営業コーチングの中身が、マネージャーごとに変わる理由
営業コーチングの時間は、毎週きちんと確保できています。それでも、同じ商談を振り返ったメンバーが、別のマネージャーからは違う指摘を受けていることがあります。その原因は指導の熱量ではなく、何を見て良し悪しを判断するのかが言葉になっていない点にあります。
同じ商談でも、指摘がそろわないのはなぜか
指導の軸が言葉になっていません
営業コーチングを担う営業マネージャーの多くは、自分が成果を出してきたやり方を土台に指導しています。うまくいった商談の記憶が判断のもとになるため、何を見るかは一人ひとり違ってきます。たとえば、同じ商談に同席した二人のマネージャーで、指摘する点が入れ替わることがあるのです。一方は価格の切り出し方を、もう一方は最初の質問の順番を問題にします。どちらの指摘も、それ自体は誤りではありません。ただ、受け取った担当者にとっては、次に何を直せばよいのかが決めきれない状態になると言えます。前回言われた点と今回言われた点が食い違えば、担当者はどちらに合わせるかで迷います。指導の中身が個人の経験にとどまるため、担当者の異動や組織変更のたびに、育て方は一から組み直しになります。
人の目だけでは評価がそろいません
日本国内の保険代理店では、約150名の営業担当者の対話練習の記録を確認しました。15名の評価者が、5つの評価軸に沿って5点満点で採点しています(出典:導入企業へのヒアリング)。評価の精度を保つには、これだけの設計と人手が必要になります。日々の1対1面談で同じ水準を保つのは、簡単ではありません。
指導の質は、どこで決まるのか
営業コーチングの力量は、場数だけで伸びるものではありません。ヒアリングの深さや異議への切り返しなど、商談の段階ごとに見る点が決まっていれば話は変わります。同じ場面を見た二人の指導者でも、指摘はおおむね重なるのです。
面談での助言は、その場で納得されても、記録には残らないことが多いものです。前回どこを指摘したのか、次は何を見るのか。引き継ぐ材料がなければ、担当者が変わるたびに同じ助言を繰り返すことになります。
そこで問いになるのが、練習の段階で評価の軸をそろえられるかという点です。本番の商談だけを材料にすると、指摘の機会は不定期になります。練習の記録が同じ軸で残る仕組みがあれば、指導の前提はそろってきます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
評価の重みは自社の型に合わせられます
配点を自社で決める評価の仕組み
UMU AIロープレを活用することで、商談の段階ごとに評価の項目と配点を自社で設定できます。ニーズの掘り下げを重く見るのか、異議への対応を重く見るのか。方針を決めて配点に反映しておけば、指導する側も同じ前提で話せます。
誰に何を指導するかが、数字で見えます
チームの傾向をつかむ診断データ
練習の記録が段階別に残るため、チーム全体でどこがつまずきやすいかが分かります。1対1面談の前にどの段階で点を落としているかを見ておけば、話す内容も絞れます。個人の課題か、組織に共通する課題かも切り分けられるのです。
一人の経験を、チームの基準として残せます
成果の出た対応を反映した評価の型
成果を出した担当者の対応の型を、AIの評価基準に登録できます。全員が同じ基準で練習するため、一人の工夫が全体の物差しに変わります。AIが受け持つのは反復練習と評価基準の統一までで、目標設定や動機づけはマネージャーの役割なのです。
指導の軸をそろえた2つの現場
外資系生命保険・新人育成
生命保険分野の外資系大手企業では、新人育成が支社ごとに行われ、指導の基準がそろいませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対面指導とAI練習を比べるABテストを行いました。
その結果、3カ月後の提案数が30%増加し、育成の標準化が支社をまたいで進みました(出典:導入企業へのヒアリング)。
高級アパレル・店舗接客
高級アパレル分野で500店舗超を展開する企業では、販売スタッフ全員に同水準のトレーニングを行えませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、こだわりの強い顧客など複数のAI顧客タイプを設定しました。
その結果、地域をまたいで同じシナリオで練習できるようになり、会員獲得率は前年比42%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。