営業ロールプレイングの例題は、どこから集めていますか
営業ロールプレイングの例題は、研修を設計する側が想定で書いているケースが少なくありません。価格が高いと言われた、他社と比べたいと言われた。この種の場面は誰でも思いつくため、どの例題の一覧にも並びます。しかし現場の担当者が実際に詰まるのは、もっと手前の場面であることが多いのです。
なぜ例題は、想定の範囲を出ないのか
思いつきやすい場面に偏る
例題を作るとき、手元にある材料は限られています。頼れるのは、過去の商談記録と、営業部門へのヒアリングくらいです。この二つをもとに書くと、出てくるのは価格への指摘や競合との比較といった、誰でも言語化できる場面に寄っていきます。一方で、担当者がその日ほんとうに困った場面は、別のところにあります。たとえば、用件を言い切る前に相手の関心が別の話題へ移ってしまった場面や、同席していたもう一人から想定していなかった質問が飛んできた場面です。こうした場面は、その場にいた本人しか再現できません。しかも、詰まった場面ほど本人からは報告が上がりにくく、うまくいかなかった商談は話題にしにくいものです。だから、担当者に何で困ったかを尋ねない限り、例題の一覧には入ってこないのです。
作り手の想定と現場の隔たり
作り手が想定した場面と、担当者が実際に立つ場面。この二つがずれたまま配られたものは、現場で開かれないまま残ります。資料でも例題でも、起きることは同じです。だからこそ、例題が現場で使われていないと感じたとき、まず見直すべきは担当者の意欲ではなく、例題の出どころだと言えます。どこから持ってきた場面なのかを確かめれば、抜けている場面も見えてきます。
更新されない例題が生まれるまで
例題の幅は、書き手が思い出せる場面の幅を超えません。価格や競合の話は毎年入り、それ以外の場面は入らないままです。一覧を見直しても、扱う場面の種類は最初の範囲から動きません。
だから、担当者が実際に詰まった場面は例題に入りません。その記憶は本人の中だけに残り、隣の席の担当者には共有されません。同じ場面で、別の担当者がまた詰まります。
その結果、例題の一覧は初版のまま何年も配られ続けます。去年と同じ場面を今年も練習し、現場の変化は反映されません。例題には作る工程だけでなく、集める工程が要るのです。
練習の記録が、次の例題の材料になります
練習履歴の自動記録
UMU AIロープレでは、担当者がAIの顧客と交わした対話がそのまま記録に残ります。どの場面で言葉に詰まったのかを、設計側があとから確認できます。この記録は担当者を順位づけるためのものではなく、次の例題を書くための材料です。
一つの例題から、条件の違う練習を作れます
AI顧客の条件設定
AIが演じる顧客の役職や性格、話し方は、あとから設定を変えられます。同じ例題でも、話を急ぐ相手と、同席者が口を挟む相手では、担当者の対応は変わります。現場から集めた一つの場面を、条件を変えて何通りもの練習にできます。
どの段階に例題を足すべきかが分かります
段階別の評価データ
評価は段階ごとに、同じ基準で記録されます。チームがどの段階で止まっているかを確認でき、導入の場面でつまずく人が多ければ、そこに例題を足せます。AIが担うのは反復練習と評価基準をそろえるところまでです。目標設定と動機づけは、引き続き上司や先輩の役割になります。
練習の記録を例題づくりに生かす企業
製薬分野のグローバル大手企業
営業担当者5,500名を抱えるこの企業では、学んだ内容を現場で使う練習の手段が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、40以上の知識項目に対して80〜120の模擬業務シーンを設計しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
オンライントレーニング群とオフライン研修群を比べたABテストでは、オンライン群の業績が上回りました(出典:導入企業へのヒアリング)。
日本大手の生命保険会社
この企業では、営業職員が練習そのものに踏み出しにくいという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、5つの学習カテゴリーと10項目の主要営業スキルをカバーしました(出典:導入企業へのヒアリング)。
営業担当者と管理職の双方を対象に、20以上のシナリオを展開しました(出典:導入企業へのヒアリング)。