IT営業の基礎知識を覚えても、面談で使えない理由
IT営業の基礎知識は、製品の構成も導入の流れも、社内資料としてひと通り整理されています。ところが面談の場で必要になるのは、その知識を相手の環境に当てはめて言い直すことです。足りないのは知識の量ではなく、覚えた内容を声に出して使う練習の場なのです。
知識の量と話せる力は別物です
基礎知識として整理される範囲
IT営業の基礎知識として整理されるのは、自社製品の構成、導入の流れ、よくある連携先の種類、運用時の役割分担、費用と契約の考え方の5つです。製品の構成では、標準機能とオプションの区切りを押さえます。導入の流れでは、検証から本稼働までの段取りを扱います。連携先の種類では、既存の業務システムのどことつながるかを整理します。運用時の役割分担では、稼働後に顧客と自社のどちらが何を持つのかを確認します。費用と契約では、初期費用と月額の考え方を押さえます。いずれも読めば理解できる形で社内に整っています。ただし、この5つは面談で使うときの難しさまで同じではありません。
難しいのは相手に合わせた言い換え
5つのうち、資料を読むだけで身につくのは、製品の構成と費用の考え方までです。導入の流れ、連携先の種類、運用時の役割分担は、相手の環境に当てはめて初めて意味を持ちます。同じ機能を説明する場合でも、事業部門が知りたいのは日々の業務がどう変わるかであり、情報システム部門が確かめたいのは運用体制と権限管理です。そのため、説明の順番も例えも入れ替える必要があります。この組み替えこそ、資料を読むだけでは身につかないのです。
知識の育成設計で抜け落ちる3点
新しい製品や事例が出るたびに配られるのは、更新された資料です。読み込む時間は確保されますが、声に出して説明する機会までは用意されていません。そのため、面談の冒頭で言葉が出てこないことが起きてしまいます。
社内でロールプレイを組んでも、顧客役を務めるのは前提を共有した同僚です。説明を省いても話が通じてしまうため、聞き手が事業部門か情報システム部門かで組み立てを変える練習には、なりにくいのが現実です。
面談で答えられなかった質問は、持ち帰って確認すると伝えるのが実務です。ところが振り返りは「もっと製品を勉強しよう」で終わりやすく、その場でどう伝えたかは記録に残りません。そのため、次の面談でも同じ場面で言葉に詰まります。
口に出した回数だけ、説明は変わります
移動中でも重ねられる口頭練習
新しい製品情報を読んだその日のうちに、内容を声に出して説明する練習ができます。UMU AIロープレでは、AIが顧客役を担うため、相手の予定を押さえる必要がありません。移動中や商談の待ち時間にスマートフォンから始められ、回数の上限もありません。読んで終わりだった知識が、その日のうちに話せる形に変わります。
相手ごとに、説明の順番を組み替えられます
立場の異なる複数のAI顧客
事業部門の担当者と情報システム部門の担当者、それぞれを相手にした説明を、面談に出る前に試せます。UMU AIロープレでは、役職や関心事、口調の異なる顧客役を複数用意できます。業務の変化を先に聞きたい相手と、運用体制から確かめたい相手では、質問の入り方が変わります。どこから話し始めるかを、相手ごとに確かめられます。
詰まった場面が、その場で言葉になります
対話直後に届くプロセス別の評価
どの質問で答えに詰まったのかを、練習が終わった直後に確認できます。UMU AIロープレでは、導入、ヒアリング、価値提案、反論対応をプロセスごとに分けて評価し、次に何を練習すればよいかも併せて示します。持ち帰って確認すると伝えた場面も記録に残るため、次の面談までに何を調べておくかが具体的になります。
人が担う目標設定と動機づけ
AIが担うのは、反復練習の場と評価基準の統一までです。どの案件でどこまで到達するかという目標設定や、練習を続ける動機づけは、引き続き人の役割になります。データが残ることで、マネージャーとの相談も、具体的な場面の話から始められます。
知識を話す形に変えた組織
医薬品・大手メーカー
自己免疫疾患領域の革新的医薬品企業では、新薬の相次ぐ承認で営業チームが1.6倍に拡大しました。製品知識の資料は整っていた一方、限られた訪問時間で相手に合わせて説明する練習が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、会話が途中で遮られる訪問シーンを繰り返し練習できる体制を構築しました。
その結果、専門トレーニング期間は90日から28日に短縮され、フォローアップ評価でのパフォーマンスは41.8%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。話す回数を増やしたことが、期間の短縮につながった事例と言えます。
小売・500店舗超
国内外100都市以上に500店舗超を展開する高級レディースアパレルグループでは、新人スタッフが外資系企業の役員やバイヤーなど、立場の異なる顧客との対話経験を積めていませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、関心事と口調の異なるAI顧客を設定し、店舗をまたいで同じシナリオで練習できるようにしました。
その結果、導入当年の大型商戦では自社チャネル経由の売上が前年比90%以上増加し、会員獲得率も42%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。相手ごとに説明を組み替える練習が、そのまま接客の成果に表れたのです。