クラウドの研修プラットフォームで、練習の日は誰が決めますか
集合研修には、日時と場所という締め切りがありました。クラウドの研修プラットフォームに移すと、その締め切りが消えます。受講者が自分で開始のタイミングを決めることになり、繁忙期が来れば練習は後ろへ動きます。配信の仕組みは整っているのに、いつ練習するかを決める役割だけが、まだ誰にも割り当てられていないのです。
開催日がなくなった研修に起きること
後回しは、意欲ではなく予定の問題
クラウドの研修プラットフォームを導入すると、受講の入口は一気に広がります。拠点や在宅を問わず、同じ内容にその場でアクセスできます。ところが、練習が実際に行われる時刻は、どこにも書かれていません。集合研修であれば、その日が来れば全員がその場にいました。移動も含めて予定表に入っており、他の業務のほうが後ろへ回っていました。クラウドに載せた研修では、順序が入れ替わります。商談も来客も、締め切りのある業務が先に入り、練習は空いた時間の候補として最後に残ります。そして繁忙期が来れば、その候補は翌週へ動きます。これは学ぶ意欲の問題ではなく、締め切りを持つ業務と持たない業務が並んだときに起きる、順序の問題です。研修担当の側から見ると、配信は完了しており、受講のログも動いています。それでも、現場で練習がどの曜日のどの時間に行われるかは、設計の対象に入っていないのです。
期限の前日に何が起きるか
たとえば、期限の週に入ってから、担当者がまとめて動画を再生し、演習をその日のうちに終える場面があります。研修担当が受講ログを開くと、締切前の数日に記録が集中しています。ひと月に分散するはずだった練習が、最後の数日に寄っていました。回数は満たされていても、間隔を空けて繰り返す設計は成立していません。
開催日の代わりに決めること
まず決めたいのは、練習をいつ行うかです。カレンダーの空き時間に任せると、練習は締め切りのある業務に押し出されます。そこで、月初の商品説明会の翌日や大型案件の提案前など、すでに予定が固まっている時点の直後に置きます。練習が業務の一部になれば、実施の可否を毎回判断せずに済みます。
次に、その時点を誰が守るかです。クラウドの選定では機能と費用に議論が集まりやすく、誰がいつ練習するかという運用の設計は導入後に回されがちです。声をかける担当が決まって初めて、練習は運用として動き出すと言えます。
残るのは、練習の場面をどう用意するかです。商品も競合も変わるなかで、更新のたびに外部へ依頼していると、中身が業務に追いつきません。クラウドの研修プラットフォームでは、現場の担当者が自分でシナリオを作り替えられるかが分かれ目になります。
練習は、業務の合間から始められます
モバイルからの単独練習
AIが顧客役を担うため、相手の予定を押さえる必要はありません。移動中や来客の合間に、数分の対話練習をその場で始められます。結果として、月末にまとめて再生する形から、日々の業務に混ざった短い反復練習へと変わります。
練習の日を決めることに集中できます
同時に進む拠点別の練習
AIが練習相手を務めるため、順番待ちは生じません。全国の拠点で同じ内容の練習が同時に進むため、マネージャーは相手役の調整から離れ、誰にいつ練習してもらうかを決める側に回れます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一で、動機づけは引き続き人の役割です。
商談の変化に合わせて場面を更新できます
業務側で作れる練習シナリオ
新しい商品や競合の切り返しが出てきたときは、研修担当がその場で場面を組み替えられます。顧客の性格や反論の種類を選び、当日中に配信できます。外部への依頼を待つ期間がなくなるため、練習の中身は現場で起きていることに追いつきます。
拠点が分かれた組織での活用例
日本大手の生命保険会社
日本大手の生命保険会社では、研修が商品知識や資格の習得を中心としており、全国に分散する営業職員へ統一した基準で練習の機会を用意することが課題でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、営業職員がスマートフォンから、いつでもどこでもAIとの対話型トレーニングを行える環境を整えました。
その結果、担当者からは「スマートフォンで場所を問わず対話型トレーニングができる」という声をいただいています(出典:導入企業へのヒアリング)。
通信キャリア系の店舗運営企業
全国展開する大手通信キャリア系の店舗運営企業では、店舗網の急速な拡大に伴って採用も加速し、新人スタッフを早く現場で稼働できる状態に育てることが急務でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、接客スキルとコンプライアンスを一つのシナリオに組み込んだAI対話練習を導入しました。
その結果、新入社員が独り立ちするまでの期間は1カ月以上から1カ月未満に短縮され、コンプライアンス研修のサイクルも2カ月から1カ月に短縮されました。練習の頻度も大幅に増えています(出典:導入企業へのヒアリング)。