不動産営業の訪問で、金額を伝えた後に話が進まない理由
不動産営業の訪問では、物件を見せていただいたうえで、査定額の見立てをお伝えする場面があります。ところがその数字を口にした瞬間、お客様の関心はそこに集中し、なぜその金額なのかという根拠も、これから何をどう進めるのかという段取りも、耳に入りにくくなります。訪問の成否を分けているのは、金額を伝える前に何を共有できていたか、そして伝えた直後に何を続けられるかという、前後の組み立てなのです。
訪問の成否は、流れのどこで分かれるのか
売却相談の訪問が進む順序
売却の相談を受けての訪問は、玄関でのご挨拶から始まります。お住まいを一通り見せていただき、間取りや傷みの具合を確認しながら、いつごろ売りたいのか、住み替え先は決まっているのかといった事情をうかがいます。ひと通り見終えたところで、周辺の取引の様子を踏まえた査定額の見立てをお伝えすることになります。そのうえで、これからの販売の進め方や内覧の受け方といった段取りを説明し、次にお会いする日を決めて席を立ちます。ここまでが、一度の訪問でたどる一連の流れです。ところが、この流れのどこもが同じ重さで扱われているわけではないのです。
金額の前後で流れが変わります
訪問がうまくいかなかったとき、原因は査定額や説明のうまさに求められがちです。ところが、同じ金額を伝えても、その後の会話が続く担当者と、そこで止まる担当者に分かれます。分かれ目になるのは、数字を出す前にお客様の事情をどこまで引き出せていたか、出した直後に根拠と段取りをどの順で置けたかという点なのです。この前後の数十秒は、物件の説明や会社の紹介と違い、話す内容が決まっているわけではありません。だからこそ、練習の題材にしにくいと言えます。
トレーニングで、金額の前後を扱えない理由
社内で練習の題材に選ばれるのは、物件の説明や会社の紹介など、話す内容が決まっている部分です。査定額の提示は物件ごとに条件が変わるため、共通の台本に落としにくく、題材から外れてしまいます。
そのため、相手役を務める同僚も、数字を聞いた後の反応を持ち合わせていません。落胆や沈黙、他社が出した金額との比較といった反応は形だけにとどまり、本番の手ごたえとは離れてしまうのが現実です。
だからこそ、練習後の講評も、説明の分かりやすさに集中します。金額の前にどこまで事情を引き出せていたか、伝えた直後にどの順で話を戻したかは記録に残らず、次に直す手がかりが見つかりません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
金額を伝える場面から、練習を始められます
金額提示を含めた訪問シーンの設定
査定額を伝える場面そのものを、練習の題材に組み込めます。UMU AIロープレでは、物件の条件やお客様の事情、金額への反応を、事業部門の担当者がノーコードで設定できます。他社の金額を持ち出された場面も、会話に組み込んでおけるのです。本番では一度きりの場面を、訪問前に繰り返し通せます。
金額を聞いた相手の反応まで、体感できます
金額提示の後に変わる相手の態度
AIのお客様役は、決められた通りに答えるわけではありません。査定額を伝えた後、根拠の置き方や次の段取りの示し方によって、質問を重ねてくることもあれば、口数が減ることもあります。時間を区切った対話の中で、数字を挟んだ数十秒に何が起きるかを訪問の前に確かめられます。
金額の前後どちらで崩れたかが分かります
金額の前後を分けて示す評価
対話が終わると、その場で評価レポートを確認できます。ヒアリング、価値の伝え方、金額への対応、次の段取りという段階ごとに点数と改善案が並び、金額の前で足りなかったのか後で崩れたのかを切り分けられるのです。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一という部分で、関係づくりは担当者の仕事です。
学んだ型を、対話で使えるまで練習した例
製薬・国内大手
日本国内の大手製薬企業では、新任のチームリーダーが、研修で学んだコーチングの型を1対1の場面で使えるまでに時間がかかっていました。
そこでUMU AIロープレを活用し、3種類のコーチング対話を全3セッションに分けて練習しました。
その結果、第3セッション時点で実践した割合は98.1%、実践者の93.1%が「メンバーに変化があった」と回答しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
製薬・グローバル大手
がん領域なども手がけるグローバル大手の製薬企業でも、研修で学んだコーチングの枠組みが、時間が経つと1対1の場面で出てこない課題がありました。
そこでUMU AIロープレを活用し、枠組みを、何度でも試せる会話の単位に分け直しました。
経験を積んだマネージャーも、理論を資料の上で終わらせず、対話として繰り返し練習できるようになりました。