医療の海外営業で、現地の担当者は自分の言葉で説明できますか
医療機器や関連製品の海外営業では、現地の販売代理店を経由して医療現場に届く形が広く取られています。日本から出向いた営業担当者が向き合うのは代理店のスタッフであり、医療関係者に説明するのはその方々です。自分がどれだけ的確に話せても、その言葉がそのまま現場に届くとは限りません。ここで問われるのは、相手が自分の言葉で語れる状態をつくれるかどうかなのです。
話す相手が、国内とは違います
説明が医療現場に届くまでの道筋
国内の営業では、説明した相手がそのまま製品を使う立場につながることが多くあります。海外では、その道筋が一段長くなります。現地の販売代理店を経由する形が広く取られており、日本から訪問した営業担当者が話すのは代理店のスタッフです。そのスタッフが自社の顧客に向けて説明し、そこで初めて医療の現場に情報が届きます。つまり、営業担当者の説明は、そのまま現場に届くのではなく、一度別の人の言葉に置き換わってから届きます。この道筋を前提に置くと、練習で確かめるべきことも変わってくると言えます。
話してもらう力が問われます
この道筋のもとでは、担当者の仕事の中身が変わります。自分が上手に説明することから、相手が自分の言葉で説明できる状態をつくることへと移ります。代理店のスタッフが自社の顧客に語れるようになって初めて、情報は現場に届きます。話し方を磨く練習とは、別の技能です。理解の度合いを確かめ、足りない部分を補い、相手が使える言い方へ置き換えてもらうまでが一続きの対話になります。ところが、この一連のやり取りは、従来のロープレの題材にほとんど入っていないのです。
海外向けの練習から抜け落ちるもの
ロープレで練習するのは、自分が説明する場面がほとんどです。しかし現地で必要になるのは、代理店のスタッフが語れるようになる対話です。話す練習は積めても、相手を説明する側に立たせる練習が抜けてしまいます。
相づちや表情だけでは、相手の理解度は判断できません。通訳を介する場面ではなおさらです。どう問い返せば理解の度合いが分かるのか。その確かめ方が技能ですが、練習の項目に立てられることはほとんどありません。
国によって制度も購入の決まり方も異なり、何を先に説明するかは相手ごとに変わります。日本で固まった順序をそのまま持ち込むと、相手の関心と噛み合いません。順序を組み替えて試す場は、渡航前にほとんどありません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
相手に説明してもらう対話まで練習できます
代理店の担当者を演じるAI
自分が話す練習と、相手が話せるようにする練習を、分けて積み重ねられます。UMU AIロープレでは、現地で向き合う相手の立場や関心事を設定できます。説明したあとに相手の言葉で返してもらうところまでを、一続きの対話にできます。AIが引き受けるのは反復練習の部分で、現地での関係づくりは担当者の役割のままです。
問いの投げ方で、相手の理解が見えてきます
理解の度合いを引き出す問いかけ
相手がどこまで飲み込めているかを、その場で確かめられます。AIの相手役には、こちらが問いかけなければ表に出てこない事情や思い違いをあらかじめ持たせられます。説明しただけでは対話は前に進まず、確かめる問いを投げて初めて、相手の理解の輪郭が見えてきます。
どの順で話せば届くか、その場で分かります
練習直後に返るプロセス別の評価
相手を替え、話す順序を変えながら、何度でも試せます。練習が終わるとすぐに、導入から質疑への対応までプロセスごとの評価が返ります。どの運び方が受け止められ、どこで話が止まったかを、その場で確認できます。渡航前に組み立てを直しておけるため、限られた訪問の機会を試行錯誤に使わずに済みます。
同じ構造の営業組織の実例です
バイオ医薬品分野の大手企業
バイオ医薬品分野の大手企業では、営業体制が代理店中心に分散し、本部の資料が現場で同じように使われませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、社内営業と代理店の800名が同じ訪問シナリオで練習しました。
その結果、新任営業が独り立ちするまでの期間は60日から30日に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。
製薬分野のグローバル企業
製薬分野のグローバル企業では、資料の内容を相手に分かりやすく伝える練習を、3名の講師で全員に用意することが難しい状況でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、標準化された説明を声に出して練習する機会を全員に開きました。
累計3,662名が参加し、一人あたり平均76時間の練習を重ねました。講師3名では手が回らなかった範囲まで練習が行き渡っています(出典:導入企業へのヒアリング)。