建設業の営業方法を見直しても、受注が安定しない理由
見積書を出した数日後、施主から「他社ともう少し比べたい」と言われ、そのまま連絡が途切れてしまうことがあります。建設業の営業方法をひと通り見直しても、こうした場面はなかなか減りません。施工実績も工期の根拠も手元にそろっているのに、それを相手の関心に合わせて話す練習の場が、現場の営業担当者にはほとんど用意されていないのです。
受注はどの段階で決まるのか
建設業の営業は5段階で進みます
建設業の営業方法は、案件情報の入手、施主や設計事務所への接触、要望と条件のヒアリング、見積と提案、契約という5つの段階で進みます。案件情報は、既存の取引先や協力会社からの紹介、入札情報の確認から入ることが多くなります。ヒアリングでは、予算と工期のどちらを優先するのか、施主がまだ言葉にしていない条件まで踏み込みます。見積と提案では、金額の内訳だけでなく、なぜその仕様と工期になるのかを説明します。契約は、ここまでに重ねた納得の結果として決まります。段階が進むほど、資料の出来ではなく担当者の受け答えが結果を左右するようになります。ただし、5つの段階のどこでつまずくかは、会社によって思いのほか偏っています。
受注はヒアリングで決まります
営業の力は見積と提案の巧さで決まると考えられがちです。しかし実際に受注が分かれるのは、その一つ手前のヒアリングです。施主が本当に気にしているのが初期費用なのか、引き渡し後の維持管理なのかを聞き出せていなければ、どれだけ精度の高い見積を出しても、比較の土俵に並べられただけで終わってしまいます。そして、この聞き出す力こそ、資料を読み込んでも身につかず、先輩の商談に同行して見て覚えるしかなかった部分なのです。
ヒアリング力が育ちにくい理由
建設業の営業は、現場での立会いや設計事務所への訪問で一日が終わり、直行直帰になる日も少なくありません。先輩の商談に同行して聞き方を覚える機会は減り、同行できても月に数回で、案件の種類も毎回違います。同じ場面を繰り返し経験できないのが現実です。
社内でロールプレイングを組んでも、施主役を務めるのは事情を知っている同僚です。だからこそ、相見積もりを持ち出して値引きを迫る場面や、着工後に設計変更を求める場面までは遠慮が働き、再現されません。安心して話せる相手としか練習できないまま、本番を迎えてしまいます。
商談から戻った担当者への指摘は、「押しが弱い」「実績をもっと前に出せ」といった言葉で終わりがちです。その結果、どの質問を飛ばしたのか、どの段階で施主の関心が離れたのかは記録に残りません。次の商談でも同じ場所でつまずき、改善が起きないまま案件が過ぎていきます。
先輩の予定を待たずに、練習を始められます
順番待ちのいらない練習環境
同行の予定が組めない週でも、練習の回数を落とさずに済みます。UMU AIロープレではAIが施主役を担うため、相手のスケジュールを押さえる必要がありません。現場への移動中や昼の休憩時間に、スマートフォンから同じ場面を何度でも試せます。AIが引き受けるのは反復練習の相手役までで、案件ごとの判断は担当者の仕事になります。
値引きを迫られる場面から、練習できます
事前に設定できる異議の場面
同僚には演じきれない厳しい施主とも、本番の前に向き合えます。UMU AIロープレでは、相見積もりを持ち出す施主、着工後に設計変更を求める施主など、立場や性格の異なるAIの顧客役を設定できます。答え方が浅ければ、AIの施主は納得せずに問い直してきます。本番に近い緊張感を、失敗しても差し支えない場で体験できるのが特徴です。
どの質問を飛ばしたか、その場で分かります
対話直後に届く段階別の評価
「押しが弱い」で終わっていた振り返りが、具体的な指摘に変わります。UMU AIロープレでは、練習が終わった直後に、導入からヒアリング、提案、条件の詰めまで段階ごとの評価が出ます。予算と工期のどちらを優先するのかを確かめないまま金額の話に入っていた、といった改善点をその場で確認できます。ここが、建設業の営業方法を見直すときの起点になります。
人に頼る育成を変えた2社の例
体外診断分野のグローバル大手企業
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の担当者が1,500名の営業担当者の育成を担い、能力の認定は人が相手役を務める模擬訪問に頼っていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、自社で定めた5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と、練習直後の構造化されたフィードバックを受けられる体制を整えました。
その結果、四半期に1回だった能力の認定は準備ができ次第いつでも受けられるようになり、認定を通過した担当者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
専門的な説明力を人の主観で評価していた点は、建設業の営業とも重なります。
日本大手の生命保険会社
日本大手の生命保険会社では、育成の中心が商品知識の習得と資格取得に置かれ、お客様との距離の縮め方を訓練する手段が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、体系化していた独自の営業プロセスを反復練習できるシナリオに置き換え、全国に分散する営業職員がスマートフォンから練習できる環境を整えました。
担当者からは、場所を問わず対話型のトレーニングができるようになったという声が届いています(出典:導入企業へのヒアリング)。
営業の型はあるのに現場で実行しきれないという構造は、建設業の営業方法にも当てはまります。