リフォーム営業の育成は、少ない商談経験をどう補いますか
リフォーム営業の育成では、施工手順や納まり、費用の内訳といった工事の知識と、住まいの困りごとを引き出す対話力の両方が同時に求められます。ただ、担当者は各地の現場へ直行し、一件の案件は数カ月続くため、一人が立ち会える商談の数は限られます。だからこそ、教える時間をどう増やすかよりも、足りない経験を練習でどう補うかが、育成設計の分かれ目になるのです。
知識より経験の量が足りません
育成に含まれる4つの中身
リフォーム営業の育成は、工事の知識、費用の説明、顧客との対話、そして現場での同行指導という4つの中身に分かれます。工事の知識では施工手順や納まり、材料の違いを覚え、費用の説明では見積りのどこに何が含まれるのかを分解して伝えられるようにします。顧客との対話で扱うのは、住まいのどこが不便なのかを聞き取り、提案へつなげる進め方になります。同行指導では、ベテランの商談に立ち会い、進め方を見て覚えます。前の3つは教材や集合研修でも扱えますが、同行指導だけは、案件の発生とベテランの空き時間がそろわなければ成立しません。そして育成が滞るのは、たいていこの最後の1つなのです。
同行では回数がそろいません
一件のリフォーム案件は、初回の訪問から契約、着工までに数カ月かかることが珍しくありません。そのため、新人が最初から最後まで立ち会える商談は一年でも数えるほどにとどまり、ベテランの側も自分の案件を抱えているため、同行の予定を細かく組むことは難しくなります。育成が進まないのは、教え方が悪いからではなく、一人あたりが経験できる商談の数がそもそも足りないからなのです。そこで問われるのが、不足した経験をどう埋めるかという設計の組み立て方になります。
育成は3か所でつまずきます
担当者は朝から各地の現場へ直行し、夕方は次の打ち合わせへ向かうため、全員がそろう日を決めようとすると、候補日は月に一度あるかどうかにとどまります。そのため集合研修は期の始めにまとめて行う形へ寄り、練習の機会が次の期まで空いてしまうのです。
集合研修で足りない分は同行指導で補うことになります。ただ、案件が数カ月続くリフォームでは、新人が一件の商談を通して見られる機会が多くありません。しかも指導の中身はベテランごとに変わり、誰と回ったかで身につくものが違ってしまいます。
この住まいなら何を先に提案すべきかという見立て(提案の方向を決める判断)は、ベテランの経験と結びついており、その順番は本人にも説明しにくいものです。指導の場では「見ていれば分かる」で終わりがちで、組織で最も価値のある判断が、教材にも評価基準にもならないまま残ります。
日程を合わせずに、練習の回数を積めます
すき間時間で重ねる練習の回数
現場から次の訪問へ向かう移動時間や、打ち合わせの合間の10分でも、担当者はスマートフォンから練習を始められます。UMU AIロープレはAIが顧客役を担うため、相手の予定を押さえる必要がありません。集合研修を待たずに回数を重ねられるので、期の始めに覚えた内容が薄れる前に、もう一度確かめられるようになります。
相手が変わっても、同じ手順で振り返れます
顧客タイプ別に設定できるAI顧客
築年数の古い戸建てで水回りだけを直したい方、予算の上限を先に決めている方、家族の意見がまとまっていない方など、AI顧客の立場や気にする点は自由に設定できます。UMU AIロープレは導入からヒアリング、価値提案、懸念への対応、クロージングという流れに沿って進むため、誰が相手でも同じ手順で振り返れるようになります。
ベテランの判断を、練習の基準にできます
評価基準に組み込む自社の型
成果を上げている担当者が、どの場面で何を先に確かめ、どう提案へつないでいるのか。その順番を評価の基準としてUMU AIロープレに組み込めます。練習が終わるとすぐに流れごとのスコアと改善点が出るため、言葉になっていなかった判断を、全員が同じ基準で確かめられるのです。AIが担うのは反復練習と基準の統一までで、案件ごとの見極めや動機づけは、これまでどおり人の役割です。
拠点が分かれた組織が活用しています
通信キャリア系の販売チェーン
全国に店舗網を広げる通信キャリア系の販売チェーンでは、出店の加速で新人の採用が増え、店舗が各地に分かれる中で独り立ちまでの育成が急務になっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、接客の練習と法令順守の確認を一つの対話シナリオにまとめて組み込みました。
その結果、新入社員が独り立ちするまでの期間は1カ月未満に短縮され、コンプライアンス研修の周期も2カ月から1カ月になりました。練習の回数が増えたことで、店舗ごとに差が出ていた立ち上がりの早さがそろってきました(出典:導入企業へのヒアリング)。
体外診断分野の大手企業
欧州に本社を置き、グローバルに事業を展開する体外診断分野のリーディングカンパニーでは、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者の育成を担い、能力認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と、終了直後のスコアと改善点の提示を認定の仕組みに組み込みました。
その結果、認定は日程を待つものから準備ができた時点で受けられるものへ変わり、認定を通過した担当者の実訪問における成約率は22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。