営業研修で、外れた後の戻し方は通っているでしょうか
営業研修では、良い進め方を最初から最後まで一通り通してみせます。受講者もその場では同じ流れをたどれますし、通せたところまでは、たしかに練習になっています。ところが実際の商談では、どこかで必ず想定から外れます。相手が急に別の話を始める、その日の議題を聞いていない人が同席している、予定していた時間が半分になる、こちらが言い間違える。外れ方は毎回違います。そして外れた先の動きだけは、研修の中で一度も通していないのです。
一本道から外れた先で、何が起きているのか
研修で通るのは一つの流れだけ
営業研修の中では、導入から着地まで、進め方の見本が一通り示されます。受講者はその流れをなぞり、最後まで通します。ここまでは、練習として成立しています。見落とされやすいのは、通した流れが一つしかないことです。本番では、相手が前回の話に戻りたがることもあれば、その日の議題を知らない人が同席していることもあります。予定していた時間が半分になることもあれば、こちらが言い間違えることもあります。そのどれが起きても、話の進み方は途中で分かれます。分かれた先の道を、受講者は研修で一度も通っていません。ですから外れた瞬間から先は、その場で初めて自分で組み立てることになるのです。
戻った先は、元のやり方です
初めて自分で組み立てた対応がうまくいかなければ、受講者の受け取り方は一つに落ち着きます。習ったことは、この場面では使えなかった、という受け取り方です。そのあとは、以前から自分がやっていた進め方に戻ります。戻したことをわざわざ報告する場面はありませんから、研修を設計する側に届く情報は変わりません。対象者は集まり、内容は最後まで実施されました。実施したという事実だけが手元に残り、外れた先で何が起きたのかは、どこにも書かれないまま次の回を迎えます。育成を担当するチームが後から振り返っても、この落ち方は見つけにくいものです。
外れた後の動きは、一つではありません
相手が別の話を始めたとき、そのまま付き合い続けるのか、元の議題に引き戻すのかを、その場で選びます。引き戻すなら、相手の話を途中で切らずに、今日確かめたかった一点へつなぎ直す言い方が要ります。うまくいく流れをなぞるだけの練習では、この言い方に出番がありません。
同席する人が増えたり、話が枝分かれしたりしたときは、今日この場で何を決めたいのかを、もう一度声に出して置き直します。最初に述べた目的をそのまま繰り返すのではなく、その場にいる人が判断できる言い方に組み替えます。ここで言い直せるかどうかで、そのあとの会話の向く先が変わります。
時間が半分になった場面では、決めきることをいったん手放し、次に誰と話すかまでを決めて終える選び方もあります。後退のように見えますが、商談を続けるための着地と言えます。この三つは性質が違い、どれを選ぶかは場面によって変わります。だとすれば研修で渡すものは、正解そのものではなく、その場で選べる状態ではないでしょうか。では、選べる状態は何を使えば作れるのでしょうか。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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外れた先の会話も、練習の中で通せます
毎回変わるAI顧客の受け答え
AIが顧客役を務めるため、練習のたびに相手の出方が変わります。途中で別の話を始める顧客、その日の議題を知らずに同席する相手、持ち時間を急に短くする相手など、想定が崩れる場面を練習の条件として先に組み込めます。営業研修の中では通れなかった分かれ道を、練習の場で実際にたどれます。外れた直後に何と言うかを、声に出して確かめられます。
話がそれた場所を、その場で確認できます
その場で出る評価の内訳
練習が終わると、プロセスごとのスコアと、次に直す点がその場で示されます。切り出しから着地までのどの局面で話がそれたのか、そこで戻し方を選べていたのかが分かります。よかった、で終わる講評にはならないため、研修を担当する方も、次の練習で試すことを一つに絞り込めます。受講者ごとに違う分かれ道が、記録として手元に残ります。
三つの戻し方を、順番に試せます
誰にも見られない練習環境
一人で使える練習環境のため、うまくいかない終わり方も含めて試せます。話題を戻す言い方で一度通し、次は目的を言い直す形で通し、その次は到達点を下げて終える形でも通せます。同じ場面を別の戻し方で繰り返すうちに、どの場面でどれを選ぶかの見当がついてきます。AIが受け持つ範囲は、繰り返しの練習と、その場での見立てまでです。何を目指すかの相談は、これまでどおり人どうしで進めます。営業研修の時間の中で、選べる状態まで持っていけます。
想定から外れた場面を練習に入れた例
食品スーパーを営む大手企業
食品スーパーを営む大手企業では、売り場の担当者がお客さまから強い言葉を向けられた場面での受け答えを、まとまった形で練習する機会がありませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対応が難しい場面をそのまま再現した対話練習を、もともとあった集合形式の学習と組み合わせて実施しました。
その結果、売り場の担当者は、会話が想定どおりに進まなくなった時点から先の受け答えを、安全な環境で繰り返し確かめられるようになりました。
日本大手の医薬品メーカー
日本大手の医薬品メーカーでは、新しくチームを持った管理職が、学んだ対話の型を1on1の場で実際に使えるまでに間が空いていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、相手の反応が一定しない1on1の場面を、複数の型で繰り返し練習できる仕組みを整えました。
その結果、想定した流れから外れた場面でも、どの型に切り替えるかを対話の中で選べるようになりました。