営業個別指導を重ねても、メンバーの商談が変わらない理由
同行のあとの振り返りや1on1で、つまずいた場面を丁寧に伝えているマネージャーがいます。それでも次の商談で同じ場面が訪れると、メンバーの言葉はまた止まります。課題は指導の熱量ではなく、指導と指導の間に、口に出して試す場が用意されていないことにあるのです。
指導の時間は増えたのに、何が足りないのか
見られる人数には限りがあります
営業個別指導は、マネージャーが一人ひとりの商談を見て、その場で助言する形が中心です。担当が5名までなら、週に一度の1on1で一人あたり30分を確保できます。ところが担当が15名を超えると、同じ密度を保つのは現実的ではないと言えます。実際には、数字が伸び悩んでいるメンバーから順に時間を割り当てることになり、順調に見えるメンバーは後回しになりがちです。さらに、同席できなかった商談については、メンバーの報告を手がかりに話すほかありません。その結果、助言は「もう少し相手の話を聞こう」という一般論に寄りやすくなるのです。その場では納得できても、翌週の商談で何をどう変えればよいのかは、メンバーの解釈に委ねられたままです。
助言は、次の商談まで残りにくいものです
学んだ内容は1週間で70%、1カ月では87%が忘れられるという調査結果があります(出典:Gartner)。1on1で受け取った助言も、同じ経過をたどります。次の商談までに口に出して使う機会がなければ、指導に充てた時間は記録として残っても、メンバーの振る舞いまでは変わらないのです。
営業個別指導を見直すときの着眼点
1on1で扱う内容は、報告の確認とマネージャーからの助言に偏りがちです。これだけでは、メンバーが言葉を出す時間が入りません。聞いて納得する場と、口に出して試す場は、まったく別のものなのです。指導内容を組み立てるときは、後者を先に確保しておきます。
商談の記憶は、翌日には細部が薄れます。週に一度の1on1では、思い出しながら話すことになり、直したい癖ほど手つかずで残ります。マネージャーが立ち会わない時間にも練習が続くかどうかが、頻度を左右すると言えます。
同じ商談を見ても、指摘する箇所はマネージャーごとに変わります。基準を言葉にしたうえで、誰が担当しても同じ評価が返る仕組みを持てるかが、分かれ目になります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
言葉に出して試す時間を、毎日つくれます
AIを相手にした対話練習
UMU AIロープレを活用することで、AIが顧客役を担います。価格への指摘や競合との比較など、メンバーがつまずきやすい場面をシナリオとして設定でき、1on1を待たずに口に出して試す回数を増やせるのが特徴です。
立ち会えない日も、練習は止まりません
スマートフォンからの反復練習
UMU AIロープレを導入することで、相手役の予定を押さえる必要がなくなります。移動中や訪問の合間でも、メンバーは自分のタイミングで練習を始められ、記憶が新しいうちに商談の場面を繰り返せます。
誰が見ても、評価の基準は同じになります
段階別スコアとチームの傾向
UMU AIロープレを活用することで、商談の段階ごとに同じ基準でスコアが付き、誰がどの段階でつまずいているかをダッシュボードで確認できます。AIが担うのは反復練習と評価の統一までであり、目標設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割と言えます。
指導の仕組みを見直した企業の記録
日本大手の製薬企業
日本国内の大手製薬企業では、新任チームリーダー約100名が、プレイヤー業務と並行してメンバー育成を担っていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、「行動コーチング」「スキルコーチング」「動機づけコーチング」の3シナリオを、全3セッションで反復練習できる体制を構築しました。
その結果、第3セッションの時点でコーチングを実践した割合は98.1%に達しました(出典:導入企業へのヒアリング)。研修で学んだ型が、実際の1on1で使われる状態まで定着したのです。
体外診断分野の大手企業
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者を支援しており、能力認定は四半期に1回の対面ロールプレイに限られていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と即時フィードバックを、日程調整なしで受けられる形に切り替えました。
その結果、認定は準備ができ次第いつでも受けられるようになり、認定通過者の実訪問における成約率は22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。研修担当者は機械的なロールプレイ対応から離れ、判断が難しいケースへの個別指導に時間を充てられるようになりました。