新規開拓営業の練習は、なぜ初回の接触で止まるのか
新規開拓営業の練習といえば、最初の数十秒の入り方に時間が割かれがちです。しかし開拓が一度の電話や訪問で決まることはめったになく、関心を示した相手に日を置いて連絡を入れ、そこから商談へと進みます。この2回目以降の入り方こそ、練習の対象から外れているのです。
関心を示した相手に、次は何を話すのか
練習の中身が入り方に偏る
新規開拓の研修や自主的な練習で扱われるのは、たいてい最初の数十秒、つまり名乗り方や用件の切り出し方です。ここには型があり、手応えもその場で分かります。ところが開拓の現場で問われるのは、その先に続く時間の使い方なのです。関心を示してくれた相手に数日を置いて連絡を入れ、前回いただいた宿題に答えながら、まだ確かめていない条件を聞き出します。相手の社内で検討が動いていれば、話の前提そのものを組み替えることにもなります。営業チームがつまずく理由は、話す材料の不足ではなく、前回の続きから入り直す段取りを練習していないことです。例えば、電話で好感触を得た翌週に連絡を入れ、「先日のお話、その後いかがでしたか」と切り出したあと、何を確かめるかが決まっていない場面がこれにあたります。
2回目以降は担当者の裁量になる
初回のトークは、多くの組織で型として共有されています。一方で、2回目以降の接触をどう組み立てるかは、担当者ごとの判断に委ねられがちです。同じ相手に二度連絡しても進み方に差が出るのは、現場の担当者の力量ではなく、練習の対象になってこなかったからだと言えます。
開拓の力は、何を重ねると伸びるのか
新規開拓の力は、断られにくい話し方を覚えることで伸びるわけではありません。同じ相手との接触を重ね、前回わかったことを踏まえて次の一手を選びます。この往復を経験した回数が、そのまま開拓力の厚みになると言えます。
ところが実務では、往復の練習相手が見つかりません。同僚に頼めるのは一回分の模擬商談までで、前回の続きという設定まで再現してもらうのは難しいところです。
そこで問いになるのは、練習の相手に前回までの経緯を持たせられるかどうかです。相手が置かれた状況を設定できれば、日を置いた再接触も練習の題材にできます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
前回の続きから入り直す練習ができます
経緯を織り込んだシナリオ設定
管理者や研修担当は、AIが演じる顧客に役職や性格だけでなく、質問して初めて明らかになる条件や本音まで設定できます。前回どこまで話が進んだかを前提に組み込めば、その場面をそのまま練習できるのです。
どの工程で止まったかを切り分けられます
商談5工程ごとの評価
「導入」「ヒアリング」「価値提案」「反論対応」「クロージング」という5つの商談ステージが、対話の土台としてあらかじめ組み込まれています。日を置いた再接触のシナリオでも会話はこの工程に沿って進み、終了直後に工程ごとの評価が出るのです。
限られた時間で要点を絞る力が育ちます
時間制限つきの反復練習
再訪では相手が使える時間が初回より短いこともあり、管理者は対話の制限時間を設定できます。5分で終了するカウントダウンのもとで、回数の上限なく練習を重ねられるのです。スマートフォン1台で完結するため、移動の合間にも試し直せます。AIが担うのは顧客役と評価までで、追いかける相手を決めるのは営業担当者です。
接触を重ねる現場での活用例
日本市場の製薬企業
日本市場で事業を展開する製薬企業では、若手MRの実践に近い対話の経験が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、実際の訪問シーンを高い頻度で練習できる体制を構築しました。
面談の回数が業績を予測する先行指標だという考え方に基づき、若手が自ら面談を取りに行く状態へ早く移れるようになりました(出典:導入企業へのヒアリング)。
生命保険分野の大手企業
1万名を超える営業職員を抱える生命保険会社では、対面での練習に頼る体制だけでは必要な頻度を保てませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、質問による顧客関係の構築から、ニーズの把握、よくある異議への対応、拒否への対応、クロージングまでを練習できるようにしました。
その結果、時間や場所に縛られない対話型のトレーニングが行き渡り、複数回の接点で商談を前に進める土台ができました(出典:導入企業へのヒアリング)。