その営業ロープレのお題、商談に至る経緯も再現できていますか
営業ロープレのお題を一覧にして配ると、育成担当者の準備は進みます。ただ、お題は場面を切り取ったものであり、商談がそこへ至る流れまでは書かれていません。同じ質問でも、その前に何を話したかによって、次の一手は別のものになると言えます。お題の使い方を見直す手がかりは、この切り取られた部分にあるのです。
お題を配ったあと、現場では何が起きるのか
答えだけが残ってしまいます
お題は、商談の一場面を取り出して短い言葉にまとめたものです。「価格を聞かれた場面」と書けば、練習の対象はすぐに定まります。ここで抜け落ちるのは、その質問が出るまでに何が話されたのかという部分なのです。実際の商談では、同じ「価格はいくらですか」でも、聞き手の状態によって意味が変わります。資料を見ながら確かめるつもりで聞いた場合と、他社の提案を見比べたうえで聞いた場合とでは、続く会話は別の方向へ進みます。ところが、切り出されたお題だけでは、この違いを分ける手前の会話までは扱えないことになります。営業担当者は「こう聞かれたらこう返す」という組み合わせを覚え、その一つ前にある「この流れならこう返す」という結びつきは残らないままです。本番で同じ質問を受けても言葉が続かず、育成担当者が耳にする「練習ではできていたのに」という声は、この隙間と重なります。
同じ場面でも入り口が違います
たとえば、育成担当者が「値引きを求められた場面」というお題で支店の練習会を開いたとします。現場では、値引きの話が出るまでの経路が担当者ごとに違い、前回の訪問で条件に触れていた人もいれば、初回の面談で切り出された人もいます。同じ場面から始める練習では、そこへ至る道筋の違いまでは扱えないのです。
本番の一手は、どう身につくのか
反応が身につくのは、場面と答えを一対一で暗記したときではありません。どんな流れでその場面に入ったのかとセットで覚えたとき、次の一手を選べるようになります。営業ロープレのお題は場面を絞るのに役立ちますが、この流れは、お題の外に置かれたままなのです。
「値引きを求められた場面」と伝えた時点で、受け手は論点を知った状態から始めます。本番は、相手の言葉から何が論点かを見きわめるところから始まります。その工程が抜けたまま、練習が終わることになります。
では、その工程まで練習に含めるには何が要るのでしょうか。お題を伏せたまま相手が先に話し始め、経緯のある会話が続く場が要ります。人の手だけで人数分そろえるのは、簡単ではないと言えます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
経緯のある会話を、そのまま練習できます
一連の訪問を通した対話設計
UMU AIロープレでは、導入から確認、提案、異議への対応までを一続きの会話として練習できます。AIは前半のやり取りを踏まえて後半の反応を変えるため、同じ質問でも、そこまでの流れを含めて経験できるのです。育成担当者は、場面を切り出さずに商談の流れを用意できます。
相手の反応から、論点を見きわめられます
表情や間まで再現するAI顧客
AI顧客は、聞き取りの姿勢や表情、返答までの間といった言葉以外の反応も示します。営業担当者は論点を知らされないまま会話に入り、相手の様子と言葉から、何が引っかかっているのかを自分で読み取る練習ができます。見きわめる工程そのものが、練習の中に入るのです。
どこで手が止まったかを確認できます
チームの練習データの可視化
練習の記録は毎回そのまま残り、どの段階で言葉が止まりやすいのかを確認できます。育成担当者は、次に用意すべき会話の入り口を決める材料を持てると言えます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までであり、目標の設定や動機づけは、引き続き人の役割として残ります。
対話の形で練習を進める企業があります
自己免疫疾患領域の医薬品企業
自己免疫疾患領域の革新的医薬品企業では、新薬の承認が相次ぎ、営業チームが1.6倍に拡大しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、会話が途中で遮られる訪問シーンを繰り返し練習できる体制を構築しました。
その結果、専門トレーニング期間は90日から28日に短縮され、フォローアップ評価でのパフォーマンスも41.8%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
体外診断分野の医療機器企業
体外診断分野の医療機器企業では、2名の研修担当者が営業110名の育成を担っていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
各段階へ進む判断は顧客自身が主導し、第1フェーズの対面中心の1対1コーチングから、AIを活用した模擬練習へ切り替えました。
第2フェーズでは営業110名全員に展開して参加率100%に到達し、第3フェーズでは営業担当者90名を対象に、実際の訪問対応力を高める活用スキル強化へ進みました(出典:導入企業へのヒアリング)。