印刷会社の営業ツールをそろえても、提案が変わらない理由
印刷会社の営業ツールを刷新し、会社案内も実績集も見積の仕組みも整えた企業は少なくありません。それでも得意先から「今の仕入れ先で足りています」と返されると、そこから先の会話が続かない担当者がいます。課題の根幹は資料の出来ではなく、相手の反応に合わせて聞き方を組み替える練習が、育成の流れに組み込まれていないことにあるのです。
営業ツールで抜けやすいもの
印刷会社の営業ツールの全体像
印刷会社の営業ツールは、大きく4つに分かれます。得意先と案件を管理するツール、会社案内や実績集のように自社の強みを伝えるツール、用紙や加工の仕様から見積を組み立てるツール、そして提案の会話そのものを練習するツールです。前の3つは形のある資料やシステムとして整備しやすく、すでに手をつけている会社が多い領域です。一方で4つ目だけは、担当者の経験と現場のOJTに任されたままになりがちです。4つは案件を見つけ、伝え、決め、そして再現するという順に並んでおり、どれか一つが欠けても提案は前に進みにくくなると言えます。ただし、この4つの整備の進み具合は、同じではありません。
資料の整備だけでは埋まりません
営業ツールの整備というと、資料やシステムをそろえることに意識が向きがちです。実際、会社案内や実績集を刷新し、見積の仕組みを入れ替えた印刷会社は少なくありません。ところが得意先から「今回は社内で作ります」と言われた場面では、そこから何を聞き、どの実績を引き合いに出すかを、担当者自身がその場で判断することになります。この判断を鍛える場は、4つ目にしかありません。そして印刷会社の営業では、その4つ目こそ従来のやり方では最も整えにくいものなのです。
営業ツールが活きない理由
会社案内や実績集を刷新しても、それをどう切り出すかは担当者任せのままです。得意先の販促担当を前に、どの実績をどの順で出すかはその場の判断になります。資料をそろえるだけでは、最初のやり取りまでは組み立て直せないのです。
練習の相手は、同じ部署の先輩か上長に限られます。実際の得意先からは、相見積の提示や内製化の検討、短納期への不満が返ってきます。だからこそ社内のロープレでは互いに遠慮が働き、その場の緊張までは再現しきれません。
同行のあとの振り返りは、「もう少し踏み込めた」という言葉で終わりがちです。どの質問が足りなかったのか、次に同じ場面でどう答えるのかは記録に残りません。その結果、翌週の商談でも同じところでつまずいてしまいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
断られた先の会話を、事前に試せます
得意先の断りを再現するシナリオ
相見積や内製化の検討といった、切り出しに困る場面を先に体験できます。UMU AIロープレを活用することで、AIが得意先の販促担当役を担い、価格や短納期への指摘を会話の中で投げかけます。自社の得意先でよくある断り文句をあらかじめ登録できるため、どの実績をどの順で出すかを、本番の前に何度でも試せます。
先輩の予定を待たずに、練習を始められます
すき間時間に重ねられる練習
担当者は、先輩の空き時間を待たずに練習に入れます。UMU AIロープレを活用することで、スマートフォンから回数の制限なく対話練習ができ、得意先への移動中や納品待ちの時間も練習に充てられます。AIが担うのは練習相手の役割までで、目標設定や動機づけは引き続き育成担当とマネージャーが受け持ちます。限られた同行指導の機会を、より踏み込んだ助言に使えるようになります。
足りなかった質問が、その場で分かります
練習直後に出るプロセス別の評価
練習が終わった直後に、どこを直せばよいかを確認できます。UMU AIロープレを活用することで、切り出し、ヒアリング、提案、価格への応答といったプロセスごとに、スコアと改善のポイントが示されます。感覚的な講評ではなく記録として残るため、育成担当は次の同行やチーム全体の指導に、同じ基準で使えます。
少人数の育成チームでの実践例
日本の大手外資系生命保険会社
日本の大手外資系生命保険会社では、新人営業の育成が支社ごとに進められており、指導の基準がそろわず育成の質にばらつきが出ていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、全員が同じシナリオと同じ評価基準で練習できる環境を整えました。
その結果、AI練習を行ったグループでは3カ月後の顧客への提案数が30%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。練習の基準をそろえたことが、提案活動の量そのものに結びついた事例です。
体外診断分野の大手企業
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者の育成を担っており、能力認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、5つの商談プロセスに沿った練習と即時の評価を、日程調整なしで受けられる形に変えました。
その結果、認定は準備ができた時点でいつでも受けられるようになり、認定通過者の実訪問における成約率は22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。少人数の育成チームでも、練習と評価を回し続けられるようになったのです。