営業支援システムが引き受ける範囲と、その先の仕事
訪問の履歴も、案件の進み方も、営業支援システムに集約されて共有できるようになった組織があります。引き継ぎも状況の把握も、以前より確実に速くなりました。ただ、育成を担う立場から見ると、その画面を閉じたあとに残る仕事があるのです。
情報は揃うのに、次の一言に迷うのはなぜか
起きたことは、確かに揃います
いつ誰と会い、何を話し、案件がどこまで進んだのか。この記録は、担当者が個別に覚えておくには量が多すぎます。営業支援システムがその履歴を一箇所にまとめるからこそ、担当が代わっても経緯をたどれますし、マネージャーは状況を確かめるために何度も聞き直さずに済みます。ここは仕組みが確実に引き受ける領域です。ただ、その画面を見終えたあとに始まる作業があります。次の商談で何を言うかを決める作業です。どの論点から入るか、前回の宿題にどう触れるか、迷っているお客様にどう問い返すか。前回の記録に「価格を再検討したい」と一行残っていても、その一行を目の前でどう受けるかは、担当者がその場で組み立てます。情報を揃える仕組みと、言葉を選ぶ人。営業支援システムの役割は前者にあり、後者は人の側に置かれているのです。
情報は渡すだけでは残りません
学んだ内容は、1週間後には約70%が思い出せなくなるという調査結果があります(出典:Gartner)。読んで理解した時点と、お客様を前に口から出る時点の間には、それだけの隔たりがあります。埋めるために要るのは情報の追加ではなく、同じ場面を何度通したかという回数になります。
情報を揃える仕事と、話す仕事の境目
訪問の履歴、案件の進捗、やり取りの経緯。担当者の記憶に頼らず一箇所に集めておく仕事は、営業支援システムが引き受けます。引き継ぎの速さも、状況把握の速さも、ここから生まれます。
揃った情報を見たあとに残るのは、どの論点から切り出し、相手の迷いにどう問い返すかを決める仕事です。ここは資料をもう一部足しても片づかず、担当者がその場で組み立てます。
決めて口に出す部分は、情報量ではなく、同じ場面を何度通したかで変わります。では、その回数をどう確保するか。ここから先は、練習の場をどう用意するかという問いです。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
自社の商談場面を、そのまま練習にできます
顧客タイプ別の対話シナリオ
UMU AIロープレでは、価格の再検討を持ち出す方、判断を先延ばしにする方など、実際に当たる相手をAIの顧客役として設定できます。営業支援システムに残る過去のやり取りを手がかりに、次の商談で起きそうな場面を練習の題材にできます。
どこで詰まったかを、その場で確認できます
プロセス別の即時フィードバック
練習後、導入トーク、ヒアリング、異議対応など、プロセスごとの課題を構造化したレポートで確認できます。AIが担うのは、反復練習の相手役と評価基準の統一です。どの論点を選び、何を言うと決めるかの判断は、マネージャーと担当者に残ります。
回数を通すことでしか、言葉は口に出ません
時間と場所を選ばない反復練習
相手の予定を押さえずに済むため、移動中でも訪問の直前でも、スマートフォンから練習できます。同じ場面を、言葉が自然に出るまで何度でも通せます。営業支援システムで前提を確かめた日に、一度声に出しておく習慣が、本番の即応につながります。
情報を揃えた先に、練習を置いた2社
製薬・営業200名規模
皮膚科領域のグローバル製薬企業では、資料は整っていたものの、医師の前で内容を口に出す練習が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対話の文脈のなかで製品メッセージを声に出す練習を重ねました。
その結果、資料を読む段階から、相手を前に言葉を組み立てる段階へ練習が進みました(出典:導入企業へのヒアリング)。
体外診断・営業1,500名
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の担当者が1,500名を支援し、能力認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、自社が定めた5つの訪問プロセスに沿って、準備ができた人から随時練習できる体制を構築しました。
その結果、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。