営業ツールの作成で、完成の基準が現場とずれる理由
営業ツールの作成が終わり、レビューも通った資料が、商談ではほとんど開かれないことがあります。内容に抜けがあるわけではありません。どの場面でどのページから開き、画面に出ていない部分を口で何と言って補うのか。そこが決まっていないだけ、ということも少なくないのです。
資料は増えたのに、なぜ開かれないのか
完成の判断が、作る側で閉じている
営業ツールの作成では、載せるべき情報が揃っているか、古い記載が残っていないかを確かめて、完成と判断します。作る立場からすれば、当然の基準と言えます。抜けや誤りのある資料を配るわけにはいきませんし、内容の正しさを担保する工程は欠かせません。ただ、この基準は資料の中だけで完結しています。使う側が完成と感じる地点は、別のところにあるのです。目の前の顧客に向かって、その資料を開いて話せる状態かどうか。どの商談のどの場面でどのページから開くのか、画面に出ていない部分を口で何と言って補うのか。そこまで決まって、はじめて現場では使える状態になります。ところが、内容の確認は全員で行う一方、開き方を決める場は、どこにも用意されていません。営業マネージャーは作る会議にも配る場にも立ち会いますが、この差はどこで埋めればよいのでしょうか。配られた資料が商談で開かれないとき、その原因が内容の側にあるとは限りません。
顧客は会う前に調べ終えている
Gartnerの調査では、B2Bの買い手の67%が、営業担当者を介さずに購買を進められる体験を望んでいると報告されています(出典:Gartner)。顧客は会う前に調べ終えており、商談で説明にあてられる時間は短くなりました。その短い時間に開ける資料になっているかどうかを、作成の段階では誰も確かめていません。
配る前に、何を確かめるか
営業ツールの作成で決めることを、載せる情報から一段広げます。この資料をどの商談のどの場面で開くのか、そのとき最初に見せるのはどのページか。作る段階でここまで決めておくと、受け取った担当者は迷わずに開けます。内容の正しさは前提として欠かせません。ただ、それだけでは開く場面までは決まらないと言えます。
決めた場面を、実際に声に出して試します。黙って読めば通る資料でも、口に出すと説明が飛ぶ箇所が見つかるのです。レビューで文面を確認するだけでは、このずれは表に出てきません。
口で補った説明が毎回同じなら、それは資料に書き足せる部分です。相手によって変わる部分は資料に書ききれませんから、練習の対象として残ります。この切り分けを、営業マネージャーはどこで行えばよいのでしょうか。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
開く場面ごとに、練習してから配れます
商談場面別の対話シナリオ
UMU AIロープレを活用すると、初回訪問、価格の説明、競合との比較といった場面ごとに、AIが顧客役を務めるシナリオを用意できます。資料をどの場面で開くかを決めたうえで、その場面のまま声に出して試せます。配る前に、使える状態かどうかを確かめられるのです。
声に出した結果を、その場で確認できます
即時の構造化フィードバック
練習が終わると、導入から異議対応、クロージングまでのプロセス別に、スコアと改善点が出ます。「全体的によかった」で終わらず、どの説明が飛んだのか、どこで言葉に詰まったのかを、その場で確認できます。資料に書き足したほうがよい箇所も、ここで見えてくるのです。
チームの練習状況を、まとめて把握できます
マネージャー向けデータ画面
誰がどの場面をどれだけ練習したか、どのプロセスに課題が残っているかを、一覧で確認できます。AIが担うのは、反復練習の相手役と評価基準の統一までなのです。目標を決めることや、練習を続ける動機づけは、引き続き営業マネージャーの役割になります。
本部の資料を現場で使えるようにした例
皮膚科領域の外資系製薬企業
主力製品の資料は本部で整えられていましたが、担当者が医師を前にその内容を十分に説明できないことが、本質的な課題になっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
研修担当者は3名で、200名の営業担当者に高頻度の個別練習を提供することは現実的ではありませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレが口頭練習を担い、実際の対話の流れの中で製品メッセージを声に出して説明する練習を重ねました(出典:導入企業へのヒアリング)。
営業800名超のバイオ医薬品企業
本部が用意できるのは主に研修資料であり、その内容が各地域の現場で一貫して実行される保証はありませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、販売代理店と社内営業をあわせた800名が、同じ訪問シナリオライブラリで練習できる体制を整えました(出典:導入企業へのヒアリング)。
本部が定めた基準を全員が同じ形で練習できるようになり、新任営業が独り立ちするまでの期間は60日から30日に短縮されました。新任営業に対する顧客満足度も、フォローアップ調査で23.5%向上しています(出典:導入企業へのヒアリング)。