営業のSPIN話法は、順番が崩れた商談でも使えていますか
「状況質問から入ろうとしたのに、先に『で、いくらですか』と聞かれてしまった……」。4つの質問の種類は覚えているのに、相手が話を先に進めた瞬間、どこへ戻ればよいか分からなくなることはありませんか。順番どおりに進まない商談でSPIN話法が使えなくなるのには、はっきりした「理由」があります。
SPIN話法の順番は、なぜ崩れるのか
先に価格を聞かれる場面
状況質問から入ろうと決めて訪問したのに、名刺を渡した直後に「で、いくらなんですか」と聞かれます。業務の流れを尋ねた時点で「それは前回お話ししました」と返ってくることもあり、思い当たる場面がある方は少なくないはずです。4つの質問を順路として覚えている場合、この瞬間に手が止まりやすくなります。用意した順番のどこまで戻ればよいのか、それとも飛ばしてよいのか。その場で判断する材料がないまま、頭の中の順番を守ろうとして、目の前の相手が話している内容から離れてしまいます。商談が噛み合わなくなる原因は、質問の種類を知らないことではなく、順番が崩れた後の選び直し方を練習していないことにあるのです。
順路として覚えることの限界
4つの質問のうち、状況を尋ねる質問、問題を尋ねる質問、解決の姿を尋ねる質問は、商談の前に書き出しておけます。ところが示唆質問だけは、相手が挙げた問題を聞いてから組み立てるしかありません。準備した資料に残しにくく、社内の勉強会でも飛ばされやすい部分です。順番が崩れたときに立て直せるかどうかは、この示唆質問を扱えるかどうかに関わってくると言えます。
4つの質問を選択肢として持つには
SPIN話法の4つの質問とは、状況を尋ねる質問、問題を尋ねる質問、その問題の影響を確かめる質問、解決の姿を尋ねる質問のことです。これを1番から4番の順路として覚えると、崩れた瞬間に迷いが生じます。必要なのは、いま相手がどの種類の話をしているのかを聞き分け、そこから次の一手を選ぶ判断です。順路ではなく選択肢として持てば、順番が変わっても会話を続けられるのです。
状況質問と問題質問、解決質問は、商談の前に書き出しておけます。示唆質問だけは、相手が挙げた問題を受けて、その場で組み立てるしかありません。ここは、声に出して組み立てた回数がそのまま差になると言えます。
では、その場で組み立てる力を、どうやって鍛えればよいのでしょうか。同僚との練習では相手が先を読んでくれるため、順番が崩れる場面そのものが起きにくくなります。練習の環境をどう用意するかが、次の論点になります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
順番が崩れても、次の一手を選び直せます
話し方に応じて変わるAI顧客
UMU AIロープレを導入することで、AIが顧客役を担います。こちらの進め方に応じて相手の態度が変わるため、状況質問の途中で価格を聞かれる展開も、練習の中で起こります。順番が崩れた場面から選び直す経験を、失敗しても差し支えない環境で何度でも重ねられます。
示唆質問を、その場で組み立てられます
制限時間つきの対話練習
UMU AIロープレを活用することで、実際の訪問と同じように制限時間を設定できます。相手が挙げた問題のうち、どれを掘り下げるかをその場で決める練習になります。ここで組み立てるのは、影響の範囲をお客様自身が確かめられる質問です。確かめた結果、いまは急がないという結論になる場合もあります。
どの質問で止まったかを確認できます
進め方に沿ったAI評価
練習が終わると、商談の進め方に沿った評価をその場で確認できます。適切なタイミングで適切な質問を選べていたかが、段階ごとに分かります。AIが担うのは、反復練習の相手と評価基準の統一という部分です。お客様との関係づくりや、商談全体の方針を決める判断は、引き続き担当者とマネージャーの役割になります。
対話の練習を切り替えた企業があります
グローバル製薬企業
コンシューマーヘルスケアと皮膚科領域のグローバル製薬企業では、営業担当者が医師の前でスライドの内容を説明しきれないことが課題でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対話の文脈の中で製品メッセージを声に出して説明する練習を重ねました。
その結果、資料を見て終わる状態から、口に出して組み立てる練習へ切り替わりました(出典:導入企業へのヒアリング)。
日本の保険代理店企業
日本の保険代理店企業では、AIとの対話練習が効果を生むのかを、比較データで確かめる必要がありました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、AI練習を行った実験群と、AIを使用しなかった対照群を比較する統制実験を設計しました。
その結果、5つの独立した評価軸すべてで、AI練習を行った実験群が対照群を上回りました(出典:導入企業へのヒアリング)。