生命保険営業のイメージが、最初の数分で変わる理由
「保険の話を切り出した瞬間に、お客様の表情が少し硬くなる……」生命保険営業のイメージは、面談の前からお客様の中にできあがっていることはありませんか。売り込まれるのではないか、断りにくくなるのではないか。形のない約束を扱う商品ですから、この身構えは自然に生まれます。それが解けるか固まるかは、意向把握(希望の聞き取り)に入る前の数分で分かれるのです。
そのイメージはどこで動くのか
イメージの正体は面談前の身構え
生命保険営業のイメージとは、担当者の人柄や会社の評判のことではなく、お客様が面談の前から抱いている身構えを指します。多くの場合、その中身は二つに分かれます。一つは、勧められたら断りにくくなるという心配です。もう一つは、内容を十分に理解しないまま判断を迫られるのではないかという不安です。生命保険は形のない約束を扱い、家族構成や健康状態、将来のお金の使い方まで話題が及びます。判断までに時間もかかります。だからこそ、お客様が身構えるのは自然なことで、担当者の側に落ち度があるわけでもありません。ただ、この身構えがどこで動くのかは、あまり語られてきませんでした。
先入観は説明より先に動きます
先入観を解こうとして、実績や商品の良さを丁寧に説明する場面はよくあります。ところが、お客様の身構えが動くのは、説明の中身が伝わるより前です。名刺を渡し、来訪の理由を伝え、最初の質問を投げるまでの、わずか数分の間です。ここでの間の取り方や、相手が話し始めたときの受け方が、その後の対話の進みやすさを左右します。つまり、面談の結果を分けているのは説明の巧みさではなく、入り口の数分なのです。そして、この数分こそ、練習で扱われてこなかった場面と言えます。
最初の数分を練習しにくい理由
支社の勉強会で顧客役を頼む相手は、同僚や先輩です。会話が始まった時点で、すでに聞く姿勢でいてくれます。初対面のお客様が見せる硬さや、様子をうかがうような沈黙は、練習では再現しにくいのが現実です。
ロールプレイングは、あいさつから保障設計の説明、意向の確認までを一度通して演じる形が中心です。そのため最初の数分は通過点として流れてしまい、同じ入り口を条件を変えて試し直す場面は生まれにくくなります。
練習後に交わされるのは、もう少し柔らかく、落ち着いて、といった印象の共有にとどまりがちです。その結果、どの一言でお客様の口調が変わったのかは記録に残らず、次の面談でも同じ入り方を繰り返してしまいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
身構えた相手と、最初から練習できます
態度を設定できるAIのお客様役
初回面談の入り口を、身構えたままのお客様と練習できます。UMU AIロープレでは、AIが演じるお客様の性格や態度をあらかじめ設定でき、警戒して口数が少ない相手や、はじめから断る構えでいる相手を用意できます。聞く姿勢の相手から始める練習とは、立ち上がりの難しさが変わります。
入り口の数分を、切り出して練習できます
時間を区切って繰り返す立ち上がり
あいさつから最初の質問までの数分だけを取り出して、条件を変えながら試せます。UMU AIロープレでは対話に時間の区切りを設けられるため、限られた時間で何を先に伝え、どこでお客様に話を渡すかを、実際の面談と同じ制約の中で確かめられます。訪問の合間にも試し直せます。
どこで相手の反応が変わったか、残ります
対話直後に残る場面ごとの評価
練習の直後に、入り口の受け答えが場面ごとの評価として残ります。UMU AIロープレは、どの一言でお客様の反応が動いたかを示すため、次に同じ入り口に立つとき、直す場所を一つに絞れるのです。AIが担うのは反復練習と評価の部分で、信頼づくりと最終の判断は担当者の役割のままです。
データで確かめた保険の現場
外資系の生命保険会社
日本で事業を展開する大手の外資系生命保険会社では、新人が初回面談をどう立ち上げるかの指導が各支社に任され、進め方が支社ごとに異なっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、面談の入り口からニーズの聞き取りまでを、同じシナリオと同じ基準で練習できる形に整えました。
対面指導と比較するABテストを経て、練習の対象はアカウント数で2,000から7,000超へ拡大しました(出典:導入企業へのヒアリング)。入り口の進め方を同じ基準で確かめられる範囲が広がったのです。
日本の保険代理店企業
日本の保険代理店企業では、AIを使った練習に効果があるのかを、比較できるデータで確かめる必要がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、AIとの練習を行った実験群と、行わなかった対照群を、5つの評価軸で比べる統制実験を設計しました。
15名の評価者が約150名の保険営業担当者の練習動画を5点満点で確認したところ、5つの評価軸すべてで実験群が上回りました(出典:導入企業へのヒアリング)。担当者の実感ではなく、評価者の目で確かめられた事例と言えます。