面白い企業研修という総論から、部分ごとの記録へ
面白い企業研修を探す話が出るのは、前回の評判が芳しくなかった後です。ただ、面白くなかったという声を集めても、研修全体への総論にとどまります。満足度と完了率の2つからは、次も同じ研修を続けるかどうかしか決められないのです。
研修の面白さは、何の結果か
面白さは、関与が続いた結果
面白かったと言われる研修を振り返ると、受講者が説明を聞いていた時間よりも、自分で考え、答え、判断していた時間のほうが長く取られています。面白さは演出としてあらかじめ仕込めるものというより、受講者が内容に関与し続けた結果として後からついてくるものです。関与が切れたところから先は、内容がどれだけ充実していても受講者の手元には残りにくくなるのです。研修を面白いものにするという課題は、関与をどこまで続けられるかという課題に置き換えられます。
次の手を選べる評価の単位
関与が続いたかどうかは、研修全体への1つの評価にまとめた時点で読み取れなくなります。面白くなかったという総論からは、内容が難しかったのか、確認の機会が足りなかったのか、扱う順序が合っていなかったのかを切り分けられません。評価の単位を研修全体から部分へ移し、どこまで関与が続き、どこで切れたのかを記録として残しておけば、次に手を入れる箇所を選べるようになると言えます。
次に手を入れる箇所を選べない3つの事情
動画や資料を順に見ていく受講では、受講者が内容に対して何かを返す機会がほとんどありません。理解が進んでいるのか、途中で関心が離れたのかを確かめる手がかりが、受講の最中には生まれないのです。実務で使えるかどうかの判断も、受講の後まで持ち越されます。
事業部門の責任者の手元に届くのは、受講後の満足度と完了率の2つです。この2つは実施の事実を示しますが、どの内容が届き、どの内容で関心が離れたのかまでは示しません。そこから決められるのは、次も同じ研修を実施するかどうかという粗い判断までと言えます。
研修コンテンツの制作は研修部門のスケジュールに沿って進むため、直したい箇所が見えても、着手できるのは次の制作枠が空いてからになります。事業部門が持つ知識をコースの形にする手段も手元にないため、現場への展開はその分だけ遅れます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
関与が記録に変わる受講の設計
問いに答えながら進むコース
UMU AGL(AI Generated Learning)は、AIを使って社内文書をインタラクティブなコースに変換し、コースの作成と受講者の学習体験の両方を支えます。学習カードや選択問題、ケースシミュレーションを要所に配置するため、受講者は説明を受け取るだけでなく、答え、要約し、状況に沿って判断しながら進むのです。説明の途中で疑問が出れば、AIのチューターに質問できます。関与が受講の中の行為になるため、記録として残す前提が整います。
関与が切れた箇所は、どこに出るか
学習ポイント単位で残る受講の記録
関与が行為として残れば、どこで切れたのかを部分ごとに読み取れます。UMU AGLは、閲覧の時間、読み飛ばしの有無、設問への回答状況、追加の質問の頻度、一定期間後の再テストの正答率といった記録を学習ポイント単位で残し、チーム全体の学習効果レポートにまとめます。事業部門の責任者が受け取る材料は、満足度と完了率だけではなくなるのです。どの内容で回答が崩れたのかが並ぶため、業務上の損失が表に出る前に、確認すべきポイントを絞り込みやすくなります。
部門側で組み直せるコースの中身
対話に答えるだけの組み立て直し
関与が落ちた箇所が見えた後には、誰がそこを直すのかが問題になります。UMU AGLは事業部門の社内講師(SME)に自然な対話形式で質問を重ね、その答えから要点を抽出し、コースの形へ組み立てるのです。学習設計の方法論を学ばなくても、業務に詳しい担当者が自分の言葉で答えるだけで、該当する部分の内容と学習アクティビティを組み直せます。関与が生まれ、部分ごとに残り、記録をもとに直す流れがつながってはじめて、面白さは結果として続くと言えます。
2つのシーンで、UMU AGLが残す記録
新入社員研修
配属前に目を通してもらう製品知識や業務手順の社内資料を、UMU AGLがコースとして組み立てます。新入社員は要点を確かめながら設問に答え、担当する業務に沿った状況で判断を重ねます。
どの手順で回答が崩れたのかが部分ごとに並ぶため、説明を厚くすべき箇所を選べます。単独で業務を遂行できる状態を示す情報ではありません。
セールスイネーブルメント
新製品のリリース時に配付する製品資料を、UMU AGLが営業担当者の学習に合わせたコースへ構成します。営業担当者は訴求ポイントを自分の言葉で説明し、想定される質問に答えながら進みます。
どの訴求ポイントで説明が止まったのかが残るため、次の説明会で扱う内容を絞れます。成約率を裏づける情報ではありません。