保険営業で契約が取れないとき、直す場所は毎回違いませんか
保険営業で契約が取れない時期が続くと、一件終わるたびに何かを直したくなります。今日は最初の切り出し方、翌日は説明の順番、その次は資料の見せ方。前向きに見える動きですが、変えた箇所が増えるほど、どれが効いたのかを後から言えなくなります。断られること自体は、この仕事では例外ではありません。
何が効いたのかが、なぜ残らないのか
直す箇所が、毎回入れ替わります
保険は、いつまでに決めなければならないという期限が、相手の側にあるとは限りません。相手には断る理由が常にあり、その場で決めないという選択も正当なものです。断られること自体は例外ではなく、既定の状態と考えたほうが実態に近いのです。ところが契約が取れない時期が続くと、一件ごとに直す対象が動きます。今日は最初の切り出し方を見直し、翌日は説明の順番を入れ替え、次の面談では資料の見せ方を変えます。周囲から助言を受けるたびに、直すべき箇所はさらに増えていきます。たとえば、面談の終わりに「もう少し考えてから決めます」と返された担当者が、その日のうちに切り出しの一言を書き直し、翌週の別のお客様には資料を先に開く形に変えます。どちらの面談も契約には至らず、手元には二件とも駄目だったという印象だけが残ります。半年たっても、自分の何が良くて何が悪かったのかを言葉にできない担当者は少なくありません。直すこと自体は正しく見えます。何もしないより前向きにも感じられます。だからこそ、変えすぎているという自覚は持ちにくいものです。
原因は、一件からは読み取れません
一件ずつの結果は、相手の事情でも動きます。同じ話し方をしても、検討の時期や他社との比較状況が違えば、返ってくる答えは変わります。ですから、一件の面談だけを見て原因を特定することは、そもそも成り立ちません。条件をそろえた回が何度か並んで、はじめて比べる材料になると言えます。
効いたかどうかは、どこで見分けるか
ある言い方が効いたと言えるのは、同じ形を何度か続けたあとです。一度きりの結果には、相手の事情が混ざります。同じ形を保ったまま続けることで、返り方の傾向が見えてきます。逆に毎回どこかを変えていると、何が効いたのかを切り分ける材料が手元に残りません。
本番の面談は、一件ごとに相手も状況も違います。条件をそろえて比べるという形が、本番の中では作れません。変えた一箇所が効いたのかどうかは、本番の外で確かめるほかないのです。
では、直す対象を一つに絞ったまま、同じ条件で通せる場所を、どこに用意すればよいのでしょうか。相手役の予定に合わせずに、同じ設定のまま続けられることが条件になります。なお、直す対象に置けるのは、自分の話し方や進め方の範囲です。保険業法や募集のルール、社内の決まりや税の取り扱いをどう読むかは、その外にあります。勤務先が示す手順のとおりに進めることになります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
同じ相手のまま、続けて確かめられます
顧客像を固定した練習設定
相手役となるAI顧客の立場や性格、話し方は、UMU AIロープレの設定画面で指定できます。一度つくった設定はそのまま残るため、同じ条件の相手に何度でも向き合えます。切り出し方だけを変えて通せば、返り方の違いが設定ではなく自分の言い方から来たものだと、切り分けて見られるようになります。設定が動かない分、担当者が動かすのは自分の言い方だけになります。順番を入れ替えたくなっても、同じ設定のまま通し終えるまでは手をつけずにおけます。
そろえた条件のまま、繰り返し向き合えます
断りの場面の事前登録
価格への引っかかりや他社との比較、いったん持ち帰りたいという返しなど、面談で出やすい断りの言葉を、あらかじめAI顧客の会話に組み込めます。同じ断りが同じ場面で返ってくるため、対応を一箇所だけ変えて通したときに、その変更がどう働いたのかを比べられます。断りの言葉を足したり外したりするのも設定側の操作なので、練習の途中で場面が勝手に変わることはありません。
次に直す一箇所を、その場で決められます
個別の改善ポイント提示
対話を終えた時点で、AIがその回の内容に沿って、どこで課題が出たのかと、次に取り組む対象を示します。全体の感想ではなく対象が一つに定まる形で返るため、担当者は次の回でも変える箇所を絞ったまま続けられます。なお、この仕組みが引き受けられるのは、反復練習と、評価の基準を一定に保つ範囲までです。目標の置き方や気持ちの立て直しは、人どうしのやり取りに残ります。前の回で何を変えたのかも記録に残るため、次に絞る一箇所を前回との違いから選べます。
業種の異なる現場でも使われています
日本国内の製薬企業
医薬品を扱う国内の企業では、若手MRが実践に近い対話を経験する場が、先輩への同行に頼らざるを得ない状況が続いていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、医師を訪ねる場面でのやり取りを何度でも通せる環境をつくりました。
その結果、受講から7〜9カ月の時点で、医師との対話型面談の回数は受講前の約2倍まで伸びました(出典:導入企業へのヒアリング)。若手が自ら面談を取りにいく動きにつながったことも、あわせて報告されています。
保険とは業種が違いますが、同じ場面へ戻れる形をつくったという点で、本ページの見方と重なります。
子ども靴ブランドの企業
子ども靴のブランドを手がける企業では、店頭での接客トークが販売施策の成否を分けていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、迷っているお客様や価格に敏感なお客様など、タイプ別の来店場面を再現しました。
公開できる数値が限られるため、ここでは成果を数字では示していません。
こちらは保険業ではありませんが、顧客のタイプを固定したまま同じ場面を通せるという点で、本ページが扱う論点に当たります。