不動産オーナーへの営業が、提案の場に進まない理由
「今回は見送りたい、と言われて話が続かなかった……」不動産オーナーへの営業では、空室対策や修繕計画、相続の話に入る前に面談が終わってしまうことはありませんか。所有する物件の状況も、家賃収入に対する考え方も、オーナーによって大きく異なります。それでも次の提案につながる面談には、共通した組み立ての「理由」があります。
成否を分けるのは聞き取りです
オーナー営業が動く4つの段階
賃貸管理の受託を例に、1件の契約が決まるまでを時系列でたどってみます。最初の接点は、既存オーナーからの紹介や、近隣物件の売買事例の情報提供です。次に、入居率や家賃の推移、修繕の履歴、借入の残りといった現況を聞き取ります(ヒアリング)。そのうえで、空室対策や修繕計画、資産の組み替えなど、オーナーの関心に沿った提案を組み立てます。最後に、家族や顧問税理士、既存の管理会社との比較を経て、オーナーが判断します。前の段階で集めた情報の量が、そのまま次の段階の精度を決めます。ただし、4つの段階の難しさは同じではありません。
聞き取りだけが練習の外にあります
うまく進まない原因は、提案の中身にあると考えられがちです。ところが、提案の材料になる情報ほど、オーナーは自分から話しません。空室が続いている事情、修繕を先送りしている理由、相続をめぐる家族の温度差。こうした話は、質問の順番と信頼が重なったときに初めて出てきます。それでも社内の練習は、商品やプランの説明に時間を使いがちです。だからこそ聞き取りは同行の場でしか鍛えられず、担当者が一人で反復できる形になっていないのです。
聞き取りを鍛えにくい理由
社内のロールプレイングでは、同僚がオーナー役を務めます。しかし実際のオーナーは、資産や家族の事情を初対面の担当者に簡単には明かしません。遠慮の残る相手役では、口が重くなる場面を再現しにくいのが現実です。
内見の立ち会いや入居者からの連絡、物件の巡回に追われ、練習の時間はまとまって取れません。同行指導も先輩の予定次第で、順番が回ってくるのは限られた日だけです。そのため、担当者が一人で反復できる機会はほとんど残りません。
同行から戻った後の振り返りは、「もう少し踏み込めたはず」という感想で終わりがちです。そのため、どの質問が早すぎたのか、どの話題でオーナーの反応が変わったのかを特定できません。次の訪問でも同じところでつまずいてしまいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
質問の順番で、引き出せる情報は変わります
口の重いオーナーを演じるAI顧客
初対面では話さない事情を、どの質問なら引き出せるのか。担当者は一人で確かめられます。UMU AIロープレでは、AIがオーナー役を務めます。相続を控えた地主、複数の物件を持つ投資目的のオーナー、既存の管理会社に不満を抱える家主など、立場の異なる顧客像を用意できます。適切な質問を受けたときだけ明かされる事情も設定できるのです。
移動の合間にも、練習の回数を増やせます
すき間時間で重ねる練習の回数
内見や巡回の合間でも、担当者は自分の判断で練習を始められます。UMU AIロープレはスマートフォンから使え、相手役の予定を押さえる必要がありません。回数の上限もないため、同じオーナー像に何度も向き合い、切り出し方を変えながら反応の違いを確かめられます。AIが担うのは反復練習と評価の基準づくりであり、オーナーとの関係づくりは担当者の役割です。
どの質問が早すぎたか、その場で分かります
対話直後に出る段階別の評価
練習が終わった直後に、どの場面で情報を取り逃したのかを確認できます。UMU AIロープレは、切り出し、聞き取り、提案、懸念への対応といったプロセスごとに評価を示します。「もう少し踏み込めたはず」という感想ではなく、次の訪問で試す質問が決まった状態で練習を終えられると言えます。
同じ構造の営業組織が活用しています
日本大手の生命保険会社
顧客の資産や家族の事情に触れながら関係を築く点で、不動産オーナーへの営業と構造が近い企業です。対面のロールプレイングに緊張を感じる担当者が多く、練習の頻度が上がらないという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、練習の相手を人からAIに替え、関係づくりからニーズの把握、懸念への対応までを一人で反復できる体制を構築しました。
その結果、時間や場所に縛られない練習環境が整い、担当者と管理職の双方に向けて20以上のシナリオを展開しています(出典:導入企業へのヒアリング)。
外資系の生命保険会社
支社ごとに新人育成が進められ、指導方法や基準の違いから育成の質にばらつきが生じていました。拠点によって教え方が変わる構造は、支店単位で営業を進める不動産会社にも重なります(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対面のOJT研修を受けた組と、AIで学習・練習した組を比較する検証を行いました。成約に至った担当者の練習記録は、その後の新入社員向け教材として活用しています。
その結果、3カ月後にはAIで練習した組の顧客向け提案数が30%増加し、育成の基準をそろえたことが提案活動の量そのものに結びつきました(出典:導入企業へのヒアリング)。