロープレの方法を検討するとき、お題は「商品説明」「初回訪問」といった単位で組まれがちです。この単位は一見わかりやすいのですが、一回の練習のなかに、名刺交換から製品の説明、価格の話まで、性質の異なるやり取りが同居してしまいます。練習が終わったあとに残るのは、「全体的には悪くなかった」「もう少し落ち着いて話しましょう」という、印象に近い言葉です。育成を担当する立場から見ても、どの場面のどの発言を指しているのかを説明しにくくなります。例えば、価格を指摘された直後の受け答えに課題がある担当者と、決裁者に会わせてほしいと切り出す場面でつまずいた担当者が、同じ「初回訪問のロープレ」を受け、同じ講評を受けることになります。一つのお題に複数の場面が入ったままでは、回数を重ねても、一人ひとりが次に何を直せばよいのかは見えにくくなります。
お題を細かく分けている例
循環器やがん領域を扱う製薬分野のグローバル大手企業では、40以上の知識項目に対して、80〜120の模擬業務シーンを設計しています(出典:導入企業へのヒアリング)。知識の項目数よりも、練習する場面の数のほうが多い構成です。何を覚えるかではなく、どの場面で使うかを単位に置いた設計だと言えます。
効くお題は、どこが違うのか
効くお題は、場面を細かく切り出したものです。「価格を指摘された直後の30秒」「他社と比較していると言われた場面」のように、どこから始まりどこで終わるかがはっきりしています。開始と終了が決まっていれば、練習する側は何に集中すべきかが分かり、講評も具体的な受け答えの話になります。
お題は多ければよいというものではありません。多くのお題を一度ずつ回すよりも、少数のお題を繰り返したほうが、本番で言葉が出てきやすくなります。反復に耐えるお題を選べているかが、設計の分かれ目です。
お題は、現場で実際に起きたやり取りから作ります。向いているのは、商談の記録や同行の場面に近い人です。ただし現場に近い人ほど手が空きにくく、作ったお題を更新し続けられる仕組みがあるかが、次の論点になります。
その場面だけを、お題にできます
場面単位のシナリオ設定
UMU AIロープレを活用することで、価格を指摘された直後や、他社と比較していると言われた場面だけを、一つのお題として設定できます。AIが顧客役を担うため、決めた場面から会話が始まり、決めた条件で終わります。練習する側は何に集中すればよいかが最初から分かり、講評もその場面の受け答えに絞れます。
同じお題を、何度でも繰り返せます
回数に制限のない反復練習
選んだ少数のお題を、担当者が自分のタイミングで繰り返し練習できます。相手役の予定を押さえる必要がないため、通勤中や訪問の合間にも一回分を進められます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までであり、何を目標に置くか、どう動機づけるかは、引き続き人の役割です。
お題は、自社の手で更新できます
ノーコードのお題設定画面
お題の作成と更新は、UMU AIロープレの管理画面から、育成を担当する方が自分で進められます。顧客の人物像や反論の内容を選んで組み合わせる形のため、専門的な知識は要りません。商談で新しい断られ方が出てきたら、その週のうちにお題へ加えられます。現場のやり取りと練習のお題が離れずに済むのです。
お題を組み直した企業の例
体外診断分野の大手企業
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の能力認定を担い、模擬訪問による認定は四半期に1回が限界でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、自社で定めた5つの訪問プロセスをお題の単位に組み直しました。
その結果、認定は日程調整を待つものから随時受けられるものへ変わり、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
日本大手の生命保険会社
日本大手の生命保険会社では、商品知識の研修は整う一方、お客さまとの距離の縮め方を練習する場が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、ニーズの把握や異議への対応など5つの学習カテゴリーに分け、20以上のシナリオへ落とし込みました。
その結果、営業職員が場所を問わず対話型トレーニングに取り組めるようになりました(出典:導入企業へのヒアリング)。