新入社員の電話応対、ロープレを重ねても本番で活きない理由
新入社員研修で電話応対のロープレを何度も実施しても、配属後に初めて取った電話で保留ボタンを押したまま固まってしまう新人がいます。その原因は練習の回数ではなく、本番の電話が持つ聞き取りづらさと、応対直後に何を直すべきかが本人に伝わる仕組みの有無にあるのです。
なぜ練習した言葉が電話で出てこないのか
練習相手が本番の電話になりません
新入社員研修で行う電話応対のロープレでは、多くの場合、先輩社員や同期がお客様役を務めます。社内の人間が相手だと、名前も社名も丁寧に言い直してもらえます。練習としては、かなり親切な条件と言えます。ところが本番の電話では、相手は早口で社名を告げ、担当者名を一度しか言いません。周囲で他の電話も鳴るなかでは、聞き返すこと自体に気後れが生じ、練習で覚えた「恐れ入りますが、もう一度お伺いできますでしょうか」という一言が、その場で出てこなくなるのです。もう一つ見落とされやすいのは、練習の場面設定が「受ける側」に偏っていることです。研修の中心は、取り次ぎと伝言メモ。しかし配属後の新人は、折り返しの電話をかけ、不在を告げられ、いつなら在席かを聞き出す側にも回ります。かける側の練習が足りないまま現場に出るため、受話器を取るところまではできても、自分から用件を組み立てて話す段階でつまずいてしまいます。
配属までの空白で記憶が薄れます
研修で学んだ内容は、補強がなければ24時間で70%、1週間で87%が失われるとされています(出典:Gartner)。新入社員研修から実際に電話を取るまでに、数週間の空白が生まれることも珍しくありません。その間に薄れていくのは、応対の型そのもの。配属初日には、研修前に近い状態へ戻ってしまいます。
電話応対の即応力が身につく条件
電話応対の即応力は、知識の量ではなく、想定外のやり取りをくぐった回数で決まります。社名を名乗らないまま用件を切り出す相手、説明を途中で遮る相手。こうした崩れ方を何通りも経験しておくことで、新人は当日の相手に合わせて言い方を組み替えられるようになります。
研修中は育成担当者がその場で直してくれますが、配属後は電話を切った瞬間に次の業務が始まります。抜けているのは、応対した直後の指摘です。指摘が届かないまま回数だけを重ねても、応対の型は固まらないのです。
新人が何回練習し、どの場面でつまずいたのかが記録として残っていれば、育成担当者は感覚に頼らず次の指導を組めます。練習が個人の努力で終わっている組織では、同じつまずきが毎年の新人に繰り返されます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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想定外の電話を、練習で先に経験できます
台本のないAI応対練習
UMU AIロープレを導入することで、AIが電話の相手役を担います。社名を名乗らずに用件を切り出す相手や、説明を途中で遮る相手を自社の受電記録に合わせて設定できるため、新入社員は配属前に崩れたやり取りを何通りも経験できます。
電話を切った直後に、直す一言が分かります
プロセス別の即時レポート
UMU AIロープレを活用することで、練習が終わった直後に、「名乗り」「用件の確認」「取り次ぎ」といったプロセス別のスコアを確認できます。「全体的によかった」で終わらず、どの一言を言い直せばよいかが分かるため、次の練習でそこを修正できます。
一人ひとりの成長が数字で見えます
育成状況のダッシュボード
UMU AIロープレを活用することで、新入社員ごとの練習回数と、プロセス別のスコア推移を一覧で追えます。育成担当者は、次に足す練習を判断できます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までで、動機づけや日々の声かけは、引き続き人の役割なのです。
新人の独り立ちが早まった企業があります
通信キャリア系の店舗運営企業
店舗網の急速な拡大に採用が追いつき、新人を短期間で現場に立てる必要がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、接客応対とコンプライアンスを一つのシナリオにまとめました。
その結果、新入社員が独り立ちするまでの期間が1カ月以上から1カ月未満に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。
生命保険分野の大手外資系企業
新人育成が支社ごとに任され、指導の基準にばらつきが生じていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、全支社の新人が同じシナリオと同じ評価基準で練習できる体制を整えました。
その結果、AI練習を行ったグループでは3カ月後の提案数が30%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。基準の統一が、そのまま提案活動の量に表れた事例と言えます。