携帯の法人営業では、なぜ提案が社内で止まるのか
「窓口の担当者には手応えがあったのに、『社内で検討します』のあと連絡が途絶えてしまう……」携帯の法人営業では、実際に使う部署、回線と端末を管理する部門、費用を見る部門と、提案を読む人がそれぞれ違います。目の前の相手に合わせて組み立てた説明ほど、持ち帰られた先では通りにくくなるのには、はっきりした「理由」があります。
決まるのは担当者のいない場所
一件の提案が社内をたどる道筋
携帯の法人営業では、一件の契約が決まるまでに、担当者が同席しない時間が必ず入ります。最初の接点は、多くの場合、窓口となる一つの部署です。そこで要望を聞き、条件を整理し、提案書を渡すところまでは、担当者の目の前で進みます。ところがその提案書は、実際に使う各部署へ回覧され、回線と端末を管理する部門の確認を受け、費用を見る部門の判断を経て、ようやく決裁にたどり着きます。この後半の区間で、担当者は一言も話せません。提案が読まれる場に立ち会えないまま、結果だけが返ってきます。この区間には、もう一層見ておきたいことがあります。
説明の時間より、読まれる時間
商談の成否を分けているのは、担当者が話している時間の質だけではありません。むしろ、担当者がいない場所で提案がどう読まれるかが、結果を左右していると言えます。従来のロールプレイングは、目の前の一人を相手に、その場で納得してもらうための練習です。窓口の担当者が他部門の疑問に答える場面までは、練習の対象に入っていません。手をつけにくいのは、説明を上手にすることではなく、担当者がいない場所でも答えが残る提案にしておくことなのです。
窓口の先で起きていること
窓口の担当者の関心に合わせて組み立てた説明ほど、その場の反応は良くなります。ところが提案が社内に回るときには担当者は同席しておらず、別の立場の人には答えの見当たらない資料として残ってしまうのです。
実際に使う部署は使い勝手と切り替えの手間を、回線と端末を管理する部門は台数の把握や紛失時の対応を、費用を見る部門は今との比較を気にします。だから窓口の担当者が他部門の疑問に即答できないのは自然なことで、答えられる材料を渡せていない側に課題が残ります。
従来のロープレは、目の前の一人を相手にした商談の場面で終わります。持ち帰られた先で誰が何を聞くかを想定した練習の場は、ほとんど用意されていません。だから手元には「社内で検討します」という返事だけが残り、何が引っかかったのかも分かりません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
3つの立場を、それぞれ別に練習できます
立場ごとに設定する複数のAI顧客
同じ提案でも、聞く人の立場が変われば返ってくる質問は変わります。UMU AIロープレでは、実際に使う部署、回線と端末を管理する部門、費用を見る部門の担当者を、それぞれ別のAI顧客として設定できます。役職や気にする点を変えて用意しておけば、窓口の一人への説明で終わらせず、持ち帰られた先の相手にも一巡して答える練習を重ねられます。
他部門から出る質問を、事前に組み込めます
対話に組み込む他部門の質問
社内で実際に出やすい問いは、あらかじめ異議として登録できます。台数をどう把握するのか、紛失したときにどう止めるのか、切り替えの手間はどれくらいか、今の状態と比べてどうなるのか。AI顧客はこれらを対話の流れの中で持ち出すため、担当者は答えに詰まる場面を、失注のかからない場所で先に経験できます。
どの立場への答えが弱いか分かります
対話直後に出る段階別のスコア
練習が終わると、導入からヒアリング、価値の説明、異議対応、クロージングまで、段階ごとのスコアと改善点をその場で確認できます。どの立場からの問いで答えが薄くなったのかを、印象ではなく記録として振り返れます。AIが担うのは、この反復練習と評価基準の統一までです。誰にどう提案するかの判断は、引き続き担当者とマネージャーが担います。
相手が変わっても崩れない説明
製薬・グローバル大手企業
呼吸器領域を手がけるグローバル大手の製薬企業では、製品知識の研修は整っていた一方で、薬剤部門の責任者と診療科の責任者とでは伝えるべき内容も進め方も異なるという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、顧客タイプごとに専用のAI顧客を設定して、現場に出る前にそれぞれの対話を練習できる体制を構築しました。
その結果、担当者は相手の立場に応じて説明の組み立てを変える練習を、訪問の前に済ませられるようになりました(出典:導入企業へのヒアリング)。
通信系店舗・6,000名規模
全国に店舗網を広げる通信系の販売チェーンでは、出店の加速で採用が増え、新人スタッフを早く現場に立てることが急務になっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、応対の練習とコンプライアンスの確認を一つの対話シナリオにまとめました。
その結果、新入社員が独り立ちするまでの期間は1カ月未満に短縮され、コンプライアンス研修のサイクルも2カ月から1カ月に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。