営業の新人研修は、配属先ごとの会話まで用意できていますか
営業の新人研修は、配属が決まる前後に、同じ内容で一斉に実施されます。この時点で設計できるのは全社共通の型までです。ところが受講した本人は翌週、担当する商材も顧客層も異なる部署へ移り、その部署に固有のやり取りの前に立ちます。最初につまずくのは、そちらのほうなのです。
同じ研修を終えた翌週に何が起きるか
教材は配属先の数だけ作れません
新人研修の中身は、配属が決まる前に固まります。名乗り方、資料の出し方、社内の手続き。この段階で扱えるのは、どの部署へ行っても使う共通の型です。ここまでは、一斉に教えたほうが早く進みます。研修を終えた新人は、担当する商材も、相手にする顧客層も異なる部署へ分かれていきます。同じ内容を受けた人が、翌週にはまったく違う会話の前に立つわけです。最初に言葉が出てこないのは、共通の型のほうではありません。その部署でしか出てこない質問や断り文句のほうです。配属先ごとの内容まで研修で用意しようとすると、部署の数だけ題材が要ります。営業部門が10あれば、想定する顧客像も、返ってくる反論も10通りに分かれます。研修を設計する立場からすると、配属前にこれを作り切るのは、時間の面でも人手の面でも難しくなります。そのため、そこから先は配属後の現場に委ねられます。研修と現場のあいだに、配属先固有の部分だけが残るのです。
中身を知る人に時間がありません
配属先ごとの会話を練習の形にするには、その部署の商材と顧客を知っている人が題材を書き起こす必要があります。ところが、その中身を持っているのは日々の商談を抱えている先輩やマネージャーです。研修部門には題材の材料がなく、現場には書き起こす時間がありません。
研修と現場の間をどう埋めるか
新人研修で全員に同じ内容を教えられるのは、どの部署でも変わらない部分です。その外側に、担当商材の説明や想定される反論など、部署ごとに違う部分が残ります。二つを分けて棚卸しすると、研修後に何が手つかずかが見えます。
配属先固有の題材を書けるのは、その部署で商談を持っている人です。研修部門が代わりに書くと、聞き取りから始まり、公開まで時間がかかります。誰が書き、誰が公開まで進めるか。先に決めておきたいところです。
配属前に用意した型と、配属後に部署が足した題材が別の場所にあると、翌年また同じ聞き取りから始まります。練習の中身が一箇所に貯まり、次の新人にも使えるか。道具を選ぶ分かれ目はここにあると言えます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
部署ごとに違う相手を練習に置けます
商材と顧客層を反映した設定
UMU AIロープレでは、AIが演じる顧客の役職、性格、話し方、気にしている点を、部署ごとに分けて設定できます。医療機関を回る部署と、代理店を回る部署では、同じ製品でも返ってくる言葉が変わります。配属先で最初に交わす会話を、その部署の顧客像のまま練習できるのが特徴です。
現場の担当部門だけで題材を用意できます
技術者に頼らない管理画面
シナリオの作成と公開は、管理画面の操作だけで進められます。プログラムを書く工程も、情報システム部門への依頼も挟まりません。配属先の部署が、自分たちの商材と、実際に言われた断り文句をそのまま入力し、その日のうちに新人へ公開できます。題材を持っている側が、そのまま作る側に回れるのです。
用意した練習は、翌年の新人にも残ります
シナリオのテンプレート化
効果が確かめられたシナリオは、テンプレートとして保存し、ほかの部署や翌年の新人研修でそのまま呼び出せます。AIが担うのは反復練習と評価の部分であり、どの場面を扱うかを決めるのは引き続き人の役割です。毎年ゼロから聞き取りを始める工程が減り、配属先ごとの題材が組織の側に貯まっていきます。
顧客層ごとに練習を用意した2社
呼吸器領域の製薬企業
呼吸器領域のグローバル大手製薬企業では、製品知識の研修は毎月続く一方、薬剤部門と診療科では、責任者に話すべき内容が異なるという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、相手の立場ごとに専用のAI顧客を設定し、現場に出る前に練習できる体制を整えました。
その結果、相手が変わったときに何から話すかを、現場に出る前に確かめられるようになりました。
500店舗超のアパレル企業
高級レディースアパレル分野で500店舗超を展開する企業では、新人の販売スタッフが高級顧客層との対話経験を積みにくい状況でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、外資系企業の役員やバイヤーなど、来店する顧客タイプごとにAI顧客を設定しました。
その結果、導入当年の会員獲得率が前年比42%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。顧客層ごとに会話を分けた練習が、接客の変化につながったのです。