保険営業の練習が、予定表に入らない理由
保険営業の練習は、支社の勉強会でロールプレイングを組むところで止まりがちです。一件の面談を最後まで通す形にすると、まとまった時間の枠と相手役の予定が必要になり、意向把握(お客様の希望を確かめる手順)の言い回しを直したい日にかぎって、その枠が取れません。実際に詰まるのは面談の全体ではなく、切り出しの一言や、相手が黙り込んだ後にもう一度話を戻す一言といった、数十秒の受け答えなのです。
保険営業の練習は何を単位に組むか
1回の練習が成立するまで
保険営業の練習は、支社の勉強会や朝礼の後の時間を使い、一件の面談を最後まで通す形で組まれます。まず相手役を頼み、二人の予定が重なる時間を探すところから始まり、当日は導入のあいさつから、家族構成や将来の希望をうかがうヒアリング、保障設計の説明、意向確認、次回の約束までを一続きで演じます。演じ終えたところで相手役から気づいた点を聞き、時間が残れば役を交代するのです。ここまでで20分から30分、予定を合わせる手間を含めると、1回の練習は半日の予定に組み込む用事の一つと言えます。ただ、この形で組む限り、練習の回数は予定表の空き具合に左右されてしまいます。
詰まるのは決まった数十秒です
練習が続かない原因を、意欲や忙しさに求める必要はありません。通しで演じてみると、多くの担当者がつかえるのは決まった場所です。世間話から本題へ切り替える切り出しの一言、相手が黙り込んだ後にもう一度話を戻す一言。いずれも数十秒の受け答えで、面談全体の中ではごく短い部分に過ぎません。それでも、その数十秒をもう一度試すために、面談1件分の練習をまるごと組み直しているのが現状です。難しいのは、この短い場面を何度も取り出して繰り返すことなのです。
数十秒だけを練習できない事情
保険営業の練習は、一件の面談を通す前提で組まれます。導入から意向確認までを一続きで演じるため、相手役とまとまった枠がなければ始められません。直したい場面が一つでも、予定の重さは面談1件分のままなのです。
練習は毎回、導入のあいさつから始まります。保障設計の説明や意向確認まで届かずに時間が尽きることもあり、面談の後ろに出てくる場面ほど、演じた回数が少ないまま本番を迎えます。
うまくいかなかった数十秒に、その場で戻ることも難しくなります。相手役の時間を借りている以上、同じ場面だけを5回、10回と頼むのはためらわれ、次の勉強会を待つころには詰まった感覚も薄れています。
空き時間の数分から、練習に入れます
スマートフォンから始める練習
練習を始めるまでの手間が、数分の空き時間に収まります。UMU AIロープレではAIが顧客役を務めるため、相手役を探す連絡も、予定を合わせる調整も要りません。訪問の合間に、手元のスマートフォンから切り出しの一言だけを試せるのです。練習の単位が小さくなることで、勉強会を待たずに回数を積めるようになります。
面談の後半だけを、選んで練習できます
面談の段階ごとに分かれた練習
毎回の練習を、導入のあいさつから始め直す必要はありません。面談の流れを段階ごとに分けたシナリオが用意されているため、保障設計の説明や意向確認といった、後ろに置かれがちな場面だけを選んで練習できます。通しの練習では回数が薄くなっていた場面にも、同じだけの回数を割けるようになるのです。
詰まった一言を、その場で何度でも試せます
一つの場面だけを繰り返す練習
ご自身が詰まった数十秒を、その日のうちに何度でも繰り返せます。チーム全員が同時に練習しても、順番の調整は発生しません。勉強会での通しの練習は流れをつかむ場として残し、詰まる場面の反復練習だけを日々の隙間に足せるのです。AIが担うのは反復練習と評価の標準化の部分であり、目標の設定や動機づけは引き続きマネージャーの役割です。
練習の組み方を変えた現場です
生命保険を扱う国内大手企業
生命保険を扱う国内大手企業では、人対人の研修体系のもとで、営業担当者が練習に踏み出しにくい状態でした。
練習の形式を対人からAIとの対話へ切り替え、スマートフォンからいつでも始められるようにしました。予約や予定調整は要りません。
営業担当者と管理職の双方に向けて、20以上のシナリオを場面別に展開しました(出典:導入企業へのヒアリング)。場面を選べることが、継続につながっているのです。
6,000名の店舗運営企業
全国に店舗を展開する通信キャリア系の企業では、出店と採用の加速に新人の育成が追いつきませんでした。
接客スキルとコンプライアンスの学習を一つのシナリオにまとめ、AIとの対話練習に組み込みました。
コンプライアンス研修のサイクルは2カ月から1カ月に短縮され、練習の頻度も大きく増えました(出典:導入企業へのヒアリング)。研修の間隔と練習を切り離せたことが、頻度の変化につながったと言えます。