ソリューション営業のトーク事例、写せるのは台詞ですか
ソリューション営業のトーク事例を探すとき、欲しいのはそのまま使える言い回しでしょう。ただ、載っている台詞は、その相手が使った言葉を拾って組み立てられています。別の相手は別の言葉を使います。同じ台詞を持ち込んでも、相手の言葉と合わないところで止まってしまうのです。
ソリューション営業のトーク事例で、写せる部分はどこか
台詞には、相手の言葉が混ざっています
ソリューション営業では、相手の困っている状態を一緒に言葉にしてから、解決の形を出します。この進め方の要は、相手が使った言い方をそのまま拾うところにあります。事例に残る台詞は、その拾った言葉を含んだ状態で記録されます。例えば、事例のなかに「納期のばらつきが読めないという話でしたので」という一節があったとします。この「納期のばらつき」は相手が口にした言葉です。別の相手は「月末に集中する」と言うかもしれません。同じ一節を持ち込むと、相手が言っていないことを言ったことになります。読み手が写せるのは、言葉が入る前の形だけなのです。なお、このページには、そのまま使える台詞の一覧は載せません。
合わなかった場所は、記録に残りません
台詞ごと写すと、合わない場所は会話の途中で分かります。ただ、どこが合わなかったのかは後に残りません。相手の言葉と、用意した言葉の境目が見えないからです。骨組みだけを取り出しておけば、相手の言葉が変わっても当てはめ直せます。事例を読む手間は増えますが、使える範囲は広がると言えます。一つの事例から取り出した骨組みは、扱う商材が違っても持ち出せます。台詞のまま覚えた場合は、同じ商材で同じ言い方をする相手にしか使えません。
骨組みを取り出すとき、何を見るか
事例の台詞を読みながら、相手が言ったことに由来する部分を分けます。困っている状態の呼び方、期限の言い方、関わっている人の呼称。この種の言葉は借り物なので、写しても自分の相手には合いません。
借り物を外すと、聞く順番と、確かめる位置だけが残ります。どこで相手の言葉を引き取り、どこで解決の形を出したのか。これは相手が変わっても使えます。骨組みは短く書けるので、手帳の一行に収まる程度に縮められます。
骨組みを分かることと、相手の言葉をその場で当てはめることは別です。相手が想定と違う呼び方をしたとき、止まらずに続けられるかは、試してみないと分かりません。読んで納得した骨組みほど、当てはめる段で手が止まりやすいものです。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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相手の言葉が変わる場面を、続けて試せます
言い方の異なる相手役の設定
同じ状況でも違う言い方をする相手を設定できます。骨組みは変えずに、拾う言葉だけが変わる練習ができます。相手の呼び方に合わせて言い直す回数を重ねられます。
聞く順番を変えずに、言葉だけ入れ替えられます
同じ骨組みで繰り返す練習
同じ順番で聞きながら、相手の言葉だけが変わる場面を何度でも通せます。骨組みが身についているかどうかは、言葉が変わったときに分かります。短い時間でも一件分は通せます。
どこで止まったかが、記録に残ります
止まった位置が分かる記録
相手の言葉に合わせられずに止まった位置が、記録に残ります。骨組みのどの部分が弱いのかを、後から見返せます。AIが引き受けるのは、この繰り返しと記録までです。
言葉にして声に出す練習を置いた例です
一般用医薬品と皮膚の領域を担当する製薬企業
グローバル製薬企業の現地法人が、一般用医薬品と皮膚の領域を受け持っていました。主力の製品ラインについて市場シェアが侵食されつつありました。もとをたどると問題は製品ではなく、担当者が医師の前で診療科向けスライドの内容を十分に説明できないところにありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
担当者は資料を見るところまでで終わっており、口に出して説明する機会がありませんでした。研修の担当は少人数で、数百人を高い頻度で見て回ることはできない状態でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでAIロールプレイが口頭の練習を受け持ち、担当者は実際の対話の流れのなかで、製品の要点を声に出して伝える回数を重ねました。
読み取れるのは、資料という形で言葉が用意されていても、それだけでは口に出せないという点です。トーク事例も同じで、読んだだけでは自分の言葉になりません。
日本で事業を営む製薬企業
日本で事業を営む製薬企業では、経験の浅い担当者と、経験を積んだ担当者のあいだにある力の差をどう埋めるかが課題でした。経験の浅い側は知識を身につける途中で、実践の場数が足りません。経験を積んだ側は日々の業務に追われ、指導を多く引き受ける余地がありませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
AIロールプレイを用いることで、経験の浅い担当者が安全な場で実際の訪問の場面を数多く通せる形を整えました。実地に近い対話の経験を短期間で持てるようになっています。
その結果、研修から半年から一年ほどたった時点で、医師と向き合う面談の回数が研修前と比べて倍近くに増えました(出典:導入企業へのヒアリング)。経験の浅い側が、経験を積んだ側を上回る伸び方を見せた点も記録されています。
骨組みを覚えるだけでは足りず、当てはめる回数が要るという点で、トーク事例の読み方とつながります。