賃貸営業のクロージングでお客様が迷う、本当の理由
「内見までは和やかに進んだのに、『ご家族と相談して、また連絡します』と言われた瞬間、次の一言が出てこない……」賃貸営業のクロージングで、こうした場面に覚えはありませんか。お客様の迷いが最後まで残るのには、物件の条件とは別のところに、はっきりした「理由」があるのです。
ひと押しの前に起きていること
クロージングとは何をする時間か
賃貸仲介のクロージングは、契約を取り切る技術ではありません。お客様が自分で納得して決められるところまで、対話を進めることを指します。内見が終わったあとのやり取りを分解すると、担当者がしていることは大きく3つに分かれます。お客様の中に残っている迷いを、言葉にして確かめること。複数の候補の条件を並べ直し、判断の材料をそろえること。そして、持ち帰って考える場合も含めて、次に何をするかをお互いに確認すること。この3つがそろったとき、お客様は自分の判断として結論を出せます。ただし、3つの動作は練習のしやすさが同じではありません。
練習しにくいのは迷いの言語化
条件の整理と次の確認は、社内の資料に沿って準備できます。一方、お客様の迷いを言葉にする動作だけは、相手の反応が返ってこないと練習になりません。「駅から少し遠いのが気になる」という一言の裏に、通勤への不安があるのか、ご家族の反対があるのか、決めること自体への迷いがあるのか。取り違えたまま条件の説明を重ねても、気持ちは動きません。従来の研修が扱ってきたのは、主に物件知識と説明の順番でした。この言い換えの練習は、後回しにされてきたのです。
迷いを聞く練習が積めない理由
店舗のロープレでは、先輩が入居希望者を演じます。ただ、台本を知る相手は「実は転勤が流れそうだ」といった事情を最後まで隠しません。内見後の追客(そのあとのフォロー)で出る言いよどみまでは、再現しにくいのが現実です。
だから、聞き方を変えて試せるのは実際の接客の場だけになります。住まい選びがかかった場面で、うまくいくか分からない聞き返しを試すのは、担当者にとって負担の大きいものです。慣れた説明の順番をなぞることになりがちです。
その結果、迷いを解きほぐせた対応があっても、本人の経験にとどまります。どう聞き返したから相手の言葉が変わったのか。振り返りが「感触がよかった」で終わると、隣の担当者が再現する手がかりは残りません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
隠れた事情は、質問でしか引き出せません
質問で初めて開く隠れた事情
本番の前に、言いよどむお客様と何度でも向き合えます。UMU AIロープレでは、AI側にだけ見える事情をあらかじめ設定できるため、担当者が適切に聞き返したときにはじめて、その事情が出てきます。単身で決める方と、ご家族の意向を気にする方とで、聞き方を変える練習もできます。
試したい聞き方は、本番前に試せます
移動中にも重ねる言い換えの練習
お客様を相手に試す前に、同じ場面を何度でもやり直せます。スマートフォンから、内見の合間や店舗へ戻る移動中に練習を始められるため、相手の予定を押さえる必要がありません。聞き返し方を変えると相手の反応がどう変わるかを、誰にも見られない場で確かめられます。
よかった聞き方を、店舗全体で共有できます
基準として残るトップの対応
成果を出している担当者の聞き方を、チームの評価基準として設定できます。どのやり取りが評価されたかが記録に残るため、店舗をまたいでも同じ物差しで振り返りができます。AIが担うのは、相手役の確保と反復練習、評価基準をそろえるところまでです。話法が適切かどうかの最終判断と説明責任は、担当者と管理者の側にあります。
練習の相手を確保した現場から
生命保険・営業職員1万名超
日本の大手生命保険会社では、営業担当者が対人のロールプレイに気後れしやすく、練習の頻度が上がらないという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、質問による関係づくりからニーズの把握、断りへの対応、クロージングまでを、AIを相手に練習できる体制を構築しました。
その結果、営業担当者と管理職の双方に向けて20以上の練習シナリオが展開され、時間や場所に縛られずに対話を重ねられる状態になりました(出典:導入企業へのヒアリング)。相手を選ばずに試せることが、練習の回数そのものを変えたのです。
体外診断分野・営業110名
体外診断分野のグローバル大手企業では、2名の研修担当者が営業110名を支えており、対面での1対1のコーチングだけでは練習の機会が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、営業110名の全員が同じシナリオで模擬練習に取り組める形へ切り替えました。
その結果、対象の110名全員が練習に参加し、その後は現場の90名に向けて、実際の訪問での対応力を高める活用へと段階を進めました(出典:導入企業へのヒアリング)。研修担当者が少なくても、練習の機会を全員に行き渡らせられると言えます。