コールセンターのロープレに、いちばん困る場面は出てきますか
「ここは無難に返しておこう……」コールセンターのロープレで、そう考えたことはありませんか。顧客役を務めているのが、いつも自分の応対を評価しているSV(スーパーバイザー)であれば、思い切って外してみることはしにくくなります。いちばん困る場面が練習に出てこないのには、練習の量とは別の事情があります。
誰が見るかで練習は変わります
一回のロープレの進み方
コールセンターのロープレは、たいてい入電が落ち着いた時間帯に始まります。SVから声がかかり、空いている席か、あいていれば小さな会議室へ移ります。顧客役はSVが務め、料金の問い合わせや解約の申し出といった想定の場面を、名乗りから終話まで一本通します。終われば、その場で講評があります。よかった点がいくつか挙げられ、直したほうがよい点が一つか二つ添えられ、「もう一回やってみようか」と続きます。ただ、この流れの中には、受ける側に立ってはじめて見えてくるものがあります。
顧客役を誰が務めるか
この流れの中で、受け答えの中身をいちばん左右しているのは、顧客役を誰が務めるかという一点です。多くのセンターでは、SVが顧客役に入ります。応対を評価する立場の人が、人員の配置上、練習の相手も担わざるを得ないためです。相手が評価者でもあるとき、受け答えは自然と、うまく収まる方向へ寄っていきます。外して確かめてみる、という選択がその場では取りにくくなります。しかもこの重なりは、誰かの姿勢から生まれたものではありません。人の配置から生まれている以上、話し合いだけでは解きにくいのです。受ける側から見ると、この重なりは3つの形で練習に効いてきます。
受ける側から見た練習のしにくさ
顧客役を務めるSVは、モニタリング評価(通話を聴いての採点)も担当します。同じ人に向かって、あえて崩した言い回しを試すことは、なかなかできません。そのため、評価に響かない範囲の受け答えを選びがちになります。
空いている席で始めれば、隣の席にも、後ろの列にも声は届きます。うまくいかない場面を人前で作ることになるため、言い直しを何度も重ねることには気後れが生まれます。これは誰にでも起きることです。
練習の題材はSVが選ぶことが多く、自分から「この場面が苦手です」と申し出ることもためらわれます。長い保留のあとの再開や、他部署へおつなぎすると伝える瞬間など、実際に言葉に詰まる場面は練習に上がりません。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
評価と切り離せば、受け答えを試し直せます
評価者ではないAIの練習相手
UMU AIロープレでは、顧客役を担うのはAIです。その相手が評価を行うわけではないため、あえて崩した言い方を選んでも、その選択が自分の評価に残ることはありません。うまくいかなかった受け答えを、その場でやり直せます。AIが担うのは、練習の相手を務めることと、評価の基準を統一することです。目標設定や動機づけは、引き続きSVの役割です。
聞かれない場所で、何度でも言い直せます
手元だけで完結する練習の場
練習に必要なのは、スマートフォンと数分だけです。休憩室でも、出勤前の自宅でも、周囲を気にせず一人で始められます。予約も、相手の予定合わせもいりません。言葉に詰まったところまで戻って、続けて言い直せるため、人前では作りにくい失敗の回数を、自分の判断で重ねられます。
苦手な場面を、自分で選んで練習できます
事前に組み込む難しい場面
長い保留のあとの再開、他部署へおつなぎすると伝える瞬間、同じ説明を3度求められる場面。UMU AIロープレでは、こうした受け答えに困る場面を、あらかじめ会話の中に組み込めます。自分がどこでつまずくかを知っているのは本人ですから、苦手な場面を選び、通るまで何度でも向き合えるのです。
近い課題を持つ現場の事例です
国内大手の生命保険会社
国内で大規模な営業組織を持つ生命保険会社では、人を相手にした練習に踏み出しにくく、練習の頻度が上がらないという課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、練習の相手を人からAIに切り替え、予約も相手の予定合わせもいらない環境を整えました。
その結果、質問による関係づくりから断りへの対応まで20以上のシナリオを展開でき、担当者が自分のペースで受け答えを磨き続けられる状態になりました(出典:導入企業へのヒアリング)。
大手食品スーパー
全国に店舗を展開する大手食品スーパーでは、お客様からの厳しいご指摘に向き合う場面の練習が体系立っておらず、対応の質が人によって変わっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、集合研修とAIとの対話練習を組み合わせ、対応が難しい場面を安全な環境で繰り返し練習できるようにしました。
その結果、店舗のマネージャーと販売スタッフの双方が、遭遇しやすい場面を一通り経験してから現場に立てるようになったと言えます(出典:導入企業へのヒアリング)。