営業の新卒研修が、配属後に活きない理由
入社から半年、営業の新卒研修を一通り終えたはずのメンバーが、初回訪問で少し強く返された瞬間に黙り込んでしまうことがあります。育成を担当する立場で、そうした報告を受けた経験を持つ方は少なくありません。研修の日数を増やしても配属後の動きが変わらないとすれば、原因は量ではなく、組み立て方の側にあります。
新卒が配属後に止まるのは、なぜか
話す練習の機会が足りません
新卒向けの営業研修では、商品知識とビジネスマナー、そして商談の流れの説明に多くの時間が割かれます。期間中のテストでは、ほとんどの新卒が合格ラインを超えます。それでも配属後の初回訪問で、想定していなかった質問が一つ入るだけで会話が止まってしまう場面が起きます。覚えた内容と、それを声に出して相手に伝える行為が、別のスキルだからです。集合研修で用意されるロールプレイングの相手は、多くの場合、同期か先輩社員です。同期同士では互いに遠慮が生まれ、実際の顧客が見せる沈黙や、話の途中で割り込んでくる反応までは再現しにくくなります。先輩社員が相手役を務める場合も、日常業務の合間に時間を確保する必要があるため、一人あたりの回数は限られます。そのうえ練習後の振り返りが「もう少し落ち着いて」「悪くなかった」という言葉で終わると、新卒は次に何を変えればよいのかを持たないまま、次の練習に進みます。研修の設計としては一通りそろっているのに配属後の行動が変わらない背景には、この積み残しがあるのです。
1週間で7割が抜け落ちます
記憶の定着に関する調査では、研修で学んだ内容の70%が1週間で、87%が1カ月で失われるとされています。新卒の場合、研修の終了から本格的な顧客訪問までに数週間が空くことも珍しくありません。その間に練習の機会がなければ、配属初日に残る内容は、研修最終日の半分にも届かないことになります。
新卒研修の設計で見落とされる工程
新卒に必要なのは、商品知識よりも先に、商談をどの順番で進めるかという型です。導入、ヒアリング、価値提案、反論対応、クロージング。この5工程を分けて練習すると、どこでつまずいたのかを本人が言葉にできます。工程を分けずに一通り通すだけでは、うまくいかなかった理由が指導側にも見えません。
3日間の集合研修を1回行うより、10分の練習を毎日続けるほうが、対応は速く身につきます。ところが新卒が配属されると、練習相手を確保する手間が増え、練習の頻度は落ちていきます。
受講率と満足度は集計できますが、話し方が変わったかどうかは記録に残りません。新卒一人ひとりの練習履歴とスコアの推移が残る仕組みがあるかどうかで、研修担当者の打ち手は変わります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
商談の型は、繰り返してこそ身につきます
5段階の商談フレームワーク
UMU AIロープレでは、導入からクロージングまでの5工程が対話の進行に組み込まれています。新卒は工程ごとにスコアを受け取れるため、反論対応だけが弱いといった弱点をその場で特定できます。次に何を練習させるかも、指導側が迷わず決められます。
1日10分の練習が、毎日続けられます
回数無制限のモバイル練習
UMU AIロープレを活用すると、スマートフォンから時間や場所を選ばずに練習を始められます。相手役とのスケジュール調整が不要になるため、通勤中や訪問の待ち時間にも1本こなせます。回数に上限はなく、配属後も練習を止めずに続けられます。
育成の成果を、数字で説明できます
チーム診断ダッシュボード
練習のたびに、初回スコアと最高スコア、伸び幅が自動で記録されます。UMU AIロープレのダッシュボードでは、新卒一人ひとりの弱点と、チームに共通するつまずきを分けて確認できます。経営層への報告も、練習回数の報告からスコアの伸びの報告へ変えられるのです。
新任営業の立ち上がりを短くした事例
バイオ医薬品・営業800名超
営業チーム800名超のバイオ医薬品企業では、代理店と社内営業が分散し、新任に指導者を一人ずつ付けられませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、800名が同じ訪問シナリオと評価基準で練習できる体制を構築しました。
その結果、同じ基準での反復練習が一人ひとりに行き渡り、新任営業の早期戦力化期間は60日から30日に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。
生命保険・新人育成
日本の大手外資系生命保険会社では、新人営業の育成が支社ごとに任され、指導方法と基準にばらつきが生じていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対面OJTの第1グループとAI練習の第2グループを比較するABテストを実施しました。
その結果、3カ月後にAI練習を行ったグループの顧客向け提案数が30%増加し、成約者の練習記録は次の新入社員向け教材として活用されました(出典:導入企業へのヒアリング)。