IT企業の営業で、同じ育成が全員に効かない理由
IT企業の営業では、同じ研修を受けたはずのメンバーの間で、商談の進み方に差が出ます。製品の仕組みを技術者と対等に話せる担当者もいれば、顧客の業務課題をヒアリングで引き出すことに長けた担当者もいます。マネージャーが全員に同じ指導を重ねても手応えが偏るのは、得意分野の違いが、そのまま商談の組み立て方の差になっているからなのです。
差を生むのは基準の引き直しです
説明を引き直す速さが決め手
IT企業の営業で成果を分けるのは、担当者一人ひとりの製品知識の量よりも、製品が変わったときに全員の説明をどれだけ早く引き直せるかです。機能の追加や仕様の変更は四半期ごとに起こり、そのたびに訴求の順番も、比較されたときの答え方も変わります。リリース資料と説明会で情報そのものは行き渡りますが、顧客の前で実際に話す言葉まではそろいません。読んで理解した状態と、聞かれてすぐ答えられる状態の間には距離があるからです。だからこそマネージャーには、資料を渡した後に誰がどこまで話せるようになったかを確かめる手段が要ります。ところが、その確認の難しさは、メンバーの経歴によってさらに変わってきます。
必要なのは共通の評価基準です
育成が進まないとき、原因はメンバーの経験不足や研修回数の少なさに求められがちです。ただ、IT企業の営業組織では中途入社の割合が高く、それぞれが前職で身につけた進め方を持っています。同じ研修を受けても、どこを自分の型に取り込むかは人によって変わります。そのため回数を増やしても差は縮まりにくく、本当に不足しているのは練習量ではなく、全員の商談を同じ観点で見て、どこでつまずいたかを言葉にできる共通の基準なのです。この基準を作りにくくしている事情が、育成の設計側に3つあります。
育成の設計でつまずく3つの箇所
新機能のリリースごとに説明会と資料の差し替えは行われますが、それを声に出して説明する練習までは組み込まれていません。そのため更新から数週間は、担当者ごとに話す内容の幅が広がってしまいます。
集合研修では全員が同じ内容を受けるため、技術の説明が得意な担当者と、業務課題のヒアリングが得意な担当者の違いを見分けられません。だからこそ、どちらにも当たり障りのない指導にとどまるのが現実です。
難易度の高い商談ではプリセールス(技術面を担当するメンバー)が同行し、その場は前に進みます。ただ、営業担当者が単独でどこまで話せるかを確かめる機会がないため、任せられる案件の幅も広がりません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
更新のあった週から、練習を始められます
更新後すぐ展開できる練習シナリオ
機能が変わった週のうちに、新しい説明を全員が声に出して練習できる状態を作れます。UMU AIロープレでは、シナリオの設定を画面上の操作で組み立てられるため、事業部門の判断だけで更新できます。トップセールスの言い回しや、外せない訴求点は、AIの評価基準としてあらかじめ組み込めます。
誰のどこを伸ばすかが具体的に分かります
商談プロセス別に見える課題
技術の説明は高く評価されるのに、ヒアリングの点数だけが伸びにくいといった傾向が、メンバーごとに分かれて見えてきます。UMU AIロープレは、導入からヒアリング、価値提案、反論対応、クロージングまでプロセスごとに評価を残すため、マネージャーは1on1の前に、その人に必要な一手を決められるようになります。
同行に頼らず一人で話し切る練習ができます
一人で臨む反論対応の反復練習
同行の予定を待たずに、担当者が自分の判断で話し切る場数を積めます。UMU AIロープレでは、価格の妥当性や他社との比較など、返答に詰まりやすい問いをあらかじめ設定でき、AIが会話の流れの中で投げかけます。ここでAIが担うのは反復練習と評価基準の統一までであり、目標設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割です。
指導する側の時間が限られる組織の事例です
体外診断分野の大手企業
欧州に本社を置き、グローバルに事業を展開する体外診断分野の大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者の能力認定を担い、認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、企業が定めた5つの商談プロセスに沿って、準備ができた担当者からいつでも認定を受けられる仕組みを整えました。
その結果、認定は随時実施できるようになり、認定通過者の実訪問における成約率は22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。研修担当者は反復的な認定業務から離れ、判断の難しいケースへのコーチングに時間を充てられるようになりました。
全国展開の眼鏡小売チェーン
全国に店舗を展開する眼鏡小売チェーンでは、エリアマネージャー候補の育成を実績による抜擢から立候補型のキャリアパスへ切り替え、傾聴力と伝達力を鍛える場が必要になっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、次世代のリーダー候補が時間や場所を選ばずコーチングと説明の練習を繰り返せる環境を整えました。
5カ月間の取り組みを終えた受講者からは「感覚的な指導から、言葉と図解で論理的に伝えられるようになりました」という声が届いています(出典:導入企業へのヒアリング)。