営業育成カリキュラムの日程どおりに、習得は進んでいますか
営業育成カリキュラムは、4月に基礎、7月に提案というように、時期で単元を並べて組み立てます。年間の予定として関係者にも共有されます。ところが、どこでつまずくかは一人ひとり違います。基礎の段階でつまずいた担当者も、時期が来れば次の単元へ進みます。進行の単位は日付ですが、習得の単位は一人ひとりなのです。
単元が進むほど、研修の場で何が起きるのか
日付で進む単元と個人の習得のずれ
営業育成カリキュラムは、年間の予定として関係者に共有されます。4月に基礎、7月に提案、10月に交渉。単元の並びが決まり、講師の予定も会場も先に押さえられます。ここまでは、どの組織でもていねいに設計されている部分です。問題が表に出るのは、単元が切り替わる瞬間です。基礎の回で顧客の反応を受け止めきれなかった担当者も、7月になれば提案の回に座ります。前の単元でつかみきれなかったものは、そのまま持ち越されます。次の単元は、前の単元が身についている前提で組まれているため、持ち越した分だけ理解の足場が薄くなります。つまり、進行の単位は日付で、習得の単位は一人ひとりです。二つの単位が違うまま並走するため、単元が進むほど、同じ回に座っている人たちの間の差は開いていきます。育成担当者の目には、後半の単元ほど演習の反応が分かれる、という形で見えてきます。個人の力量の話ではなく、単元の順序と個人の状況の組み合わせで起きていることです。
差が開くのは後半の単元
たとえば、4月に20名で始めた営業育成カリキュラムが、10月の交渉の回を迎えたとします。同じ教材、同じ講師です。それでも、演習で交わされる会話の質は同じになりません。差を生んでいるのは当日の出来ではなく、4月から10月までの半年間に、その人が前の単元をどれだけ復習できたかという点にあるのです。
カリキュラムを組み替えずにできること
単元の並びには理由があります。基礎を先に置き、提案を後に置くのは、内容の積み重ね方として自然です。見直すべきは並びそのものではなく、並びが置いている前提です。前の単元が身についた人だけが次に進む、という前提のままだと、進度の違いを吸収する場所がどこにもありません。順序は動かさず、前提のほうを外すという考え方があります。
年間計画として共有された日程は、期の途中では動かしにくいものです。講師の予定も会場も先に押さえてあります。だからこそ、日程の側で調整しようとするのではなく、日程の外側に練習できる場を置くほうが、現実的な打ち手になります。
では、単元と単元の間の数カ月を、担当者は何をして過ごすのでしょうか。前の回の資料を読み返すだけでは、話す練習にはなりません。集合の場を増やさずに、一人でも本番に近い対話を繰り返せる手段があるかどうかが、分かれ目になります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
進んだ後でも、前の単元にいつでも戻れます
一人で始められる練習環境
UMU AIロープレを活用することで、AIが顧客役を担います。基礎の回で受け止めきれなかった質問も、提案の回に進んだ後に、一人で何度でも試せます。相手の予定を押さえる必要はなく、周囲の目もありません。単元の順序を変えないまま、遅れた分を自分のタイミングで取り戻せるのが特徴です。
期の途中でも、つまずきに気づけます
一人ひとりの練習データ
練習のたびに、プロセス別のスコアと改善ポイントが残ります。育成担当者は、どの単元のどの場面で手が止まっているかを、期の途中でも確認できます。カリキュラムの日程を組み替えなくても、次の回の前に個別のフォローを入れる判断ができます。順位を出して比べるための記録ではなく、本人と担当者が次の一手を決めるための記録です。
次に何を練習するかが、その場で決まります
個別の改善提案
練習が終わると、全員に同じ講評が返るのではなく、その回の対話をもとにした改善の提案を、その場で確認できます。次の単元までの数カ月に何を繰り返せばよいかが具体的になります。AIが担うのは、反復練習と評価基準の統一という部分です。目標設定や動機づけは、引き続き育成担当者やマネージャーの役割です。
単元の間に練習を置いた企業の例
日本大手の製薬企業
日本国内の大手製薬企業では、新任チームリーダー約100名が、研修でコーチングの知識を学んでも、実際の1on1の場面で自然に使いこなせるようになるまでに時間がかかっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、「行動コーチング」「スキルコーチング」「動機づけコーチング」の3種類の対話シナリオを用意し、全3セッションに分けた段階的な設計のなかで、セッションの間にAIを相手に「型」を繰り返し練習できる体制を構築しました。
その結果、第3セッションの時点でコーチングを実践した割合は98.1%となり、実践者のうち「メンバーに変化があった」と回答した割合は93.1%に達しました。この割合は第1セッション以降、継続的に上昇しています(出典:導入企業へのヒアリング)。
日本大手の生命保険会社
日本大手の生命保険会社では、5万人の営業担当者が全国3,000拠点に分散しており、紙媒体や集合研修を中心とした知識のインプット型の学習だけで全員を継続的にカバーすることが困難でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、知識のインプット中心の学習からアウトプット型の実践練習へ切り替え、学習コンテンツの配信を速め、学習機会を増やす体制を構築しました。
その結果、動画の視聴数は100倍、コンテンツ量は10倍に増加し、事務作業の負担も大幅に軽減されました。担当者からは、AIによる即時フィードバックにより、営業担当者が自分のペースで継続的に練習しやすくなったという声をいただいています(出典:導入企業へのヒアリング)。