営業の行動管理ツールを見るほど、現場を確かめる時間が減る理由
訪問件数も商談の進捗も、席に着いたまま一覧で追えるようになったチームがあります。ところが画面から読み取れるのは、数字が平常と違うという事実までです。なぜその数字になったのかを知るには、同行するか、本人と話す時間を取るしかないのです。
一覧で見えるのは、どこまでなのか
件数はすぐにそろいます
行動管理ツールを入れると、訪問件数も商談の進捗も、その日のうちに一覧で並びます。これまで日報を集めて突き合わせていた作業が減り、マネージャーは席に着いたままチーム全体の動きを把握できます。量を効率よく集められる点に、このしくみの価値があるのです。手薄になるのは、その先です。一覧を眺めていると、先月より訪問件数が落ちている担当者が目に留まります。ただし、そこから分かるのは平常と違うという事実にとどまります。案件の性質によるものか、商談の進め方でつまずいているのか。その区別は、画面には出てきません。例えば、同じ件数の落ち込みでも、初回の面談で次の約束が取れていない担当者と、提案の後で決裁の話に進めない担当者では、次に手を打つ場所が違います。どちらなのかを知る手段は、同行するか、時間を取って話を聞くかの二つです。
会って確かめる時間が要ります
AIによる分析と、週次の1対1の面談を組み合わせている組織では、AIだけに任せた場合と比べて、行動の変化がおよそ70%大きいという報告があります(出典:Forrester 2024)。データがそろうほど会いに行く相手が絞られ、面談では具体的な話に入れます。画面と現場は、どちらか一方では足りないと言えます。
画面で足りることと、足りないこと
訪問件数も進捗も、日報を突き合わせずに一覧で確認できます。誰がどれだけ動いているかを把握する手間は、確実に軽くなりました。ここは行動管理ツールが得意とする範囲です。
一覧に表れるのは、平常との違いです。件数が落ちた理由が案件の性質にあるのか、商談の進め方にあるのかは、会って話すまで分かりません。確かめる時間は、画面を見る時間とは別に必要になります。
全員の全場面に立ち会うことはできません。どの場面を確かめるかの見当がついていれば、限られた同行の時間を、いちばん効きそうな一件に充てられるのです。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
練習の記録は、商談の場面ごとに残ります
5段階の商談プロセスに沿った練習
UMU AIロープレでは、導入から反論対応、クロージングまでの5つの段階に沿って対話が進みます。記録も、どの段階で言葉に詰まったかという形で残ります。残るのは練習の記録であり、実際の商談の活動記録ではありません。
どこを一緒に見直すかを決められます
チーム診断ダッシュボード
チーム全体の練習データは、商談の段階ごとに集約されます。同じ段階で多くのメンバーが止まっていれば、進め方そのものを見直す番です。誰ができていないかを探すのではなく、どこを一緒に見直すかを決める材料になります。
同行の前に、見る場面を絞れます
個人別のスコア推移
メンバーごとに、初回スコアと最高スコア、その伸びが段階別に残ります。同行の前に見ておけば、どの場面を確かめるかの見当がつきます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までです。原因を確かめて手を打つのは、マネージャーの仕事なのです。
指導の材料にした二社の取り組み
製薬・新任リーダー約100名
日本国内の大手製薬企業では、新任のチームリーダー約100名が、研修で学んだコーチングを1対1の場面で実践できないことが課題でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、「行動コーチング」「スキルコーチング」「動機づけコーチング」の3種類のシナリオを、全3セッションで練習しました。
その結果、第3セッションの時点で98.1%がコーチングを実践し、そのうち93.1%がメンバーの変化を実感したと回答しました(出典:導入企業へのヒアリング)。型として繰り返したことで、学んだ内容を面談の場に持ち込めたのです。
生命保険・営業職員5万名
日本最大級の生命保険会社では、5万名の営業職員が3,000拠点に分かれ、集合研修だけで全員を継続的に見ることが難しい状態でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、知識を入れる研修から、実際に声に出して話すアウトプット型の練習へ切り替えました。
その結果、練習の成果が可視化され、直属のマネージャーがAIの評価に自分の助言を重ねて届けられるようになりました(出典:導入企業へのヒアリング)。担当者からは「安全に試行錯誤できる環境で、自分なりに最善のアウトプットを作り上げ、それをマネージャーや同僚に提出して評価を受ける流れが生まれました」という声が届いています。