なぜ指導の効果を確かめられないのか
確かめる前に次の指導が来ます
BtoBの商談は、初回の接点から受注までに数カ月かかります。今週の同行で伝えたことが効いたのかどうかは、早くても翌四半期まで分かりません。たとえば、価格の話で押し切られたメンバーに切り返し方を教えた翌週、その案件は稟議で止まり、次の面談は1カ月後に動きます。営業マネージャーは、前回の指導が効いたかを確かめないまま、次の指導に入ることになります。受注が取れたときも、教えた内容が働いたのか、案件の巡り合わせだったのかを切り分けられません。そのため、次に何を教えるべきかという判断も、経験と勘に頼りがちになります。教育そのものを疑っているわけではなく、途中で確かめる手がかりを持てていないだけなのです。
数字の期限は教育を待ちません
四半期の数字には期限があります。残り2週間で未達が見えている週に、営業マネージャーが優先するのは、動いている案件の同行と受注確度の確認です。効果が数カ月後にしか分からない教育は、その判断のたびに後ろへ回ります。悪気なく後回しが続くのは、期限のある仕事と期限のない仕事が、同じ手帳に並んでいるためと言えます。
BtoB営業の教育を組み直す視点
何を教えるかは、商談のどの段階でつまずいているかから逆算します。BtoBの商談は、初回の情報提供、社内稟議への同席、価格や条件の詰めと段階が分かれ、必要な受け答えも段階ごとに違います。段階を特定せずに「提案力を上げる」と決めると、教える内容が一般論に寄り、現場のどの場面で使うのかが伝わりません。
まとまった半日を確保しようとすると、繁忙期には必ず流れます。10分から15分で一区切りつく単位に分け、営業日の中に散らして置くほうが、四半期の途中でも続けられます。
受注がまだ出ていなくても、誰が何回練習し、どの段階で評価が伸びていないかは記録できます。この記録が、結果が出るまでの間を埋める中間の指標になります。では、その記録を手作業に頼らず残せる仕組みは、いまの体制にあるでしょうか。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
教える場面を商談の段階ごとに決められます
商談の五段階に沿った練習設計
UMU AIロープレを活用することで、導入からヒアリング、価値の伝え方、異議対応、クロージングまでの五つの段階を、AI対話の土台として設定できます。教える内容を段階に紐づけられるため、指導が一般論に寄らず、どの場面で使う受け答えなのかが練習のたびに分かります。
立ち会う時間がなくても練習は続きます
人数の上限がない同時練習
UMU AIロープレを活用することで、AIが練習相手を担い、同時に練習できる人数の上限がなくなります。チーム全員が同じ日に練習しても順番待ちは起きないため、営業マネージャーは立ち会いから離れ、判断の難しい案件の相談に時間を回せます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までで、目標設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割です。
成果が出る前に進み具合を確かめられます
練習量とスコア分布の可視化
UMU AIロープレを活用することで、チームの練習回数、スコアの分布、一人ごとの推移を一つの画面で確認できます。受注が出るまでの数カ月の間も、誰がどの段階で伸びていないかを把握でき、指導の順番を決める根拠になります。書き出したデータはそのまま報告資料にも使えるため、教育の状況を上位者へ説明しやすくなります。
結果が出る前に手応えを得た企業の例
製薬・大規模営業組織
糖尿病・免疫・がん領域を展開するグローバル大手の製薬企業では、製品紹介を正確に伝える説明力が求められる一方、製品ラインごとの研修講師が3名にとどまり、営業担当者一人ひとりの意図を持った練習とフィードバックに十分な時間を割けない状況でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、標準化された高頻度の練習を回す体制を整え、マネージャー向けにはGROWモデルをコーチング対話のシナリオに組み込みました。
その結果、累計10万回を超える練習が実施され、一人あたりの平均トレーニング時間は76時間に達し、トレーニング成績と練習回数の間に明確な正の相関が確認されました(出典:導入企業へのヒアリング)。
金融・保険/新人育成
日本市場で事業を展開する外資系の大手生命保険会社では、新人営業の育成が各支社主導で進められ、指導方法も基準も支社ごとに異なるため、育成の質にばらつきが生じていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレでOJTの一部を置き換え、オフラインのOJT研修を受ける第1グループと、UMUで学習と練習を行う第2グループに分けたABテストを実施しました。
その結果、3カ月後にUMUで学習したグループの顧客向け提案数が30%増加し、契約という最終成果を待たずに育成の効果を確かめられました(出典:導入企業へのヒアリング)。