住宅営業飛び込みツールは、相手が一人で読んでも伝わりますか
住宅営業飛び込みツールを用意する側は、その出来ばえをいつも説明つきで確かめています。足りない部分を口頭で補いながら見るため、説明がない状態で同じ資料がどう読まれるかを再現する機会がありません。玄関先で話せる時間はごく短く、その先は、受け取った方が一人で開くか、開かないまま置かれるかのどちらかです。読まれる条件が入れ替わる場所へ、同じ資料がそのまま渡っているのです。
渡したあとの読まれ方は、なぜ見えないのか
手元では説明を足しながら見ている
資料の良し悪しは、たいてい会議室で確かめます。作った担当者が説明を添え、質問が出れば口頭で補い、そのうえで直す場所を決めていきます。この見方には説明があることが前提として入っているため、説明がないときに残る情報だけを取り出して読むことができません。渡す側にも、相手がどのページを開いたのか、どこで読むのをやめたのかを知る機会はほとんどありません。玄関先で受け取られたあと、資料は作った人も渡した人もいない場所へ移ります。反応が返ってこないとき、内容が通じなかったのか、そもそも開かれなかったのかを切り分ける材料が、手元に残らないのです。
読み始める位置は決められない
資料の多くは、説明する順番に沿って並んでいます。最初のページから順に見てもらい、途中で補足を挟む前提であれば、その並びは理にかなっています。ところが、渡したあとに開かれるページを、こちらで選ぶことはできません。真ん中から開かれれば、そこに書かれているのが何の話の続きなのかは、読む側が推測することになります。その場にいなかった方が後から目を通す場合も同じで、前提を共有しないまま読み始めることになります。住宅営業飛び込みツールとして手渡された資料が、玄関先を離れた瞬間に別の読まれ方をする理由は、この一点にあります。
説明する人がいない前提で組み立てる
まず確かめたいのは、説明を外しても意味が通るかどうかです。用件が最初の数行に置かれているか、見出しだけを追って筋が分かるかを見ます。途中のページから開かれても、今どこの話なのかが分かる作りになっているかも、合わせて確認します。社内でしか通じない言い方が残っていれば、そこは読む側の推測に委ねられます。こうした点は、説明つきのレビューでは表に出てきません。口を挟まずに読んでもらう場を一度つくると、どこで手が止まるかが見えてきます。
玄関先で話せるのは、ごく短い時間です。そこで何を言い、続きを資料のどこに預けるのかは、あらかじめ決めておけます。相手には、受け取らない、後で読まない、という選び方もあります。短い時間で用件だけを伝え、残りを資料に預ける形にしておけば、その場ですべてを話しきる必要はなくなります。
そう考えると、練習の単位も変わってきます。長い商談の通し練習ではなく、ごく短い時間で用件を伝え、続きを資料に預けるところまでを一区切りにします。この一区切りを繰り返すと、話す内容と資料が受け持つ範囲の切れ目が、担当者ごとにばらつきにくくなります。ツールの側で用意できるのは、この一区切りを何度も試せる場なのです。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
説明を外した場面を、先に試せます
相手のタイプを設定した対話練習
相手役はUMU AIロープレのAIが担います。関心の薄い相手、急いでいる相手など、想定する反応をあらかじめ決めておけるため、玄関先の短いやり取りを本番に近い形で試せます。断られて終わる展開も含めて練習できるので、用件だけを伝えて資料を残す形が、その相手にも通じるかどうかを事前に確かめられます。
短い時間で、伝える順番を決められます
時間の区切りがある対話練習
本番と同じように、練習にも時間の区切りを設けられます。限られた時間の中で、先に伝える一言と、資料に任せる部分の配分を何度も試せます。時間内に言い切れなかった内容は記録に残るため、次の練習では順番を入れ替えて確かめられます。現場の担当者は、どの説明が長いのかを感覚ではなく記録から見直せます。
通じなかった箇所が、その場で分かります
玄関先で言った分が、どこまで通じたか
一回のやり取りを終えた時点で、AIが評価レポートを作成します。最初の一言、用件の伝え方、質問への応答といったプロセスごとに、どこで内容が通じなかったのかを示します。全体的によかった、という感想では終わらないため、次に直す場所を担当者自身が特定できます。AIに任せられる範囲は、繰り返しの練習と、評価の基準を一定に保つところまでにとどまります。訪問先の選び方や当日の進め方まで置き換えるものではありません。
渡したあとの使われ方まで設計した例
バイオ医薬品・800名規模
ワクチン主力のバイオ医薬品企業では、各地域の販売代理店が営業の中心を担っており、本部が用意できるのは研修用の資料までで、それが現場で一貫して実行されるとは限りませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、社内営業と販売代理店のメンバーが同じ訪問シナリオで練習し、一人ひとりの受け答えに個別のフィードバックが返る形へ組み替えました。
医薬品の営業と住宅営業では前提が違いますが、資料を示したあとに何が起きるかまで含めて設計した点が、本ページの論点と重なります。公開されている範囲では成果を数値で示せないため、ここでは取り組みの形だけを紹介しています。
生命保険・大手
生命保険を扱う日本大手の企業では、研修が商品知識と資格の取得を軸に組まれており、顧客との関係を深めていく対話の進め方まで練習する手段は足りていませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、体系化済みの営業プロセスの要所を、スマートフォンから繰り返し試せるシナリオへ置き換えました。
保険と住宅では扱うものが違うものの、決めた進め方が現場で一人で使われる場面まで練習の形にした点は共通すると言えます。取り上げられている内容に数値の成果は含まれないため、ここでは触れていません。