不動産のコンサルティング営業が、物件案内で終わる理由
「資金計画も間取りも一通りご説明したのに、『もう少し考えます』で終わってしまう……」不動産のコンサルティング営業では、物件案内の前にお客様の優先順位を引き出せているかが分かれ目になります。伺う順番を組み替えようとすると、手が止まってしまうことはありませんか。案内を重ねても提案が届かないのには、はっきりした理由があるのです。
条件を聞くだけでは届きません
条件に合わせる営業との違い
不動産のコンサルティング営業は、条件に合う物件を探して提案する営業とは出発点が違います。条件に合わせる営業では、お客様が挙げた沿線や予算、面積、築年数をもとに候補を絞り、内見の数を重ねていきます。コンサルティング営業の出発点は、その条件が出てきた背景にあります。転勤の時期、親の介護、教育費の見通し、住宅ローンの返済期間。この辺りを言葉にしていただくと、当初の条件そのものが動くこともあり、条件を満たす提案と条件を組み替える提案では、必要な会話がまったく別のものになります。ただ、後者の会話は現場で最も練習しにくいところでもあります。
引き出し方は独学のままです
不動産の営業担当者が受ける育成では、物件知識や重要事項の説明、契約までの流れといった、答えが決まっている領域が中心になりがちです。一方で、お客様がまだ整理できていない事情をどの順番で伺うかは、先輩の商談に同席して感覚で覚える範囲に置かれ、聞き方を変えた結果を試す場もありません。そのため、コンサルティング営業として最も差が出る部分だけが、練習の対象から外れてきたと言えます。実行が難しいのは、この引き出す会話をどう繰り返すかという設計です。
引き出す練習が積めない3つの事情
同僚がお客様役を務めると、想定した質問に想定した答えが返ってきます。実際の内見では、ご夫婦が小声で相談を始め、収納の話から予算の話へ急に移るため、練習で扱える決まった流れとはずれていきます。
反響対応、内見の同行、契約書類の準備が重なると、練習の時間は後回しになります。店長が同席できるのは一度に1人で、週に1回順番が回ってくれば良いほうです。聞き方を試す回数が、そもそも足りていないのです。
商談後の振り返りが「もう少し寄り添って」という言葉で終わると、どの質問が足りなかったのかが分かりません。そのため、次の内見でも同じ順番で同じことを伺い、同じところで止まってしまうのが現実です。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
適切に伺うことでしか、事情は出てきません
質問で初めて開くお客様の事情
お客様が言葉にしていない事情を、自分の質問で引き出せたかどうかが、その場で分かります。UMU AIロープレでは、AIのお客様役に、転勤の時期や介護の予定といった前提を伏せて設定できます。適切に伺わなければ出てこないため、説明が中心の会話から抜け出す練習になるのです。
順番待ちがないので、毎日練習できます
移動時間に重ねる対話の練習
店長の予定を押さえなくても、その日の反響対応を終えた後に練習できます。UMU AIロープレはスマートフォンから回数の制限なく使えるため、内見の合間や移動中でも、伺う順番を変えながら何度も試せます。四半期に一度の集合研修から、毎日の短い練習へ。この切り替えが、対話の型を身につける近道になります。
伺い漏れた一点が練習直後に見えます
練習直後に出るプロセス別の採点
導入からヒアリング、価値提案、反論対応、クロージングのどこで止まったのかは、練習が終わった直後に分かります。UMU AIロープレを活用することで、採点と一緒に、次に試す質問まで受け取れます。AIが担うのは反復練習と評価の共通化までであり、目標の立て方や動機づけは引き続き店長の役割なのです。
高単価の提案営業での活用
500店舗超の高級アパレル
国内外100都市以上に500店舗超を展開する高級レディースアパレルグループでは、新人の販売スタッフが富裕層のお客様との対話経験を積めていませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。高額商材で事情の引き出し方が成果を左右する構造は、不動産の商談と重なります。
そこでUMU AIロープレを活用し、効率を重視する役員やこだわりの強いバイヤーなど、複数のお客様像を再現した練習環境を整えました。
その結果、導入当年の大型セールで自社チャネル経由の売上が前年比90%以上増加し、会員獲得率も前年比42%増加しました。値引きに頼らない提案の型を持てたことが、この伸びにつながっています(出典:導入企業へのヒアリング)。
日本の保険代理店企業
日本の保険代理店企業では、AIを使った練習に効果があるのかを比較データで示す必要がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。お客様の事情を伺って提案を組み立てる営業という点で、不動産の商談と構造が近い事例です。
そこで、AI練習を行った実験群とAIを使わなかった対照群を、5つの独立した評価軸で比較する統制実験を設計しました。
その結果、15名の評価者が約150名の保険営業担当者の対話練習動画を5点満点で評価し、5つすべての評価軸で実験群が対照群を上回りました。練習の方法を変えたことが、対話そのものの評価に表れています(出典:導入企業へのヒアリング)。