管理受託の営業は範囲の伝え方で決まります
受託の可否を決める一つの判断
管理受託の提案でオーナーが最後に比べているのは、任せた後に何がどこまで行われるかという一点です。巡回(定期的な現地確認)の頻度、入居者からの連絡への対応、月次報告の細かさ。どれも提案の場では言葉で示すしかなく、担当者はその場で範囲を決めています。体制や実績の説明も、この一点を裏づけるために並べられます。そのため受託の可否は、担当者がその場で示した範囲の説明で大きく動きます。ところが、この判断そのものを練習する場は、ほとんど用意されていません。
練習の外に置かれた判断
営業の練習といえば、断られた場面の切り返しや、初回訪問での話の切り出し方に時間が割かれます。どれも受託までの距離を縮める練習です。一方で、受託後に守れる範囲で話すという判断は、その場では受託を遠ざけるように見えるため、練習の題材として選ばれにくいままです。実際に難しいのは、受託を取りにいきながら、引き受けない部分をその場で言い切る話し方なのです。
範囲の伝え方を練習しにくい理由
ロールプレイングの合否は、受託の承諾を取れたかどうかで決まります。そのため、受託後に守れる範囲で話せたかどうかは評価に入りません。範囲を広げて話した担当者ほど、その場では高く評価されてしまうのです。
そのため、どこまで引き受けると言うかは担当者ごとの感覚に委ねられます。同じ相談でも、巡回や連絡への対応をどこまで約束するかは人により変わります。同席していない場での差は、確かめようがないのが現実です。
その結果、受託後に管理の現場で負担が続いたり、早い時期に契約が終わったりしても、提案の場で足した一言までさかのぼれません。マネージャーの指導は、覚えている範囲の経験談に寄っていきます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
合否ではなく、範囲の伝え方を評価できます
自社の基準を組み込んだ評価
UMU AIロープレを活用することで、受託の承諾が取れたかどうかとは別に、引き受ける範囲をどう伝えたかを評価の対象にできます。自社が守れる線引きや、報告と対応について約束してよい言い方を、AIの評価基準としてあらかじめ設定できるためです。練習のたびに、その線引きを守って話せたかを確認できます。
同じ場面を、全員が同じ基準で練習できます
全員が使う同一の練習シナリオ
受託が決まりやすい担当者が、どこまで引き受けると伝えているか。その話し方をAIの評価基準に取り込めば、同じ相談の場面をチーム全員が同じ基準で練習できます。担当者ごとに答えが変わっていた範囲の伝え方が、チームの共通の言い方に近づきます。マネージャーは、その基準づくりに時間を使えます。
どの一言が課題かを、その場で確認できます
対話ごとに残る段階別の記録
練習した対話は、段階ごとの評価として残ります。範囲の伝え方でつまずいた箇所とその理由をその場で確認できるため、指導は記憶ではなく記録から始められます。AIが担うのは反復練習と評価をそろえる部分で、どこまで引き受けるかという方針を示すのは、引き続きマネージャーの役割です。
別の業種でも同じ構造が起きています
アパレル分野の大手企業
500店舗超を展開する高級レディースアパレルグループでは、経験の長い販売スタッフが値引きをきっかけに購買を促す接客に慣れていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
その場で条件を足して決めてもらう形から抜ける点は、管理受託の営業と重なります。UMU AIロープレを活用し、顧客タイプ別のAIで、地域や店舗をまたぐスタッフが同一のシナリオライブラリで練習しました。
その結果、会員獲得率は前年比42%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。条件を足さずに決めてもらう話し方が、現場に定着したと言えます。
大手製薬企業
新任チームリーダー約100名を対象とする大手製薬企業では、コーチングの知識を学んでも、1on1の場で使えるまでに時間がかかっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
指導する側が型を持てていない点は、範囲の伝え方を教えきれない状況と共通します。UMU AIロープレを活用し、「行動コーチング」「スキルコーチング」「動機づけコーチング」の3種類の対話シナリオで型を練習しました。
その結果、第3セッション時点でコーチングを実践した割合は98.1%に達しました(出典:導入企業へのヒアリング)。型を繰り返したことが、現場での実践につながったのです。