鍛える力は新規開拓と違います
新規開拓との違いはどこか
ルート営業と新規開拓営業は、同じ営業でも求められる力が異なります。新規開拓では、初対面の相手に短い時間で関心を持ってもらうための入り口の設計が中心になります。一方でBtoBのルート営業は、すでに取引のある顧客を定期的に訪問し、購買、設計、生産技術といった複数の関係者と長い時間軸で関わり続けます。だからこそ、価格や納期の調整に応じるだけでなく、顧客側の設備更新や生産計画の変化を早い段階で聞き取り、自社の提案に結び付ける力が問われるのです。ここで一つ、見落とされやすい点があります。
難しいのは変化を聞き出す会話
担当者は毎回きちんと訪問し、依頼された見積にも素早く応えています。それでも提案の幅が広がらないのは、顧客の状況が変わった瞬間を会話の中で拾えていないからです。設備の更新計画、担当者の交代、調達方針の見直し。こうした変化を、相手が自分から語ってくれる場面はほとんどありません。適切な質問を重ねて、はじめて表に出てきます。従来の社内ロープレは、決まった商品説明を確かめる形が中心で、この聞き出す力を鍛える設計にはなっていませんでした。実行が難しいのは、まさにこの部分です。
ルート営業の育成でつまずく点
社内のロープレは、同僚が顧客役を務める形が一般的です。気心の知れた相手では、仕様の細部を突かれる場面や、購買部門が相見積を持ち出す場面までは再現しにくくなります。そのため練習は、決まった商品説明を確かめるだけで終わってしまうのが現実です。
顧客の変化を聞き出す会話は、同行訪問の場で先輩やマネージャーが手本を見せて伝えるのが中心です。だからこそ、育成できる人数は、マネージャーが同行できる件数で決まってしまいます。担当エリアが広がるほど、一人あたりの同行回数は減っていきます。
帰社したあとの振り返りは、「もう少し踏み込んで聞けたはずだ」といった言葉で終わりがちです。そのため、どの質問が足りなかったのか、次回どう切り出すのかが担当者の手元に残りません。その結果、同じ訪問の進め方が翌月もそのまま繰り返されてしまいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
相手の立場ごとに、聞き方を試せます
立場別に設定できるAI顧客
担当者は、購買、設計、生産技術といった立場の異なる相手を、一人でひと通り練習できます。UMU AIロープレでは、役職や性格、気にしている点をあらかじめ設定したAI顧客を複数用意でき、こちらが適切に質問したときだけ相手の事情が明かされる形にもできます。誰に何を先に聞くべきかを、訪問の前に確かめられます。
同行の順番を待たずに、練習を重ねられます
移動時間にも重ねられる反復練習
マネージャーの同行日程を待つ間も、担当者は自分のペースで練習を進められます。スマートフォンから24時間いつでも、回数の制限なく取り組めるため、次の訪問先へ向かう移動中にも、当日の相手に合わせた会話を一度試せます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一であり、目標設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割です。
足りなかった質問が、その場で分かります
対話の直後に出る段階別の評価
担当者は練習を終えた直後に、自分の課題を段階別に確認できます。UMU AIロープレでは、導入からヒアリング、価値提案、反論対応までを分けて採点し、どの場面で情報を引き出せなかったのか、次に何を試すのかを合わせて示します。マネージャーは1on1の前にその記録を読み、具体的な助言に絞れます。
同じ課題を持つ組織での実践
生命保険・全国3,000拠点
日本最大級の生命保険会社では、5万人の営業担当者が全国3,000拠点に分散しており、集合研修だけで全員の実践練習を継続的にカバーできない課題がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、知識のインプット中心の研修から、拠点を問わず取り組めるアウトプット型の練習へ切り替えました。
その結果、学習コンテンツの量は10倍、動画の視聴数は100倍に増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。「本部が初めて、各地域の拠点の朝礼に関与できるようになりました」という声もいただいています。
通信キャリア系店舗・全国展開
全国展開する大手の通信キャリア系店舗運営企業では、出店の加速に採用が追いつかず、新人が独り立ちするまでに1カ月以上かかっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、接客と法令順守の確認を一つの練習シナリオにまとめ、現場に出る前に必要な回数を積めるようにしました。
その結果、独り立ちまでの期間は1カ月未満に短縮され、コンプライアンス研修のサイクルも2カ月から1カ月に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。育成期間の短縮と法令順守の徹底を、同じ練習の中で進められた事例と言えます。