不動産売買の営業方法を変えても、返事が保留になる理由
不動産売買の営業方法を一通り見直しても、最後に「いったん持ち帰ります」と言われて止まる案件があります。内見まで進み、条件のすり合わせも終えているのに、返事だけが先に延びていきます。この保留が続く理由は、説明の足りなさよりも、相手の中で判断の材料がそろっていないことにあります。
保留の中身から方法を考えます
営業の方法を決める前提
不動産の売買では、買わないという選択に期限がありません。見送っても相手が困らないため、判断を先に延ばすことが、相手にとって合理的な選択として残り続けます。期限が来れば何かを選ばなければならない賃貸の契約や消耗品の購入とは、ここが違うのです。だからこそ、内見の案内数を増やしても、説明の精度を上げても、返事の時期は相手側の都合で動きます。なお本ページでは法令や税制、融資に関する判断を扱わず、実務上の可否は、所属先の規程と有資格の担当者や専門機関の確認によります。この前提を置くと、次に見るべき場所は一つに絞られると言えます。
決断を促すほど保留に傾きます
決断を促す方向に力を入れるほど、急かされていると感じた相手は判断そのものを先へ動かし、保留に傾きます。ここで営業側の仕事が変わります。相手が判断するために欠けている材料を特定し、それが埋まる段取りをつけること。ただし、欠けた材料を埋めるのは多くの場合こちら自身ではなく、資金の見通し、税や制度に関わること、建物や法令に関わる確認は、金融機関や有資格の担当者、専門部署の領域です。本ページでは、それらの中身には立ち入らず、材料の種類を挙げるところまでにとどめます。そして、材料を特定するという動作こそ、これまでの練習の組み立てでは扱いにくい位置にあったのです。
材料を特定する練習の難しさ
従来の練習は、題材が物件の説明や提案の組み立てに寄りがちです。相手が持ち帰ると言ったあと、何が足りていないのかを読み取る動作は、練習の項目に立てられません。そのため、保留の理由を確かめる前に、説明を足す手が動いてしまうのです。
同僚が顧客役を務める練習では、保留の理由を隠したまま演じ続けることが難しくなります。相手役は自分が何を隠しているかを知っているため、質問されないうちに事情を口にしてしまいます。だからこそ、同じ「検討します」の中身が相手ごとに違う場面は、練習の中に現れにくいと言えます。
練習は、うまく進めれば相手が前に出るという前提で組まれており、材料がそろっても相手が見送る結末は用意されていません。その結果、材料を用意する仕事と、相手が決めるかどうかを切り分けて考える機会が、練習の中で持てません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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相手の事情は、質問でしか出てきません
質問によって開く隠れた事情
保留の理由を読み取る動作を、練習の題材として扱えます。UMU AIロープレでは、AI顧客の側に、質問されるまで出てこない事情をあらかじめ設定できます。資金の相談がどこまで進んでいるか、同席していない方が誰かといった背景は、こちらが尋ねない限り会話に出てこないのです。聞き方を変えながら、何度でも試せます。
同じ「検討します」の中身が分かります
保留の背景が異なる複数のAI顧客
保留の中身を見分ける手がかりは、練習の中で比べられます。同じ「検討します」でも、確かめたいことが残っている相手は、物件そのものへの質問を続け、話題が具体的な条件に戻ってきます。比べる相手がいるときは、他の候補と並べた言い方が混じり、判断の軸をこちらに尋ねる質問が出やすくなると言えます。同席していない方に説明できない相手の場合は、持ち帰る前提の言葉が増え、その場での反応が薄くなりがちです。UMU AIロープレでは、背景の異なるAI顧客を複数設定できるため、この違いを続けて確かめられるのです。
見送られた回も、確かめた分は残ります
対話直後に残る確認の記録
相手が見送った回でも、どこまで確かめられたかが手元に残ります。UMU AIロープレを活用することで、対話が終わった直後に、聞けた点と聞けていない点を分けて確認できます。確かめた内容を相手が持ち帰れる形にまとめること、次に何が分かれば判断できるのかを相手と一緒に言葉にすること。この二つも練習の対象にできます。なお、AIが担うのは聞き方の反復練習と振り返りの部分であり、資金や制度、建物に関わる確認そのものは、金融機関や有資格の担当者、専門部署の役割です。材料がそろっても相手が見送ることはあり、それは相手の選択なのです。
購買までが長い商材での実践
高級アパレル・多店舗展開
業種は不動産と重なりませんが、高級レディースアパレルを多店舗で展開するグループの例です。購買の頻度が低く、再購入までの間隔が長い商材を扱う点は、不動産と構造が似ています。
UMU AIロープレを活用し、各練習の直後に即時のスコアとフィードバックが返る形にしました。
販売スタッフは、自分の接客の進め方を短い間隔で見直せるようになりました。
生命保険・大規模営業組織
こちらも業種は異なりますが、大規模な専属営業組織を持つ日本の大手生命保険会社の例です。
UMU AIロープレを導入し、練習の形式を対人から対AIへ切り替えました。トレーニングの学習カテゴリーには、顧客のニーズ把握が独立した項目として含まれています。
営業担当者と管理職の双方を対象に、シナリオを展開しています。